ラグビーのワールドカップは横浜国際総合競技場で行なわれた決勝で南アフリカが32-12でイングランドを下し、3大会ぶり3度目の優勝を果たして閉幕しました。イングランドのエディー・ジョーンズ監督は前回大会で日本を率いて南アフリカを破り、今大会では準決勝で3連覇を狙ったニュージーランドを完封しましたが、惜しくも優勝を逸しました。9月20日に日本対ロシアの開幕戦で始まった大会は、期間中、台風19号による大雨で試合が中止となるアクシデントもありましたが、日本代表が初めて8強入りの活躍を見せ、100kgを超える勇猛な男たちのぶつかり合いが国技の相撲を彷彿させたこともあって、すべての会場が満員となり、大いに盛りあがりを見せました。ところで、来年の東京オリンピックのマラソンと競歩の競技会場が、『高温により選手への過度の消耗が懸念される』とするIOCの裁定によって東京から札幌に変更されました。会場変更に伴う費用負担や警備、走路員などのボランティアの問題などわずか9か月での対応には困難が予想されますが、英知を出しあって、ラグビーのワールドカップ日本大会のごとく、克服していただきたいものです。

 

 要望活動で上京中に滞在してたホテルの客室で目にした10月31日の未明の首里城炎上は、寝ぼけ眼の小生には映画のワンシーンとしか映らず、現実のニュース画像と分かって、しばし唖然としました。沖縄戦で焼失した首里城は施政権がアメリカから日本に返還されてから20年となる1992年から復元され、2000年に世界文化遺産となるなど、「沖縄の顔」であるだけに関係者の皆さんの心中を察すると言葉もありません。ブラジルの国立博物館やパリのノートルダム寺院の火災を教訓に、政府や地方自治体は文化的価値を持つ建物の防火対策を講じてきてはいますが、予算や取り組みは、あくまで「一定の法令の範囲内」の取り組みでしかなく、平成年間に建造された木造の首里城にスプリンクラーが設置されていなかったとのことです。今回の火災については、原因究明が不可欠であることは言うまでもありませんが、日本の伝統建築物のほとんどは、石造の欧米と異なり、「木」「土」「紙」でつくられているだけに、防火対策には「万全の備え」が必要です。島根県には出雲大社や神魂神社、松江城と言った「国宝」をはじめ「重要用文化財」「登録文化財」などに指定されている木造建築が数多くあり、高さや面積などの法令の規定に関わりなく、必要な対策を支援する官民基金の創設を提案したいと思います。

 10月28日、島根県議会は全員協議会と常任委員会、決算特別委員会(全体会・分科会)が開催されました。全員協議会では「令和2年度の国の施策および予算編成等に係る重点要望」について概要説明があり、常任委員会で各項目について質疑を行いました。国への要望は、概算要求前に内閣官房をはじめとする13省庁へ82項目が実施されていますが、今回、10月1日からの保育料無償化をうけた子育て支援の拡充などが追加され、知事、議長らが11月11日から13日にかけて行う予定とされています。文教厚生委員会の所管事項調査では「地域医療構想に掲げる医療機関の再検証」や「ひきこもりの実態調査」、「次期教育ビジョンの素案」などについて説明があり、吉川健康福祉部長は厚生労働省から示された県内4医療機関について「再検証は必要ない」との見解を示しました。決算特別委員会の全体会では、平成30年度の定期監査結果について大国代表監査委員から「概ね適正」との報告があり、第2分科会(病院局・健康福祉部・教育委員会)では、県内高等学校の定員充足状況や予防接種の状況、県立中央病院の診療科別採算実績など、要求資料の説明と質疑を行い、委員間協議で「県立中央病院の資金収支均衡と財務改善」を平成30年度決算に対する指摘事項とすることを決めました。