8月23日は二十四節気の「処暑」。暦便覧には「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とあり、「処」には「終わり」という意味で、この頃から夏の暑さが一段落する時期とされていますが、ちょうど台風襲来の時期でもあり、進路によっては南の暖かい空気が運ばれてくるため、思わぬ高温となることがあります。特に、今年は19号、20号と続けざまの北上があり、強い風雨による収穫期を迎えた水稲や果樹などの農作物への影響が懸念されるところです。ところで、第100回の全国高校野球選手権大会は、大阪桐蔭高校が圧倒的な力を見せつけ、春夏連覇を果たして閉幕しましたが、公立で唯一ベスト8に勝ち残った秋田県立金足農業高校が準々決勝で横浜高校、準決勝で日大3高と、強豪校を撃破して決勝に進み、インドネシアで開催されているアジア大会の話題を吹き飛ばす大フィーバーとなりました。金足農業高校の快進撃には怪腕の好投手を擁したという面はありますが、試合内容からは十数年前から秋田県が取り組んできた「高校野球育成プロジェクト」によって、金足ナインに全国の強豪校と互角に渡りあえる十分な実力が備わっていたと評価されており、取り組みの内容について、是非、島根県のスポーツ競技力強化の参考としてほしいものです。