11月8日、午前5時ごろに福岡市博多区博多駅前の道路で起きた大規模な陥没は日本の土木技術の水準劣化を感じさせました。現場は市営地下鉄七隈線の延伸工事箇所で、発注者の福岡市交通局は、トンネル上部にある岩盤に亀裂が入り大量の地下水が流入したことが陥没の原因としています。国土交通省は立ち入り検査を行い施工体制や事故状況の聴取を行っていますが、幸い、人的被害は無いものの、道路をはじめ電気、水道、ガスのライフラインを寸断させ、JR博多駅に近いオフィス街のビルを倒壊させかねない事態は極めて深刻で、徹底した原因究明を行い、再発防止対策を講じなければなりません。従来、トンネルや橋梁などに象徴される日本の土木技術は世界最高水準と言われてきましたが、公共投資によるインフラ整備が経済成長の鈍化によって一段落してからは、土木技術者の高齢化や後継者不足が指摘されており、国は業界の実情をきちんと調査して、早急に適切な対策を講ずる必要があると思います。