出雲市平田地域は久多美地区を中心に約100戸の柿農家が南向き斜面の丘陵地帯で約60haの柿栽培を行っており、10月上旬から始まった西条柿の収穫が一段落し、いま、富有柿の最盛期を迎えました。島根半島はミネラル分が豊富な重粘土質土壌で柿の栽培に適しており、「ひらたの柿」は、『味・色・形ともに優れた品質の高い柿』として市場で高い評価を受けており、西条柿は脱渋技術と個包装の改善により今年から中国や東南アジアへの輸出が本格化しました。出雲大社のご祭神である大国主命の「打ち出の小槌」に肖って「こづち」と命名された大玉の西条柿は、張りのある縦長の実に筋状に4本の溝があり、糖度17度以上の濃厚な甘味と滑らかな食感が特徴で、今年は500tトンの出荷が見込まれています。富有柿はジューシーな甘さと橙紅色で光沢のある果肉が人気で、日持ちがするため年末年始の贈答用などにも使われます。また、近年は、西条柿を1つひとつ手作業で丁寧に皮剥きし水分含有率を30%程度の半生の状態にした「あんぽ柿」が、甘みが凝縮されて円やかな口当たりとして人気を博しており、JA関係者によると60万個の生産・出荷に向けて年末までフル生産の体制が続くと聞きました。後継者の問題はありますが、先人の努力が結実し、着実な成果となっている「ひらたの柿」に島根農業の光明を見る思いがします。
11月12日、島根県議会の議会運営委員会(委員長;中村芳信議員)が開催され、11月19日に召集される11月定例県議会の日程協議などが行われました。11月定例県議会の会期は、11月19日から12月14日までの26日間で、一般質問(一問一答質問を含む)は11月27日から12月3日までの6日間とされ、議会事務局によると、25人の議員が質問予告を行っているとのことです。犬丸総務部長は、知事部局が初日の本会議で提案する議案について「付議案件は、平成30年度一般会計補正予算(第5号)など11議案」とし、「補正予算の内容は、豪雨災害に伴う農業関係の復旧支援経費の増額な ど1.9億円で、公共事業の平準化のために債務負担行為を52億円余、工期が次年度にまたがる事業の繰越明許費を212億円余、それぞれ計上している。」と述べました。11月定例県議会では、継続審査中の平成29年度決算の議了や常任委員会の調査テーマにかかわる調査報告などが予定されていますが、初日の提案説明で溝口知事が自らの進退にかかわる発言をすると報道されていることもあって、極めて注目度が高いと思われます。
11月9日、出雲市平田文化館で平田商工会議所(大谷厚郎会頭)の創立70周年記念式典が行われ、県内外からかかわりの深い関係者250名が参加しました。平田商工会議所は昭和23年に設立され、第8代となる大谷会頭は、「先人が築いた土台の上に『次代に続く地域』とできるよう力を尽くす」と式辞を述べました。この日の式典では、元禄年間創業のござ・仏具販売の『かとう(加藤喜久店主)』など100年以上にわたって事業を継続している55の法人・個人が100年企業として表彰されました。また、記念事業として平田高校の生徒や地域住民などの参加を得てまとめられた「平田ビジョン」の紹介や平田高校の生徒による課題学習の成果発表、コミュニティデザイナーの山崎亮氏による記念スピーチが行われました。山崎氏は自らがプロデユースしたまちづくり事例を紹介しながら「提言は『本気でやろうという意思』と『必ず実現できる』という思考がなければ、ただ『絵に描いた餅』」とし、「地域社会の発展は住民の意思が決定づける」と述べ、ビジョンのとりまとめにあたった飯塚俊之副会頭からは11月19日に長岡秀人出雲市長に提言書を提出するとの報告がありました。