島根県議会農水商工委員会(加藤勇委員長)は、8月21日から8月23日まで委員会の調査テーマである「人材確保」に関わる現地調査を実施しました。北陸新幹線の開通で旅行需要が大きく伸張している富山県では、駅に着いた旅行者に対する着地型観光メニューの提供や外国人を含めた観光案内の人材確保を目的に、石井隆一知事が塾長を務める「とやま観光未来創造塾」を設置しました。受講者は『入門』『観光ガイド』『地域版通訳案内士養成』『食や地域観光メニューの開発』など5つのコースにタクシーや旅館ホテルなどの従事者、観光協会職員など毎年80名程度で、受講後の資格試験合格者は「認定ガイド」として活躍しています。沖合底引船団や沖合定置網による漁獲高で島根県とほぼ同じ水揚げがある石川県では、『石川県で漁業をしませんか』とのキャッチフレーズで「わかしお塾」を立ち上げ、情報提供から1~2週間の就業前体験、6ヶ月の実践研修、就業後のスキルアップ講習までワンストップの新規就業者への支援が行われていました。平成27年に「日本でいちばん大切にしたい会社」の中小企業庁長官賞を受章した福井県の清川メッキ工業㈱は、『ミクロ』『ナノ』単位のメッキ処理など高い技術力が評価されている会社ですが、「働きやすい雰囲気の醸成」によって就業者の離職がほとんど無く、例年、新規学卒者の募集倍率は20~30倍に上っているとのことでした。