9月6日3時過ぎに北海道胆振地方で発生した最大震度7の逆断層型内陸地殻内地震では40人が亡くなりました。人的被害のほか多くの建物が倒壊し、全道でブラックアウトによる停電、交通網のマヒ、液状化のほか、強震動によって厚真町を中心に広い範囲で土砂崩れが起こるなど、多くの『想定外』の事態が発生しました。識者によると、厚真町周辺の大規模地滑りの原因は、約4万年前の火山の噴火によって堆積したにテフラが前日の台風の影響もあって一気に滑落したとのことですが、ほとんどすべての山肌が崩落している光景には驚きを禁じ得ませんでした。今年は地震、梅雨前線豪雨、台風などの自然災害の発生が多く、またその規模が「過去に例を見ない」と形容されるほど大きいことが特徴です。今月はじめの台風21号で関西国際空港が使用不能となった折、TVで「食べ物や飲み物が支給されなくて困った」とのコメントが紹介されていましたが、災害から身を守るのは一義的には『自己責任』であり、正しい情報把握と的確な状況判断によって、事前に予期できるものについては、しっかりと『備え』をしておく必要があることを改めて痛感しました。