10月12日から3日間、島根県議会中山間地域・離島振興特別委員会(園山繁委員長)は、福岡県、長崎県および佐賀県の地域の維持活性化の秀逸事例を視察しました。今回の調査先は、福岡県宮若市の「廃校を利活用した大手IT,流通チェーンの㈱トライアルカンパニーの誘致に関わる取り組み」、長崎県壱岐市の「地方創生交付金を活用したふるさと商社の取り組みや富士ゼロックス㈱との協働で展開するテレワークセンターの運営」、佐賀県鹿島市の「鹿島酒蔵ツーリズムの取り組み」など4か所で、いずれも現地に赴き、関係者と意見交換しました。宮若市では、合併特例債を活用して廃校となった小学校の校舎を研修センター、体育館を地産地消レストラン、グランドを従業員や研修参加者の宿舎やショッピングセンターに改修、新設して長期賃貸借契約によって安定的に賃料収入を得るとともに周辺地域から若年者の集客、移住が図られていました。壱岐市では、国のリーディングプロジェクトを活用し『徹底した関係人口の構築』が実践されており、鹿嶋市では、IWC(世界ワイン品評会)でのグランプリ受賞を契機とした肥前浜宿(国の重要伝統的建造物群保存地区)の整備と酒蔵を活用したイベントの実施で年間30万人を超える集客を得ている事例がありました。いずれの地域も人口減少と高齢化が課題となっていますが「いま、何とかしなければ」どの意識は同様で、事業を担当する行政マンの『熱さ』に成功の基があるように感じました。

 10月11日、島根県議会は本会議(最終日)が行われ、令和4年度島根県一般会計補正予算(第4号)など27件と請願2件の常任委員長報告を可決して閉会しました。閉会にあたって、丸山知事は「第7波のコロナ感染も10万人あたりの感染率がピーク時の1/6まで低下し、全国的には経済の回復に舵が切られており、本県も国や他の都道府県と足並みを揃えて対処する。10月6日から鹿児島県で開催された第12回全国和牛能力共進会では島根県代表牛が高い評価を受けたところであり、関係各位の皆さんの努力をお労い申し上げる」と述べました。ところで、体育の日恒例の第34回出雲駅伝は小生の母校である駒澤大学がレコード記録で9年ぶり4回目の優勝を果たしましたが、3年ぶりの開催となった第77回いちご一会とちぎ国体は、島根県は男女総合成績の天皇杯得点が680点の43位、女子の皇后杯得点が452.5点の41位と厳しい結果に終わりました。競技結果を見ると、天皇杯のうち競技得点をあげた競技がホッケーの138点、カヌーの68点、陸上の31点、卓球の26.5点、フェンシングの25点など9競技に止まり、前回〈2019年〉の天皇杯得点725点40位、皇后杯426点44位からの飛躍は果たせず、競技得点を稼げる種目を増やすのか重点化するのかなど、抜本的な競技力強化の方針構築が俟たれるところです。

 10月8日、出雲市立平田文化館プラタナスホールで恒例の「県政を語る夕べ」が開催されました。コロナ感染防止の観点から健康チェックシートの提出やマスクの着用、入場者の事前登録などの対策を講じて3年ぶりに開催された会合には200人ほどが参加し、丸山達也島根県知事をはじめ舞立昇治参議院議員、三浦靖参議院議員、園山繁島根県議会議員の時局講演を聴講しました。丸山知事は「昨年から島根県の知事として『物事の本質を素直に言葉にする』という姿勢で会見に臨んでいる。物議を呼ぶこともあるが、島根県政の発信力は高まったと思う」とし、舞立議員は「自民党はコロナや物価高騰に対する政策と予算を臨時国会に提案し、地方経済を支えて行く」、三浦議員は「住民の声を丁寧に聞き、地方の課題を国につなげる地道な役割を果たす」などと述べました。園山議員は「『島根は都会に比べて生活費が安い』と言われるが、人口が大きく減少する中で、世帯分離・核家族化が進み、全国チェーンのスーパーやコンビニで消費生活を送る現状は、交通費や教育費を考えると、むしろ都会よりも生活コストは高いと考えるべきで、国、県、市町村は相応の政策展開を図る必要性がある」などと述べました。ところで、鹿児島県で開催されている第12回全国和牛能力共進会で島根県の代表牛は、6区(総合評価群)肉牛の部で優等1席(脂肪の質賞)・種牛の部で優等11席で総合が優等3席、7区(脂肪の質評価群)で優等2席、8区(去勢肥育牛)で優等2席(優秀枝肉賞)など、素晴らしい評価を受け、10月9日のセリでは1kgあたり21,430円を付けたとの知らせがありました。最終日(10月10日)には名誉賞(内閣総理大臣賞)が発表されますが、「しまね和牛」に1987年以来の受賞を期待します。