福島県西部の三島町は積雪が2mに達する豪雪地域ですが、桐箪笥の木工をはじめヤマブドウやヒロロを使った編み組み細工などの手仕事工芸が盛んな地域で、過疎・高齢化が進む人口1800人ほどの山村ながら、現代社会に融合した伝統の生活工芸が地域資源として光彩を放っています。小生は4年前に島根県の定住施策担当者と現地視察に訪れ、その折に生活工芸館で伝統工芸品に指定された編み組細工のバッグを買い求めましたが、年を経るごとに味わいが増し、日々愛用、持ち歩いています。三島町では3年前から官民で会津自然エネルギー機構を設立し、山の現状を学習して林業の技術を習得するための「きこりプロジェクト・山学校」を始めたと聞きました。岡山県真庭市では、バイオマス発電に加えてCLT(「直交集成板」Cross-Laminated-Timber;板状に製材・乾燥した板を繊維方向が直交するように重ねて接着した板状パネルで、強度が高く断熱性、遮音性、耐火性に優れているため、ヨーロッパでは10階以上の木造高層ビルが建設されるなど、近年、急速に普及しつつある)の大規模製造工場が稼動するなど、森林資源の活用が地域革新の切り札として注目されています。島根県は森林率が全国3位(面積は16位)の森林県であり、山の恵みを活用した取り組みが自立的な地域振興のカギだと言えるでしょう。