長期金利は、 国や企業が比較的長期のお金を借りるときの金利水準で、日本では、最も取引量が多く、市場参加者の期待を反映しやすい「新発10年物国債の利回り」が代表的な指標として使われます。国債の利回りを指標とする理由は、国債が市場で売買され、その価格が変動するためで、国債の価格が下がると、投資家にとっての利回りが相対的に高くなるため、長期の貸借における実質的な金利と見なされるからです。短期金利は日銀の政策金利に連動しますが、長期金利は経済見込みや物価の変動といった市場予測を反映するのが特徴で、「経済の体温計」とも称されます。国内外の物価が上昇する中、海外の金利は高止まりし、日銀がマイナス金利を解除して金融政策の正常化を進め、国債の買入れ額を減らす方針を示したこともあって日本の長期金利は上昇基調にあり、銀行の預金金利引き上げや生命保険の保険料が割安になる可能性がある一方で、企業の借入コストや個人のローン負担が増加し、設備投資や住宅の新築件数が減少し景気の減速を招く恐れもあります。こうした中で、9月1日の東京債券市場で、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが上昇し、1996年9月以来30年ぶりに3.0%の大台を突破しました。イラン紛争の長期化で原油価格が高止まりしている最中に、日本の2027年度予算の概算要求総額が過去最高にまで膨らんだことが金利の上昇圧力になっているとの観測も根強くあり、消費税率引き下げの閣議決定や日銀の政策金利引き上げが更なる国債売り・長期金利上昇を招くのではないかと危惧するところです。

 

 気象庁が5月に防災気象情報の運用を見直してから8月13日から翌14日にかけて千葉県を中心に関東地方で発生した集中豪雨や8月27日からの富山県、石川県、福井県など、立て続けに大雨と土砂災害の特別警報が発表されています。千葉県の大雨は「モンスーンジャイア」と呼ばれる現象によって、線状降水帯が発生し、1時間に100mmを超える猛烈な雨が降ったとされ、北陸地方の大雨は秋雨前線の南下によって日本海側を中心に活発な雨雲が発生し、雷を伴った非常に激しい雨が連続して降ったとのことで、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに被害を受けられた皆様にお見舞いを申し上げ、早期の復旧を祈念するところです。ところで、「驟雨」は夏の夕立を表わす言葉ですが、8月30日の朝、CATVの緊急放送で松江地方気象台から出雲市にレベル4の大雨危険警報と土砂災害危険警報が発令されたとスピーカーが鳴り、島根半島の北山周辺一帯では時間雨量が50mmを超え、一畑電車が全線で運転を見合わせ、国道431号や県道鰐渕寺線、大社-日御碕線で冠水や法面崩落による通行止めの箇所が発生する大雨となりました。斐川平野はいまコシヒカリやつや姫といった稲の刈り取りが本格化する時期ですが、夕刻の会合では、「突然の大雨で今日の農作業は中止を余儀なくされた」と聞く一方で、出雲市の南部地域や雲南市などは「朝方に少し雨模様だったが、稲刈りに影響はなかった」と聞きました。降雨帯の幅がわずか10km程度のまさに『局地的豪雨』の発生は驚きです。

 8月24日、島根県議会は全員協議会が開催されました。開会にあたって山根議長は、熊本地震、千葉豪雨の犠牲者に対する追悼と被災者への見舞、被災地の早期復旧に言及し、石原副知事は、出雲市の大規模火災に対する支援を知事専決により予算化したことを報告しました。野間総務部長は令和7年度決算の概要について説明し、歳入総額は前年比0.7%減の5,337億7千万円で、歳出5,049億35百万円、令和8年度への繰越財源152億4百万円を差し引いた実質収支は136億31百万円で、県債残高は8,393億円(うち通常県債5,694億円)で、実質公債比率は6.6%、将来負担比率156.3%、経常収支比率は88.5%と述べました。なお、令和7年度決算については9月9日から始まる定例県議会に上程され、決算特別委員会において審査が行われます。また、伊藤防災部長は6月23日の火災の被害状況については全焼19棟のほか6棟の被災で、原因の特定には至らなかったと報告し、野間総務部長は、被災した小売店舗や商店街の復旧支援に40,850千円(令和10年度までの債務負担50,600千円)を専決し、熊本地震の災害対応については、DMATの派遣や被災者の受け入れ、救難物資の輸送費などの経費99,557千円を予備費から充てると報告しました。