近年、気候変動等の影響によって熱中症による死亡者数や緊急搬送者数が著しく増加しています。従来は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に気象庁の「高温注意情報」や環境省の「暑さ指数」(WBGT)で注意喚起が行われてきましたが、より効果的な情報提供が必要として、令和3年4月に環境省と気象庁から「熱中症警戒アラート」が発令されるようになりました。

 「熱中症警戒アラート」は、高温・多湿などの気象条件と熱中症リスクの相関を示す「暑さ指数の値が33以上」と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として発表され、発表内容には、暑さ指数の予測値や予想最高気温の値だけでなく、「不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する」「高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする」「身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認し、行動の目安にする」「エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する」「のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、普段以上の熱中症予防を実践する」など、具体的に取るべき熱中症の予防の対策をとるよう呼びかけられます。

 今年は平年に比べて梅雨入りが遅く、「カラ梅雨」模様の水不足が懸念され、さらに、このところ、各地で35℃超えの『6月の最高気温の記録更新』が伝えられているところですが、ついに、本日、鳥取県に熱中症警戒アラートが発令されました。適度な水分補給とエアコンの使用、牛乳や瓜類などの摂取を心がけて、厳しい暑さを乗り切りたいものです。