7月7日は二四節気の小暑。『暦便覧』に「大暑来れる前なればなり」とあるように、梅雨明けが近付き暑さが本格的になる頃となりました。荒神谷公園では古代ハス開花の便りがあり、県内各地の清流河川では鮎釣りが解禁となりました。先月から62円に値上げされましたが、郵便局前には暑中見舞用の『かもメール』の幟も見えます。ただ、この時期は、7月4日からの島根県西部や九州北部で梅雨明け特有の活発な梅雨前線の活動による集中豪雨で大規模な川の氾濫や土石流、崖崩れが発生したように、気象通報や危険個所に注意する必要があります。小生の住む地域(出雲市奥宇賀町)でも平成9年 7月12日早朝に布勢川の大規模土石流災害が発生しましたが、20年が経過したとは言え、海岸を埋め尽くす土砂と木肌が露見した夥しい流木に呆然とした当時の惨状は、今も鮮明に目に浮かびます。また、晴れの日には、強い日差しと気温の上昇による熱中症に気をつけることも大切です。被災地の皆様にはご心痛も多いと思いますが、頑張って危急を乗り越えていただきたいと願うばかりです。
7月5日の午前5時55分、線状降水帯にあたる島根県西部の浜田市・益田市・邑南町・津和野町の4市町に「大雨特別警報」が出されました。「特別警報」は「数十年に一度の大雨・暴風などが予想され過去に経験したことがない土砂災害や浸水などに見舞われる可能性がある場合」に発表される気象情報で2013年の法律改正で新設されましたが、台風の影響で梅雨前線が停滞し、24時間雨量が300ミリを超える状況は、100名を超える死者・行方不明者が出るなど石見地方に甚大な被害をもたらした昭和58年の豪雨災害や広島市北部の土砂災害を想起させました。今回の豪雨によって被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
島根県の雨が峠を越え警報が解除された後、福岡、大分、熊本、佐賀の九州北部でさらに強い雨が観測され、夕刻に「大雨特別警報」が出されました。福岡県や大分県では48時間で500ミリを超える記録的な豪雨で河川の氾濫や土砂崩れなど甚大な災害の発生が報道されており、今後の気象情報が気に掛かるところですが、天候の回復を祈るばかりです。
7月3日、JR江津市駅前に整備されたパレットごうつに石央地域(浜田市、江津市)の行政および商工団体、農業団体の関係者を招聘して、島根県議会の農水商工委員会による意見聴取が行われました。江津市の山下修市長は「若年世代の流出を食い止め、地域を維持・存続させるためには、まず『生業を増やし安定した雇用をつくること』が必要で、それを支える医療、福祉、教育・子育ての充実に力を尽くす現状」と述べ、江津駅前の拠点整備や江津工業団地への企業誘致などについて説明しました。浜田市の村武産業振興課長は「浜田市は浜田港の整備、あさひ社会復帰促進センター、三隅発電所の増設を追い風に『BAY浜田』として地域内経済循環の促進を重点施策に据えている」と述べました。島根県商工会石見事務所の山川所長は域内6つの商工会(銀の道、川本、美郷,邑南、桜江、石央)の現状について「この20年で事業者数が1/3減少し、後継者が確保されていない事業者が半数。コンビニなどの立地により地元購買率は20~30%に低下し、高齢化・過疎化で人材確保もままならないなど課題は山積しているが、三隅発電所の建設特需に期待している」などと述べ、JAしまねいわみ中央地区本部の松原営農経済部長は「コメ生産の減少を露地野菜の産直によってカバーしているが、果樹、椎茸生産は後継者難で漸減。大規模養豚と施設野菜生産が生産額の50%を超えており、売り先を確保した計画生産が経営を安定させている」と説明しました。意見交換では、人材確保や若年世代の就業先確保、品質管理体制などについて活発なやり取りがありました。