旧暦の1010日にあたる11月17日午後7時から国譲りの舞台とされる稲佐の浜で八百万の神々を出雲にお迎えする神迎神事が行われ、今年も神在祭が始まりました。出雲大社にお集まりになった神々は、11月18日からから24日までの7日間、大社の西方にある上宮で目に見えない人生諸般の事柄を神議りにかけてお決めになります。旧暦10月を出雲地方だけが「神在月」と呼ぶ所以で、この時期、出雲地方では歌舞音曲を慎む「お忌みさん」とされてきましたが、今は、東京から飛行機の臨時便が運航されるなど、全国から神力のご利益を求める参詣者が殺到しています。ところで、今年の秋は例年に比べて暖かい日和が続きましたが、さすがに朝晩の冷え込みが1ケタの気温となり、遅れていた野山の紅葉が一気に進んだように見えます。このほど、出雲市では斐川町の常松家住宅、大社町の上野家住宅、平田町の酒持田本店の向座敷・土蔵が国の登録有形文化財に指定されましたが、近隣の風景が朱や黄色に染まる一瞬は、もの悲しくも美しく感じられる時期であり、私たちにとっては住んでいる地域を静かに再見する時節到来です。  

 11月17日は出雲市で輝いていた2人の女性が病気のため早世し、葬儀が執り行われる悲しみの日となりました。社会福祉法人恵寿会理事長の北尾慶子さんは53歳。出雲サンホームや出雲サンサン保育園の経営者として、また、全国社会福祉法人経営者協議会の若き指導者として精力的に活動されました。出雲市立中部幼稚園教頭の松浦由美子さんは48歳。平成初年に平田市立平田保育所保育士として任用され、出雲市との合併後は幼稚園教諭に転じ、平成23年から中部幼稚園教頭として児童福祉・幼児教育に尽瘁されました。お二方に共通するのは病気治療と職務の両立を志向されたことであり、そのベースには「強い使命感」が見て取れることであります。平均寿命が80歳を超える時代にあって、50歳前後での夭折に言葉はありませんが、社会福祉や幼児教育を天職として命を懸けて取り組まれた濃密な「生きざま」には年齢を重ねた人々に比して何ら遜色はありません。いまは、辛い闘病から解き放たれ、天界に昇った御霊の安寧を祈るのみですが、望むらくは現世で働く同輩・後輩の行く末を天上からお見守りいただきたいと願っています。

 
 11月16日、東京・麹町のホテルで原子力発電関係道県議会議長協議会(会長;渥美泰一静岡県議会議長)の臨時総会が開催され、原子力発電所の立地関係13立地道県議会関係者が出席しました。会合は、はじめに資源エネルギー庁の村瀬佳史電力・ガス事業部長から「エネルギー政策について」、原子力規制庁原子力規制部実用炉審査部門の小田山巧安全規制調整官から「原子力発電所の新規制基準適合性審査の情勢について」とする情報提供をうけて意見交換しました。福井県の山本議長からは国のプルトニウム政策について疑問が提起され、愛媛県の鈴木議長からは国の安全審査にかかる時間短縮について、鹿児島県の柴立議長からは使用済燃料や高レベル核廃棄物の保管について意見がありました。臨時総会の議事では、経済産業省や電気事業連合会、原子力規制庁に提出する「原子力発電の安全確保等に関する要請」について審議し、「東京電力福島第1原子力発電所事故の対策」「安全確保対策」「防災対策」「原子力政策」「電源地域振興対策」の5項目を関係先に提出することを決定し、終了後には、自民党本部で自民党エネルギー関係調査会の役員と意見交換しました。