9月8日は、二十四節季の「白露」。暦便覧に『陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也』とあるように、朝夕の涼風や稲穂の色に秋の到来を感じる頃となりました。また、9月9日は「重陽の節句」で、菊酒で邪気を払い、栗ご飯などで節句を祝う習わしが伝えられていますが、朝方に英国の女王であるエリザベス2世が96歳で死去したとのニュースが飛び込んできました。亡くなる2日前にトラス新首相の任命を行う公務映像が配信されたばかりで、まさに「生涯を英国と英国民に捧げた人生」とする形容の通りで、世界中から弔意が寄せられています。ところで、「中秋の名月」は、秋分より前の一番近い新月を1日目としてその15日目を『中秋』とすると決められており、今年は9月10日です。月の満ち欠けのサイクルは29.5日のため、必ずしも新月の15日後が満月になるとは限らないため、「中秋の名月」は丸く満ちた月ではない場合が多く見られますが、今年は昨年に続いて満月の「中秋の名月」です。ただ、当日夜半の天気予報は「曇り時々雨」で、澄み渡る初秋の夜空に浮かぶ月を見て一献とはいかない可能性もあり、そうしたときには、日本には1か月後の「十三夜」を「後の月」として月見を楽しむ風習もありますから、今宵の月を逃した面々は10月8日を楽しみにお待ちください。

 9月8日、第482回島根県議会9月定例会が開会し、初日の本会議では、会期を10月11日までの34日間と決定した後、「令和4年度島根県一般会計補正予算(第4号)」など予算案17件と「職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」など条例案7件、「県の行う建設事業に対する市町村の負担について」など一般事件案9件の35議案を上程し、うち、「職員の互助会に関する条例および会計年度任用職員の報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例」と「職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」の2件については即決しました。丸山知事は議案の提案説明にあたって、「コロナの感染対策と県内経済の回復の両立を図るとともに諸物価高騰にかかる農林水産業や県内産業への適切な支援に取り組むため、総額372億円の補正予算を編成した」とし、6月30日付で退任した島根県芸術文化センターの澄川喜一センター長への謝辞と8月26日に逝去した石橋大吉元衆議院議員の追悼を述べました。また、この日の本会議では令和3年度決算の審査を行うための決算特別委員会(中村芳信委員長)の設置が決めたほか、本会議の終了後には全国都道府県議長会のリモートによる議員研修が行われ、上智大学の三浦まり教授が「都道府県議会議員を対象としたハラスメント防止研修」とする講演を聴講しました。

 9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で、送迎バスに取り残されていた3歳の女児が熱中症で死亡したと発表されました。送迎バスは18人乗りのワゴン車で、6人の児童を乗せて園に到着後、男性運転手と女性添乗員が児童の降車確認をしなかったため、女児は約5時間、車内に取り残されたと見られています。類似の事故は、昨年7月にも福岡県中間市で5才男児が死亡する事件が発生しており、「考えられないケアレスミス」には開いた口が塞がりません。幼稚園や認定こども園では、喜怒哀楽を言葉で表現できる4,5歳の子供を対象に通園バスや公共交通機関を利用した登降園が見られますが、通常、保育園の1日は、子どもの登園時の健康観察や家庭での様子を保護者と保育職がやり取りすることで始まり、子どもが保育園で過ごしたあり様を保護者が垣間見る「お迎え」で終わります。保育園が保護者による送迎を基本としているのは、朝夕、ほんのわずかな時間ですが、『子の保育をともにする両者の極めて貴重な毎日の一瞬』であり、乳幼児期に子の保育に直接かかわらない添乗員を介しての送迎は、保護者の負担軽減には有効だとしても、必ずしも子の利益につながるとは思えません。『ありえない事故』が起こり得ることを考えれば、乳幼児期の送迎は事情がある場合を除いて再考すべき事案だと思います。