5月21日は二十四節気の小満。一雨ごとに植物が大きく育ち、麦が緑黄色に色付く「麦秋」の時期となりました。『暦便覧』に「万物盈満すれば草木枝葉繁る」とありますが、初夏の到来です。5月20日の午後には皇居内の水田で、長袖シャツに長ズボン、長靴姿の天皇陛下が、先月上皇さまが種もみを播かれ、約20cmに生育したもち米の「マンゲツモチ」とうるち米の「ニホンマサリ」の苗をお田植されたと報道されています。5月に入って晴天が続き、気温も例年に比べて随分高くなったように感じますが、冬期の降雪が少なかったこともあって水不足を懸念する向きもあります。松江では10年に一度の船神事である「ホーランエンヤ」が開幕し、18日の渡御祭、22日の中日祭、26日の還御祭まで約36万人の参観者が見込まれていますが、農作業や除草、スポーツなど、屋外での活動の際には水分の補給を心がけて、熱中症や体調不良に陥ることが無いよう注意したいものです。
5月21日、島根県議会の全員協議会が開催され、令和2年度の国の施策および概算要求に対する島根県の重点要望事項について、野津建二政策企画局長から説明を受けました。国への要望は、5月27、28日と6月4、5日の4日間にわたり丸山達也知事と中村芳信議長が関係省庁を訪問する予定で、「地方空港活性化のためのCIQの整備」や「大学等が行う地域人材育成への支援」などの5項目を新たに追加した65項目となっています。改選後、初めて開催された文教厚生委員会(田中明美委員長)では初当選の議員が加わったこともあり、所管する病院局、健康福祉部、教育委員会の令和元年度の予算および事業の内容、課題などについて説明を受け、委員から「外国人の子どもに対する教育内容」や「改定される教育ビジョン21の検討状況」「婚姻と出生の推移」「保育所待機児童の現状」「健康寿命」などについて質疑があり、「子ども子育て支援新制度における施策の充実」や「若者の雇用対策の充実」など文部科学省や厚生労働省に対する要望内容については、発達障がいの認定手続きについて再検討を要請しました。また、教育委員会からは「教員の人事権委譲」「重要文化財の指定」など、健康福祉部からは「待機児童」などについて行政報告があり、新田教育長は新年度から相次いでいる教員の逮捕事案について陳謝しました。
5月16日、出雲市佐田町に捕獲したシカやイノシシの解体から加工まで一貫処理できる「出雲ジビエ工房」がオープンしました。この施設はNPO法人里の恵み山渓会(横山茂和理事長)が、身近にある地域資源を有効活用する「出雲ジビエプロジェクト」との一環として国や出雲市の支援をうけして完成させたもので、横山理事長は「食肉加工のみならず鮮度保持や衛生管理など狩猟関係者の研修やジビエ料理の提供などにも活用したい」としています。この日は竣工を祝う神事に続いて竣工式典が行われ、藤原孝行島根県副知事や長岡秀人出雲市長などが参席し、長岡市長は「地域資源の有効活用モデルとして全国に発信してほしい」と挨拶しました。式典後の交流会には、松江市の来待ストーンにあるフレンチレストラン「Nature」のシェフによるイノシシとシカをつかった料理が並び、出席者は一様にジビエ料理を堪能・舌鼓を打ち、交歓しました。出雲市の島根半島地域で駆除・捕獲されるシカは年間1000頭に上り、そのほとんどが山中に埋却されているだけに、活用プロジェクトの今後に注目したいと思います。