7月5日の午前555分、線状降水帯にあたる島根県西部の浜田市・益田市・邑南町・津和野町の4市町に「大雨特別警報」が出されました。「特別警報」は「数十年に一度の大雨・暴風などが予想され過去に経験したことがない土砂災害や浸水などに見舞われる可能性がある場合」に発表される気象情報で2013年の法律改正で新設されましたが、台風の影響で梅雨前線が停滞し、24時間雨量が300ミリを超える状況は、100名を超える死者・行方不明者が出るなど石見地方に甚大な被害をもたらした昭和58年の豪雨災害や広島市北部の土砂災害を想起させました。今回の豪雨によって被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

島根県の雨が峠を越え警報が解除された後、福岡、大分、熊本、佐賀の九州北部でさらに強い雨が観測され、夕刻に「大雨特別警報」が出されました。福岡県や大分県では48時間で500ミリを超える記録的な豪雨で河川の氾濫や土砂崩れなど甚大な災害の発生が報道されており、今後の気象情報が気に掛かるところですが、天候の回復を祈るばかりです。