11月8日、午前5時ごろに福岡市博多区博多駅前の道路で起きた大規模な陥没は日本の土木技術の水準劣化を感じさせました。現場は市営地下鉄七隈線の延伸工事箇所で、発注者の福岡市交通局は、トンネル上部にある岩盤に亀裂が入り大量の地下水が流入したことが陥没の原因としています。国土交通省は立ち入り検査を行い施工体制や事故状況の聴取を行っていますが、幸い、人的被害は無いものの、道路をはじめ電気、水道、ガスのライフラインを寸断させ、JR博多駅に近いオフィス街のビルを倒壊させかねない事態は極めて深刻で、徹底した原因究明を行い、再発防止対策を講じなければなりません。従来、トンネルや橋梁などに象徴される日本の土木技術は世界最高水準と言われてきましたが、公共投資によるインフラ整備が経済成長の鈍化によって一段落してからは、土木技術者の高齢化や後継者不足が指摘されており、国は業界の実情をきちんと調査して、早急に適切な対策を講ずる必要があると思います。
11月7日は二十四節気の「立冬」。暦便覧に「冬の気立ち始め、いよいよ冷ゆれば也」とあるように、朝晩の冷え込みが厳しくなり、野山は『錦秋』と形容されるように朱に染まる紅葉の季節到来で、冬の到来を予感させる季節を迎えました。日本海では、山陰では『松葉ガニ』、北陸では『越前ガニ』と称される「冬の味覚」の代表格であるズワイガニ漁が解禁となりました。鳥取県の鳥取港での初競りでは「五輝星」のブランドがついた甲羅幅14.5センチで重さ1.28キロの雄カニ1匹に130万円の値がついたと言い、福井県の越前漁港では最高級ブランド「極」の基準を満たしたカニが37万円で競り落とされたとのことで、いささか、行き過ぎの観を覚えます。この時期は、急な寒さで風邪をひくなど体調を崩しやすいことから、旬の食材を活用した栄養豊富な温かい鍋などで厳しい冬を乗りきる体力を備えたいものです。
11月5日、出雲市立平田文化館で社会福祉法人平田保育会(園山繁会長)の創立40周年記念式典が行われ、島根県や出雲市の保育関係者をはじめ市議会議員、保育所の協力者(個人・団体・事業所)など多くの来賓を含めて約200人が出席しました。平田保育会は、昭和51年に平田市幼児教育基本計画の策定を機に『平田市保育会』として設立され、昭和52年12月3日に厚生大臣の認可を受けて法人化、のち平成17年に出雲市との合併に伴い『平田保育会』と名称変更しました。昭和53年4月にわにぶち保育所、昭和54年4月に中部保育所、昭和55年4月に北部保育所を開設し、平成14年にみなみ保育所を平田市から、平成21年に平田保育所を出雲市からそれぞれ運営移管(民営化)をうけ、現在、5施設で610余名の乳幼児の保育を実施しています。式典は物故者への黙祷の後、会長が「創生期は施設整備の費用を捻出するため役員が自宅や土地等を担保提供するなど、かなりの苦労もあったようだが、堅実な法人運営によって、逐年、財政基盤が強化され、平成22年から保育所の施設整備と職員の待遇改善に着手することができた。職員のスキルアップセミナー(保育カンファレンス)の実施や地域の皆さんと食育や社会体験を通して交流できる環境が整い、法人の保育力は着実に向上しており、今後も『子どもの育ちと就業を志す保護者の支援』という保育の使命達成に向けて努力する。」と式辞を述べ、法人運営に貢献した第4代会長の西尾晶吉さんや嘱託医の及川馨さん、食育活動に協力された南目章徳さんなど23人に感謝状を贈り、10年以上の勤務者30名に永年勤続表彰を行いました。