稲佐の浜は出雲神話に登場する国譲りの舞台で、現在は、毎年の出雲大社神迎祭の斎場とされ、「日本の渚100選」に選定されている海岸です。特に、出雲大社大遷宮や昨年の国立公園満喫プロジェクト、本年の日本遺産への指定などもあって、このところ、とみに多くの観光客で賑わいを見せています。しかし、海岸の浸食や波浪防止対策として設置された防波堤や離岸堤が神戸川の流砂を堆積させ、季節風によって民家や道路に深刻な飛砂被害を生じさせたことから、島根県は、神話の浜環境整備促進協議会(杉谷寿之会長)の要望をうけ、国の社会資本整備総合交付金を活用して、平成2611月に永徳寺坂から塩掻島までの約670mに海岸溝や植栽帯などを整備する海岸環境整備事業を起工しました。530日、大社コミセンで4年目となる平成29年度事業の説明会が行われ、協議会役員から「現在のような予算措置で、当初の計画で約10年とされた事業期間で本当に概成できるのか」との疑問に、島根県漁港漁場整備課の角課長が「平成30年代前半の事業完了に向けて最大限の努力をする」と応じました。説明会では平成29年度事業の実施を了承し、次年度以降の事業進捗に向けて、島根県および出雲市に要望活動を行うことが決まりました。