9月10日、第491回島根県議会9月定例会が開会しました。初日の本会議では中島議長と丸山知事がともに8月20日に逝去された溝口善兵衛前島根県知事に対する弔意を述べた後、会期を10月9日までの30日間とし、令和6年度島根県一般会計補正予算(第4号)など予算案17件と島根県産業廃棄物減量税条例など条例案5件および令和5年度決算の認定など一般事件案13件の知事提出議案35件を上程、令和5年度決算の審査を行うための決算特別委員会(中村芳信委員長)の設置を決定しました。補正予算の主な内容は、令和6年7月大雨による被害対策21億円のほか県道の崩落により夏季の営業に支障を生じた日御碕地区の宿泊や観光施設等の需要喚起促進事業に60百万円、飼料価格高騰への補てん金を支給する畜産農家への経営継続支援を令和7年3月末まで延長する経費に183百万円および決算剰余金の活用による県債の繰り上げ償還や基金積み立てに156億92百万円など、総額181億円が計上されています。県政一般に関する質問および提案に対する質疑は、9月18日から9月27日まで7日間で、園山繁議員は、コロナ禍の影響や学力の定着などについて質疑を行う予定にしています。

 9月7日、自由民主党島根県支部連合会(自民党島根県連)は、松江市内中原町の県政会館で選挙対策委員会を開き、次期衆院選島根第1選挙区の候補者として高階恵美子(たかがい えみこ)衆院議員を擁立することを決定しました。細田博之議員が昨年11月に急逝したことをうけて本年4月に行われた補欠選挙で自民党は議席を失っており、組織一丸となって次期総選挙で議席奪還を図る必要があるため、7月の県連大会で選出された新執行部は地域支部や各級議員、支援団体などの意見を聴取し、竹下、青木、細田の国政で枢要な地位を占めてきた政治家が短期間のうちに相次いで亡くなり、少子高齢化・過疎化や離島、中山地域対策など大きな政治課題を抱える島根県にあって、15年間の国政経験を有する高階議員を候補者とすることを決めました。高階議員は宮城県出身で、医学部に初めて保健衛生学科が設置された東京医科歯科大学に進み、病院勤務を経て看護技官として厚生労働省に入省し保険局医療課長補佐などを務めた後、2010年第の参議院議員選挙の比例区で初当選し。厚生労働大臣政務官や厚生労働副大臣、自民党女性局長などを歴任しました。島根県とは2021年10月の衆議院議員総選挙で比例中国ブロックで当選後に、自民党島根県連所属の議員となり、現在、青木一彦参議院議員、三浦靖参議院議員、舞立昇治参議院議員、高見康裕衆議院議員とともに副会長を務めています。

 7月9日の豪雨によって路面が崩落し、全面通行止めとなっていた県道大社日御碕線は、大型土のうなどを活用した仮設道路が設置され、、9月7日(土)午前9時から大型車両を除く一般車両の通行が可能となり、出雲市が日御碕地区住民に限定していた指定車両の通行許可証は不要となりました。島根県出雲県土整備事務所によると、車両総重量が8tまたは最大積載量5t以上の大型車両の通行が可能となる迂回道路の整備については、現在、ルート設計を進めているとのことであり、しばらくは片側交互通行により往来することになります。今回の仮設道路の開設は、関係行政機関や地権者、一般社団法人島根県測量設計業協会、一般社団法人島根県出雲地区建設業協会などの連携、協力があってこその結果であり、関係者の皆さんのご尽力に心から感謝と敬意を表するところです。ただ、本年1月の能登地方の地震災害に明らかなように、半島地域の道路インフラは脆弱で、日御碕地区はまさにその例ですが、単路の動線しか確保されていない半島地域の安心・安全の確保には複線路網の整備が不可欠だと思っています。