9月6日3時過ぎに北海道胆振地方で発生した最大震度7の逆断層型内陸地殻内地震では40人が亡くなりました。人的被害のほか多くの建物が倒壊し、全道でブラックアウトによる停電、交通網のマヒ、液状化のほか、強震動によって厚真町を中心に広い範囲で土砂崩れが起こるなど、多くの『想定外』の事態が発生しました。識者によると、厚真町周辺の大規模地滑りの原因は、約4万年前の火山の噴火によって堆積したにテフラが前日の台風の影響もあって一気に滑落したとのことですが、ほとんどすべての山肌が崩落している光景には驚きを禁じ得ませんでした。今年は地震、梅雨前線豪雨、台風などの自然災害の発生が多く、またその規模が「過去に例を見ない」と形容されるほど大きいことが特徴です。今月はじめの台風21号で関西国際空港が使用不能となった折、TVで「食べ物や飲み物が支給されなくて困った」とのコメントが紹介されていましたが、災害から身を守るのは一義的には『自己責任』であり、正しい情報把握と的確な状況判断によって、事前に予期できるものについては、しっかりと『備え』をしておく必要があることを改めて痛感しました。
9月6日、第464回島根県議会9月定例会が開会しました。開会にあたって大屋議長は、7月の豪雨と9月初めの台風および北海道の地震に言及し、「被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げるとともに早急かつ適切な復旧が進展するよう希望する」と述べました。初日の本会議では会期を9月6日から10月5日までの30日間とし、平成30年度島根県一般会計補正予算など予算案など40議案が上程され、平成29年度決算の審査を行うため,決算特別委員会を設置しました。溝口知事は議案の提案説明にあたって「7月の豪雨災害の復旧と大きな影響を蒙った観光産業の支援に迅速対応を心がけたが、江の川流域の治水については国に早期の改修を求めていく」などと述べ、平成32年度に大田市で開催する全国植樹祭実行委員会の設置などを報告しました。本会議終了後に開催された決算特別委員会では委員長に絲原徳康議員を選出し、決算審査を効率的かつ迅速に進めるために、総務委員会を所管する第1分科会(主査;田中明美議員)、文教厚生委員会を所管する第2分科会(主査;高橋雅彦議員)、農水商工委員会を所管する第3分科会(主査;中村芳信議員)、建設環境委員会を所管する第4分科会(主査;小沢秀多議員)の4分科会を設置することを決めました。
9月3日、ブラジルのリオデジャネイロにあるブラジル国立博物館で大規模な火災が発生し、2000万点におよぶ貴重な所蔵品の大部分が焼失しました。この建物は、かつて王宮としても使われた横幅78m、奥行き108mの3階建の堂々たる体躯で、1818年に当時のポルトガル王ジョアン6世によって建設され、今年が開館200周年にあたるとのことですが、老朽化が進み、施設の改修のため、社会経済開発銀行(BNDES)と2170万 レアルのスポンサー契約を結んだ矢先の厄災だったと報じられています。博物館の関係者は「200年守ってきた文化遺産が一晩で灰になり、調査、研究、知識の蓄積が失われた」と悔やみ、ブラジル政府は博物館復旧計画を立ち上げるとともに、国内全ての博物館の防火体制を調査するよう指示したとありますが、ことは何もブラジルだけのことではあり ません。私たちの周囲にある文化財や歴史資料のみならず家屋や社会基盤となるインフラを地震や豪雨、台風などの自然災害や火災、盗難などによって消失、棄損しないよう維持管理や防災、防火体制について、早急なる調査・点検を実施して、「備えを講ずる」必要があることを物語っています。