6月18日、江津市のパレットごうつで島根県旅館ホテル生活衛生同業組合(松崎滋理事長)の平成30年度通常総会が開催され、関係者100余名が参加しました。松崎理事長は「6月15日に住宅宿泊事業法が施行され、インバウンドの受け入れを含む宿泊事業が大きな転換を迎える。私たちの業界は『質の高いおもてなし』という日本の良さが実感できるプロ集団としての自負を持って、時代の波に対峙しなければならない」と挨拶しました。議事では平成29年度の事業報告および決算、平成30年度の事業計画および予算、執行部の再任などを承認し、佐多税理士事務所の佐多宗所長による「消費税増税と軽減税率制度導入の影響について」とする講演を聴講しました。来賓として挨拶した新田島根県商工労働部長は「国宝や世界遺産、日本遺産などの素材を生かした観光振興に加え、インバウンドによる外国人観光客の誘致が島根の課題であり、業界の皆さんの協力を得て積極的な展開を図る」と述べ、大屋県議会議長は「旅館・ホテルの業界の皆さんは島根の観光振興を支えているという自覚を持って業務にあたるべき」と激励し、参加者で意見交換しました。

6月16日に東京・駒沢体育館で、10月にハンガリーのブダペストで行われる世界選手権の代表選考会を兼ねたレスリングの全日本選抜選手権の女子68キロ級で、2016年リオデジャネイロ五輪75キロ級代表で島根県出身の渡利璃穏選手(アイシンAW)が優勝し、左肩手術で休養中のリオ五輪王者、土性沙羅選手(東新住建)に代わって世界選手権の代表入りを決めたニュースは、日本中に感動をもって伝えられました。渡利選手は、リオ五輪後の2016年9月に悪性リンパ腫の一種である「ホジキンリンパ腫」と診断され、約1年間の抗がん剤や放射線による辛い治療を乗り越えて、昨年9月から練習を再開したとのことですが、病気の克服に加えて667日ぶりの勝利は「絶対に復活して五輪で勝つ」という強い気持ちと周囲のサポートがあったとのことで、ご家族や関係者の皆さんを含めて、大きな祝福を贈りたいと思います。奇跡的とも思える短期間での復活は「レスリングができることが喜びで、周りに感謝している」という言葉に、病気をしたからこその「日常の価値を知る境地」が見て取れるだけに、今後の渡利選手の活躍が楽しみで、大いに期待したいと思います。

 
  自民党は来夏の参議院選挙について1票の格差を3未満とし、隣県合区とされた地域から候補者が擁立できない場合の救済として、比例の候補者の一部を非拘束式から拘束式に変更可能とする公職選挙法の改正案を国会に提出しました。今回の改正案では埼玉県選挙区の定数を2議席、全国比例の定数を4議席の合計6議席を増加させることとしています。これに対し、維新の党などは、石川県と福井県を合区とし、減じた2議席を埼玉県に振り向けるべきと主張しますが、合区は地方自治の単位として定着している都道府県から国会に代表が出せないという点で極めて不合理であり、自民党では前の衆議院選挙で都道府県から最低1人を選出できるよう憲法47条を改正する方針を公約しました。しかし、改憲論議は停滞し、見通しが立たないため、とりあえず、公選法改正で救済しようとするものです。確かに、自民党が合区対象県で候補が出せなかった県から比例の拘束名簿の上位に候補者を擁立すれば当選確実で、国会議員(参議院議員)は出せますが、あくまで全国比例の候補者であり、当該都道府県の代表ではありません。「大人の知恵」と言えばそう言えなくもありませんが、自民党の思惑が露骨に透けて見える提案であり、心から賛成できるかと問われると、10万人を超える「合区解消」の署名を集めた立場から、やや言葉に詰まります。