出雲国風土記に「佐香郷。都家ノ正東四里一百六十歩也。佐香ノ河内百八十神等集坐シテ、御厨立給イテ、酒ヲ醸サレ給イキ。即チ百八十日喜讌シテ解散坐シキ。故、佐香ト云フ。」と書かれているように、小境町にある佐香神社は酒、醤油、味噌など醸造の神である久斯之神を主祭神とするする神社です。佐香神社は日本酒発祥の地とされるだけに、酒造関係者の信仰が篤く、毎年、1013日の秋期例大祭には、出雲税務署長から醸造許可を受けた濁酒2石(360L)が参拝者に振る舞われます。今年は午前10時からの「湯立て神事」に続いて華道小原流家元の小原宏さんによる献花奉納があり、その後に大きなお椀に注がれた濁酒を松江、出雲の税務署や出雲杜氏組合の関係者で廻し飲みしました。午後3時からは一般参拝者に濁酒が振る舞われるとあって、秋日和の下で、境内には氏子だけでなく、県内外からの観光客がつめかけ、濁酒を楽しむ多くの参拝者の姿がありました。まもなく酒蔵では新酒の仕込みの時期を迎えますが、出雲杜氏組合の松本年正組合長は「今年の濁酒は香りが高く、良い出来映えで、清酒の仕込みが楽しみです」と語っており、香りが高い美味しい日本酒が期待できます。