稲佐の浜は出雲神話に登場する国譲りの舞台で、現在は、毎年の出雲大社神迎祭の斎場とされ、「日本の渚100選」に選定されている海岸です。特に、出雲大社大遷宮や昨年の国立公園満喫プロジェクト、本年の日本遺産への指定などもあって、このところ、とみに多くの観光客で賑わいを見せています。しかし、海岸の浸食や波浪防止対策として設置された防波堤や離岸堤が神戸川の流砂を堆積させ、季節風によって民家や道路に深刻な飛砂被害を生じさせたことから、島根県は、神話の浜環境整備促進協議会(杉谷寿之会長)の要望をうけ、国の社会資本整備総合交付金を活用して、平成2611月に永徳寺坂から塩掻島までの約670mに海岸溝や植栽帯などを整備する海岸環境整備事業を起工しました。530日、大社コミセンで4年目となる平成29年度事業の説明会が行われ、協議会役員から「現在のような予算措置で、当初の計画で約10年とされた事業期間で本当に概成できるのか」との疑問に、島根県漁港漁場整備課の角課長が「平成30年代前半の事業完了に向けて最大限の努力をする」と応じました。説明会では平成29年度事業の実施を了承し、次年度以降の事業進捗に向けて、島根県および出雲市に要望活動を行うことが決まりました。  

 

 
 5月28日、「かがやいて 水・空・緑のハーモニー」をスローガンに第68回全国植樹祭とやま2017が開催され、全国の森林整備や森づくりにかかわる関係者約6000人が参加しました。午前7時30分から滑川市の滑川運動公園など7カ所で行われた記念植樹には富山県内の学校、企業などで「苗木のホームスティ」として育てられた広葉樹や富山県で開発された無花粉スギ「立山 森の輝き」などの苗木10000本が植えられました。午前11時から天皇・皇后両陛下のご臨席の下で、富山県魚津市魚津桃山運動公園を会場に行われた記念式典では、国土緑化功労者や緑化運動ポスターなどの優秀者が表彰され、天皇陛下が無花粉スギ「立山 森の輝き」など3種、皇后陛下がコシノフユザクラなど3種をそれぞれ「お手植え」され、さらに、天皇陛下がエドヒガンなど2種、皇后陛下がヤマザクラなど2種を「お手播き」されました。立山連峰を背景にした会場には両陛下が着席されるお野立所や特別招待者席の木製テント、スギ丸太の掲揚台などが設置され、式典の前後には吹奏楽演奏や創作舞踊、伝統芸能などの披露、森づくりについてのメッセージ発表などがありました。第69回大会は福島県南相馬市で開催の予定で、昨年の長野県から引き継がれたエノキの苗と木製地球儀が富山県知事から福島県知事に渡されました。
 「特区」はある特定の地域に限り、中央官庁や業界団体の抵抗が強い規制を緩和したり排除することによって地域活性を促進しようというもので、小泉政権で「構造改革特区」として始まり、民主党政権下で「総合特区」が追加されました。安倍政権では、日本経済停滞の一因である霞が関や業界の『岩盤規制』を突破するため、「国家戦略特区」を追加して地域に新たな活性化、イノベーション拠点を創り出すとしており、地方創生と連動して全国で様々な取り組みが行われています。愛媛県今治市が地域活性化の手段として大学の誘致を政策課題に掲げ、過去、十数回にわたって獣医学部の創設を文部科学省に申請しても受理されなかった案件が、特区制度を活用して実現に至ったのは、まさに内閣の方針に合致するものです。国会で加計学園の獣医学部新設が「総理の働きかけ」とばかりの一連の議論や文部科学省の元高官の会見内容は、「従来ルール」の正当化ですが、特区は政権が掲げる看板政策であり、日本人の多くは認定された時点で官僚が「内閣の強い意向」を忖度することは当然のことと受け止めているはずです。国会で今治市が誘致した大学の理事長が時の総理大臣と友人だったということをことさらに問題視しても、韓国とは違って生産的な議論に発展することはなく、野党の皆さんにはTVや新聞報道の露出の多寡と国民の支持は必ずしも比例しないという意識が必要だと思います。