1月5日、東京中央卸売市場(豊洲市場
)の初競りで、青森県大間漁港で水揚げされた276㎏のクロマグロが1㎏あたり70万円(総額1億9320万円)で競り落とされました。昨年(1kgあたり120万円)を若干下回ったとは言え、相応のご祝儀相場からはかけ離れたセリ値で、ショー化してメディアで大きく取り上げられる効果があるにせよ小生には狂気の沙汰としか思えません。同様に、アメリカのトランプ大統領がイラン革命防衛隊(IRGC)の精鋭部隊であるコッズ部隊(Quds Force)」のガセム・ソレイマニ司令官の殺害を指示し、司令官はイラクの首都バグダッドで米軍による無人機攻撃で殺害された件も同様の理性を超えた狂気を感じます。イラクではこの事態を受け反米感情が高まっており、イランの影響を受けるイスラム教シーア派武装組織なども報復を示唆していると報道されています。アメリカ政府は自衛行為だと正当化していますが、イラク政府の同意を得ずにトランプ大統領がイラク国内で攻撃する法的権限があったのか疑問視する声もあり、「報復の連鎖」がただでさえ不安定な中東地域の戦火拡大の発火点にならないことを祈るばかりです。
「事実は小説より奇なり」と言いますが、昨年末、保釈中の身であったカルロス・ゴーン日産自動車前会長の中東レバノンへの逃亡は、サスペンスドラマを見るがごとくの所作です。報道によると、昨年12月29日に関西空港からプライベートジェットで出国し、トルコ経由でレバノン入りしたと見られていますが、楽器ケースの中に身を隠して違法出国した可能性が強いとのことで、日本の法務・検察および入管当局は徹底検証の上、関係各国に協力を要請して早急に身柄の確保を図らなければなりません。そもそも、「不正と政治的迫害から逃れた」とするゴーン前会長の声明自体が身勝手極まりないものであり、逃げ得を許しては日本の司法制度への信頼や法秩序が崩 壊しかねない重大事態だと思います。昨年の内閣改造後に辞任した閣僚の方々も同じですが、社会的に高い地位にある人たちであればあるほど「疑念」に対する説明責任があり、司法当局から違法行為を指摘されて訴追された場合にば、自らの良心に従って、裁判の場で堂々と潔白を主張すべきだと思います。