9月8日は、二十四節季の「白露」。暦便覧に『陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也』とあるように、朝夕の涼風や稲穂の色に秋の到来を感じる頃となりました。また、9月9日は「重陽の節句」で、菊酒で邪気を払い、栗ご飯などで節句を祝う習わしが伝えられていますが、朝方に英国の女王であるエリザベス2世が96歳で死去したとのニュースが飛び込んできました。亡くなる2日前にトラス新首相の任命を行う公務映像が配信されたばかりで、まさに「生涯を英国と英国民に捧げた人生」とする形容の通りで、世界中から弔意が寄せられています。ところで、「中秋の名月」は、秋分より前の一番近い新月を1日目としてその15日目を『中秋』とすると決められており、今年は9月10日です。月の満ち欠けのサイクルは29.5日のため、必ずしも新月の15日後が満月になるとは限らないため、「中秋の名月」は丸く満ちた月ではない場合が多く見られますが、今年は昨年に続いて満月の「中秋の名月」です。ただ、当日夜半の天気予報は「曇り時々雨」で、澄み渡る初秋の夜空に浮かぶ月を見て一献とはいかない可能性もあり、そうしたときには、日本には1か月後の「十三夜」を「後の月」として月見を楽しむ風習もありますから、今宵の月を逃した面々は10月8日を楽しみにお待ちください。