326日、エディオンアリーナ大阪で開催されていた大相撲春場所は千秋楽となり、横綱稀勢の里が13勝1敗で優位にあった大関照ノ富士を本割り、優勝決定戦ともに下し、逆転で貴乃花以来22年ぶり8人目の新横綱としての優勝を決めました。13日目の日馬富士戦で負傷し、14日目と千秋楽は左腕が利かない状況での強行出場には、かつて小泉首相から表彰式で「痛みをこらえて良く頑張った。感動した!」と総理大臣杯を渡された貴乃花を彷彿させ、八角理事長をして「語り継がれる逆転優勝」と絶賛させた『目に見えない横綱の力』は日本中を感動させました。稀勢の里の相撲に抜群の安定感があることは過去の成績が如実に示しており、誰もが認めるところですが、『ここ一番』での力強さに欠け、先場所の初めての優勝が大関昇進後31場所目であっただけに、まさに、『地位が人格をつくる』の通り、今場所は従前とは見違えるような風格が感じられました。稀勢の里は優勝インタビューで「何か今までとは違う不思議な力を感じた15日間だった」と語っていますが、江戸時代に書かれた剣術書に「勝ちに不思議な勝ちあれど、負けに不思議な負けなし」とあるように、壁を乗り越えた者が身につけた境地の有無こそが『横綱』と『大関』の差だと感じました。ただ、上腕の筋断裂が事実とすれば関取寿命を縮める懸念があり、完治まである程度の時間を費やしてでも、当分は怪我の治療に専念してもらいたいものです。 
  3月21日、国土交通省は2017年の公示地価を公表し、住宅地の全国平均は前年から横ばい(0.022%の上昇)で、9年ぶりに下げ止まったとしましたが、地方では全調査地点の4割超で値下がりが続いており、都市部の利便性の高い駅周辺などが値上がりして地価を押し上げたことは明白です。島根県では、8市5町の138地点で調査が行われ、住宅地で1.1%の下落で、3大都市圏(東京、名古屋、大阪)が4年連続の上昇で、地方の中核都市である札幌、仙台、広島、福岡の4市も2・8%と高く伸びています。商業地の全国平均は1.4%の上昇で、外国人観光客が多い東京・銀座や大阪・道頓堀などの上昇幅が大きくなっていますが、島根県は1.9%の下落で、24年連続の下落という結果でした。依然として少子高齢化による人口減少の影響が大きい上に、成長著しいアジア地域からの観光客の受け入れなどが低調で、景気循環の波に乗り遅れていることを如実に表しており、島根県は海外とのゲートウェイでとなっている東京、大阪、名古屋、広島、福岡などの成長地域との差異をいかに縮めていくかが課題で、早急に米子空港や境港をゲートウェイとする産業や観光振興策の立案が急がれます。 
 3月18日、出雲市立平田学習館など16箇所で長岡秀人出雲市長の市政報告会が開催され、約800人の市民が聴講しました。長岡市長は岡山大学法学部を卒業後、法務官僚を経て平田市役所に勤務し、学校教育課長などを務め、平成11年に48歳で平田市助役に選任されました。平成15年から2年間、平田市長として出雲市など2市4町の合併にあたり、合併後は出雲市の副市長を経て、平成21年、出雲市長に当選し、まもなく2期目の任期が満了します。市長は、講演で「広域合併の条件整備に伴うインフラ整備などによって、悪化した出雲市の財政再建を自らの使命として市政にあたったが、市民の皆さんをはじめ議会や職員の協力で、出雲市の財政は非常事態を脱したと思う」と市政にあたった8年間を振り返り、「地域の活力は人が住むことで維持されるが、定住のためには多様な働く場所の確保が絶対条件であり、企業や商店を誘致するために『出雲』のブランドを高める必要があったが、出雲大社の大遷宮は、まさに神風で、『出雲』のイメージは飛躍的に高まった」と述べ、「中海・宍道湖圏域には65万人の人口集積がある。その中で『一番元気があるのが出雲だ』と言われるようにするためには、若者が集まる町にすることが大切であり、次の4年間には『JUMP UP IZUMO』を掲げて、子育て支援や美しい自然を生かした観光振興、循環産業である農林水産業の高度化などに積極的に取り組みたい」と結びました。