ラグビーのワールドカップは横浜国際総合競技場で行なわれた決勝で南アフリカが32-12でイングランドを下し、3大会ぶり3度目の優勝を果たして閉幕しました。イングランドのエディー・ジョーンズ監督は前回大会で日本を率いて南アフリカを破り、今大会では準決勝で3連覇を狙ったニュージーランドを完封しましたが、惜しくも優勝を逸しました。9月20日に日本対ロシアの開幕戦で始まった大会は、期間中、台風19号による大雨で試合が中止となるアクシデントもありましたが、日本代表が初めて8強入りの活躍を見せ、100kgを超える勇猛な男たちのぶつかり合いが国技の相撲を彷彿させたこともあって、すべての会場が満員となり、大いに盛りあがりを見せました。ところで、来年の東京オリンピックのマラソンと競歩の競技会場が、『高温により選手への過度の消耗が懸念される』とするIOCの裁定によって東京から札幌に変更されました。会場変更に伴う費用負担や警備、走路員などのボランティアの問題などわずか9か月での対応には困難が予想されますが、英知を出しあって、ラグビーのワールドカップ日本大会のごとく、克服していただきたいものです。