9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で、送迎バスに取り残されていた3歳の女児が熱中症で死亡したと発表されました。送迎バスは18人乗りのワゴン車で、6人の児童を乗せて園に到着後、男性運転手と女性添乗員が児童の降車確認をしなかったため、女児は約5時間、車内に取り残されたと見られています。類似の事故は、昨年7月にも福岡県中間市で5才男児が死亡する事件が発生しており、「考えられないケアレスミス」には開いた口が塞がりません。幼稚園や認定こども園では、喜怒哀楽を言葉で表現できる4,5歳の子供を対象に通園バスや公共交通機関を利用した登降園が見られますが、通常、保育園の1日は、子どもの登園時の健康観察や家庭での様子を保護者と保育職がやり取りすることで始まり、子どもが保育園で過ごしたあり様を保護者が垣間見る「お迎え」で終わります。保育園が保護者による送迎を基本としているのは、朝夕、ほんのわずかな時間ですが、『子の保育をともにする両者の極めて貴重な毎日の一瞬』であり、乳幼児期に子の保育に直接かかわらない添乗員を介しての送迎は、保護者の負担軽減には有効だとしても、必ずしも子の利益につながるとは思えません。『ありえない事故』が起こり得ることを考えれば、乳幼児期の送迎は事情がある場合を除いて再考すべき事案だと思います。