ウップルイノリは摘み取りの様子が冬の風物詩とされ、「食の文化財」と形容される島根半島の西側で収穫される岩ノリで、晩秋から初冬にかけての「かもじ海苔」は薫りが高く、最高級の岩ノリとして知られています。島根半島地域では、旧正月5日に執り行われる和布刈神事を境にワカメの収穫が始まり、特産品の板ワカメが各地の店頭に並びますが、この時期には、収穫量が少ないため、商品としての流通はほとんどありませんが、「カシカメ」と称される海藻(ハバノリ)の生産が行われます。カシカメは、我が家の食卓には欠かせない食材で、先日、「ダイシャ、アッタジ(少しだけど、摘み取りしたよ)」との連絡を受けて、漁家から分けてもらいました。炭火で焙り、手で揉み、熱いご飯にのせ、ちょっとの醤油をかけて食べると、おかわりが進んで妻が「魔法のふりかけ」と笑いますが、紛れもなく、平成3年の皇太子行啓の折に使用した県産食材の1つです。少し前に出雲市の十六島湾内で水産技術センターが漁業者の協力でセイヨウハバノリの養殖試験を実施したと聞いていますが、後世に残しておきたい磯場ならではの香と味です。
松江市内のホテルで、松江シティFCの激励会「2019キックオフパーティ」が開催され、支援企業の代表やサポーターなど140名が参加しました。松江シティFCは 2011年に2020年のJリーグ参入を目指して設立され、2015年に中国サッカーリーグを初制覇、田中孝司監督の3シーズン目となる2018年に中国サッカーリーグ、全国社会人サッカー選手権大会、全国地域サッカーリーグ決勝大会でいずれも優勝し、2019年のJFL昇格を決めました。松江シティFC㈱の吉岡健二郎会長は「松江シティFCは今季のJFL参戦を果たしたが、念願とするJリーグへの道程は険しく、課題も多い。選手たちの活躍を支える多くの皆様の協力を得て、壁を乗り越えていきたい」と挨拶し、溝口県知事が「松江シティFCの活躍は県民に元気を、地域に活力を与える」と激励しました。島根県サッカー協会の松浦会長が「ホームグランドを持たない厳しい条件の中でのJFL昇格は特筆に値する。松江シティFCのJリーグ参入には、財務、施設、ユース、サポーターなど大きな課題を有しているが、選手がグラウンドでフェアでクリーンなパフォーマンスを発揮できるよう関係各位のご支援をお願いする」と挨拶して始まった選手との交流会では、スポンサー企業の代表として島根電工㈱の荒木恭司社長が「Jリーグを目指せ!」と述べるなど、会場内は、3月17日の静岡県のHonda都田サッカー場でHonndaFCとの対戦から始まる半年間のJFLでの活躍を期待する声が充満していました。
3月5日、出雲市塩冶有原町の出雲市民会館で「島根創生の夕べ」が開催され、1,200席の会場は多くの聴衆で満員となりました。主催者として挨拶した園山繁県議会議員は「国の予算が大きく膨張する中で、『地方創生』が言われているが、3大都市圏、とりわけ東京への集中が続き、ほとんどの地方自治体の予算は細り、人口減少に拍車がかかっている。島根では県議会議員の多くが現状に対する危機感を共有し、党派やイデオロギーを超えて『島根創生』の旗を掲げた。国への過度の依存から脱し、次代への道を切りひらくため、私たちは地方への『富』と『知』の移転を強く求めて行かなければならない。」と述べ、丸山達也さんは「島根創生」と題する講演で、「島根の活力を低下させている人口減少を食い止めるためには、『外から人を島根に呼び込む』『一定の収入が見込める働く場所をつくる』『若い世代が結婚できる環境を整備する』『子育てを地域全体で支援し、女性の活躍を拡大する』『健康寿命を伸ばし、高齢者がイキイキと社会参画できるしくみをつくる』など、いままでの取り組みをパワーアップして、トータルに展開する必要がある。」とし、「各地域の先進事例や成功事例を果敢に取り入れて、住む人が希望と夢を持って暮らせる島根づくりを推進したい。」と力強く語りました。