3月16日、出雲市立平田文化館で「島根県政を考える青年・女性の集い」が開催され、出雲市内在住の男女300余名が参加しました。飯塚俊之出雲市議会議員は「市議会で実施したアンケートで、市民ニーズが高かったのは『教育・福祉』だったが、政策広報、PRの不足を指摘する意見があり、SNSなどの活用が必要だと感じる。」と話し、映画監督の錦織良成さんは「仕事のほとんどは県外だが、2年前に出雲市に住居を移した。大都会に住んで、改めて『島根の良さ・魅力』を認識し、島根を題材にした映画を制作している。住んでいる人が『あたりまえ』だと思っている日常が『すばらしい価値』であり、それを全国に発信するのが私の役目だと思っている。メディアで流されるフィルターのかかった情報を鵜呑みにすると、大切なものを失ってしまう危険性がある。」と述べました。園山繁島根県議会副議長は「子育てや介護だけでなく、社会が抱える問題の多くは多世代同居や近居によって克服できる。1人あたりの所得は東京の半分かもしれないが、家族が協力することによって、東京を上回る世帯所得を得ることができるのが島根であり、そうしたことをベースに政策展開を進めることが島根の地域力を伸ばすことにつながると思っている」と講演しました。
アカアマダイは、水深100 メートル前後の海域に生息する魚で、島根半島沖で「はえ縄漁」と呼ばれる漁法で漁獲され、出雲市の小伊津漁港に水揚げされる「小伊津アマダイ」は、「若狭グジ」と並ぶ全国ブランドです。島根県と出雲市では、年々、水揚げ量が減少しているため、平成14年から種苗放流を行ってきましたが、近年、放流魚の再捕が確認されるようになってきたことから、島根県水産技術センターは、アカアマダイの資源量評価と資源変動要因の解明に向けた調査を実施し、このほど、その中間報告が出されました。センターによると、生物の資源状態は年齢構成を調査することで推定可能で、漁獲されたアカアマダイの頭部にある耳石の輪紋調査とアカアマダイの全長と年齢の関係をデータ化し、島根県東部のアカアマダイ主産地で記録されている全長別漁獲量データをALK(Age Length Key)と呼ばれる指標で解析し、季節毎のALK の作成作業をほぼ終えたとのことです。今後は、VPA(Vertual Population Analysis)という海にいる魚の資源量を計算するための方法を用いて資源量解析を行い、資源状態の予測と有効な資源管理の方策を考察したいとしています。
ウップルイノリは摘み取りの様子が冬の風物詩とされ、「食の文化財」と形容される島根半島の西側で収穫される岩ノリで、晩秋から初冬にかけての「かもじ海苔」は薫りが高く、最高級の岩ノリとして知られています。島根半島地域では、旧正月5日に執り行われる和布刈神事を境にワカメの収穫が始まり、特産品の板ワカメが各地の店頭に並びますが、この時期には、収穫量が少ないため、商品としての流通はほとんどありませんが、「カシカメ」と称される海藻(ハバノリ)の生産が行われます。カシカメは、我が家の食卓には欠かせない食材で、先日、「ダイシャ、アッタジ(少しだけど、摘み取りしたよ)」との連絡を受けて、漁家から分けてもらいました。炭火で焙り、手で揉み、熱いご飯にのせ、ちょっとの醤油をかけて食べると、お かわりが進んで妻が「魔法のふりかけ」と笑いますが、紛れもなく、平成3年の皇太子行啓の折に使用した県産食材の1つです。少し前に出雲市の十六島湾内で水産技術センターが漁業者の協力でセイヨウハバノリの養殖試験を実施したと聞いていますが、後世に残しておきたい磯場ならではの香と味です。