7月25日、出雲市役所で出雲市農地地滑り対策協議会(田部延幸会長)の令和4年度総会が開催され、関係者50名が出席しました。地すべりは「斜面の土地の一部もしくは全部が、地下水の影響と重力によって滑る土砂災害」で、国は地滑り等防止法を定めて、国土交通省が所管する「砂防法による砂防指定地の存する地すべり地域(砂防地滑り)」と林野庁が所管する「森林法による保安林及び保安林施設指定地の存する地すべり地域(林野地滑り)」および農林水産省農村振興局が所管する「土地改良法による土地改良事業施行地域及び同事業計画の決定している地域に存する地すべり地域(農地地滑り)」の3つに分類し、それぞれ『地すべり防止区域』に指定し、所要の対策工事を実施しています。出雲市内には平田地域や佐田地域、出雲南部地域などに65か所の農地地滑り区域が存置し、排水ボーリングや擁壁、法枠、承水路、集水井の設置などが実施され、指定地区の住民で構成する組織で施設管理を行っています。昨年7月の豪雨では多くの地域で斜面災害が発生しましたが、家屋の倒壊や人的被害を免れたのは『防災対策』の効果で、この日の会合では、令和3年度の事業及び決算の報告と令和4年度の予算及び事業計画を了承し、島県県に対し、経年劣化が進行する施設のリフレッシュ工事の実施について重点的な予算配分を要望することを申し合わせました。
新型コロナウイルス感染症の最中にアメリカで開催されている世界陸上2022オレゴンは終盤となり、男子35km競歩で川野将虎選手が銀メダル、女子やり投げで北口榛花選手が日本女子陸上競技の投てき種目で史上初めての銅メダルを獲得しました。過去、陸上競技での日本選手の活躍と言えば「マラソン」「400mリレー」ぐらいしか思い浮かびませんでしたが、日本陸連の有望若手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」が着実に成果を上げてきており、競歩や投てきをはじめ短距離走や障害、跳躍などの競技でも着実に予選を突破できる若い有望選手が出てきたことは、島根県の中高生の競技力強化の方向性に大きな指針となると思います 。一方、国内ではプロ野球や大相撲などのプロスポーツをはじめ夏休みとなった高校や中学校のスポーツや音楽、演劇などの全国大会予選が検査の徹底や『距離』『喚気』『マスク』などの感染防止対策を講じながら「たけなわ」となっています。全国同様、島根県でも新型コロナウイルス「BA5系統」の感染急拡大で「第7波の到来」とされる中ではありますが、若い皆さんには、悔いの残らぬよう十分な睡眠を心がけるとともに、食事と水分補給をしっかりと摂って健康な体を保持するなど、「感染しにくい環境を自らがつくる」との気概を持って、力いっぱいのパフォーマンスを繰り広げていただきたいものです。
出雲市農政会議東部ブロック(土江良明ブロック長)の農政懇談会が、7月20日、JAしまね平田中央支店で開催されました。今年の会合は、「農業振 興」「用排水路などの基盤整備」「有害鳥獣対策」の3つのテーマについて農家の代表が問題提起を行い、県議会議員と市議会議員がコメントを行う形式で行われました。意見交換で出された主な意見は、農業振興では「担い手の高齢化に伴う経営移譲」や「資材の高騰」、「農道や水路、畦畔などの除草対策」など、施設関係では「ため池の管理」や「河川の堆積土砂の撤去」、「令和3年7月豪雨の災害復旧」など、鳥獣対策では「シカの防護柵の更新」や「サル、アナグマ、ヌートリアの被害防、「被害防止資材の配給」などについてあり、集落や地域による農地の多面的機能支払いや中山間地域直接支払制度の活用事例や国土強靭化に伴う農山漁村防災・減災対策事業が紹介され、資材高騰対策については国に所要の対策を要望中で、緊急対応として県による畜産用飼料の支援や『肥料低減マニュアル』の作成等が紹介されました。有害鳥獣問題については、全県的に従前よりも多種の野生鳥獣による被害が生じており、島根県中山間研究センターの助言や自家用に限定したワナの設置などの事例が紹介されました。意見交換を通じて、高齢化や離農によって農村地域の居住者が減少し、集落営農組織や認定農業者によらない自家用菜園や小規模農地の荒廃が急激に進行している実態が浮き彫りになっていると感じました。