8月23日は二十四節気の「処暑」。暦便覧には「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とあり、「処」には「終わり」という意味で、この頃から夏の暑さが一段落する時期とされていますが、ちょうど台風襲来の時期でもあり、進路によっては南の暖かい空気が運ばれてくるため、思わぬ高温となることがあります。特に、今年は19号、20号と続けざまの北上があり、強い風雨による収穫期を迎えた水稲や果樹などの農作物への影響が懸念されるところです。ところで、第100回の全国高校野球選手権大会は、大阪桐蔭高校が圧倒的な力を見せつけ、春夏連覇を果たして閉幕しましたが、公立で唯一ベスト8に勝ち残った秋田県立金足農業高校が準々決勝で横浜高校、準決勝で日大3高と、強豪校を撃破して決勝に進み、インドネシアで開催されているアジア大会の話題を吹き飛ばす大フィーバーとなりました。金足農業高校の快進撃には怪腕の好投手を擁したという面はありますが、試合内容からは十数年前から秋田県が取り組んできた「高校野球育成プロジェクト」によって、金足ナインに全国の強豪校と互角に渡りあえる十分な実力が備わっていたと評価されており、取り組みの内容について、是非、島根県のスポーツ競技力強化の参考としてほしいものです。
島根県議会農水商工委員会(加藤勇委員長)は、8月21日から8月23日まで委員会の調査テーマである「人材確保」に関わる現地調査を実施しました。北陸新幹線の開通で旅行需要が大きく伸張している富山県では、駅に着いた旅行者に対する着地型観光メニューの提供や外国人を含めた観光案内の人材確保を目的に、石井隆一知事が塾長を務める「とやま観光未来創造塾」を設置しました。受講者は『入門』『観光ガイド』『地域版通訳案内士養成』『食や地域観光メニューの開発』など5つのコースにタクシーや旅館ホテルなどの従事者、観光協会職員など毎年80名程度で、受 講後の資格試験合格者は「認定ガイド」として活躍しています。沖合底引船団や沖合定置網による漁獲高で島根県とほぼ同じ水揚げがある石川県では、『石川県で漁業をしませんか』とのキャッチフレーズで「わかしお塾」を立ち上げ、情報提供から1~2週間の就業前体験、6ヶ月の実践研修、就業後のスキルアップ講習までワンストップの新規就業者への支援が行われていました。平成27年に「日本でいちばん大切にしたい会社」の中小企業庁長官賞を受章した福井県の清川メッキ工業㈱は、『ミクロ』『ナノ』単位のメッキ処理など高い技術力が評価されている会社ですが、「働きやすい雰囲気の醸成」によって就業者の離職がほとんど無く、例年、新規学卒者の募集倍率は20~30倍に上っているとのことでした。
8月18日、西日本豪雨で被災した広島県や岡山県、愛媛県など、1府7県からの災害派遣要請を受けて7月6日から孤立者の救難・救助や行方不明者の捜索、がれきの撤去、給水支援などを行ってきた自衛隊が、44日間にわたる活動を終了し、撤収したと報道されました。灼熱の太陽が照りつける猛暑の中、任務の遂行にあたられた延べ85万8800人の隊員各位に対し深甚なる感謝を申し上げるとともに、熱中症にかかった隊員が皆無だったと聞き、日ごろの厳しい鍛錬と強い使命感に満腔の敬意を表する次第です。ところで、気象庁は8月18日夜半に台風20号(シマロン)が発生したと発表しました。8月に入って8個目、この1週間で6個目の台風量産は要警戒です。特に、今年は日本近海の海面水温が27℃以上で、台風の勢力が発達して大型化する可能性が強い上に、例年よりも太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱いため日本列島に接近しやすいことから、現在北上中の19号をはじめ、秋の収穫期に向けて今後の台風情報には注意が必要です。