10月15,16日の両日、島根県議会中山間地域・離島振興特別委員会(園山繁委員長)は、県内の中山間地域で地域の維持活性化の先駆的な取り組みを行っている事例の実地調査を行いました。今回の調査は、平成30年度のあしたのまち・くらしづくり活動賞の総務大臣賞を受賞した出雲市の伊野地区、リシップによる設備改善で高鮮度商品「沖獲れ一番」のブランド化に取り組む浜田市の浜吉水産、バイオマスチップや菌床生産による安定経営に取り組む邑智郡森林組合、経営形態の異なる8つの営農組織が連携して大型機械の共同利用や除草サービスの事業化に取り組む未来サポートさだの4か所を訪問し、意見交換しました。伊野地区ではJAの空き店舗を活用した「伊野いち」による6次化事業や伊野小学校の児童と外国人学生などで取り組む「国際ワークキャンプ」などを通じて10年後の地域を考える「まちの幸福論」とする取り組みが進んでおり、浜吉水産は「沖獲れ一番」の魚介類を直接味わえる直営レストランの開設を企図されていました。邑智郡森林組合は全体事業の6%まで落ち込んでいる建築用A材の採算性回復と主伐の促進を図るために若手の林業架線技術者の養成に取り組みされ、未来サポートさだでは除草ロボットやトラクター用ハンマーモアの活用が図られていました。どの地域の取り組みも、「現状打破」を目指すもので、優良事例として紹介するにふさわしいと感じました。

 10月14日は「体育の日」。2000年までは1964年に開催された東京五輪の開会式にちなみ10月10日とされていましたが、2001年から10月第2月曜日となりました。しかし、来年は東京オリンピックの開会式が行われる7月24日が「スポーツの日」に指定され、2021年以降は、10月第2月曜日が「スポーツの日」となるそうですから、今年が最後の「体育の日」です。出雲では体育の日の恒例行事は平成とともに始まった大学駅伝で、今年の第31回出雲全日本大学選抜駅伝は、12時05分に出雲大社勢溜をスタートし、出雲ドーム前までの6区間・45・1キロを21チームが健脚を競いました。令和の初戦は、赤紫色のたすきをつけた国学院大が最終6区でMIPに選ばれた土方英和選手の激走でトップの駒澤大を逆転し、2時間9分58秒で初優勝を飾りました。レース終了後には島根ワイナリーで、「炉談の会」が主催する「さよならパーティ」に選手や応援団、大学OBなど約1000人が参加し、バーベキューとワインに舌鼓を打ちながら交歓しました。来年の32回出雲全日本大学選抜駅伝はスポーツの日が7月に変更されるため、10月第2日曜日の10月11日に行われる予定です。

 

 

 

 10月13日、超大型の台風19号(ハギビス)は東海・関東を直撃し、三陸沖を太平洋に抜けましたが、9月9日に関東地方に上陸した台風15号(ファクサイ)に続く観測史上最強クラスの台風襲来は、12都県に大雨特別警報が発表され、死者行方不明者は80人におよびました。今回の台風19号は勢力範囲が極めて大きく、台風の中心から700㎞近く離れた島根県が強風域となるほど本州全体に大きな影響がありましたが、神奈川県の箱根町では48時間の降雨量が年間降水量の3~4割に当たる1000ミリを超えるなど、長野県から岩手県に至る東海、関東、甲信越、東北地方を中心に激しい降雨により千曲川や阿武隈川と言った国が管理する大型河川から中小河川までの多くが氾濫し、土砂災害による孤立、家屋崩壊などが広範囲にわたり、大きな傷痕を残しました。気象庁は今回の台風について、中心気圧が低く、強い勢力を保持したまま上陸した理由を「通常は北西から乾いた空気が台風の水蒸気を奪い、本州に近づくと雲の密度が下がるが、今年は、日本近海の海水温が平年より1~2度高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んだため」と説明していますが、温暖化による海水温の上昇が台風の勢力や進路に大きな影響を及ぼすとなると、根本的な対応となるCO2対策が急務であることは論を俟たないところです。