3月14日、東京では平年より10日も早い桜の開花が発表されました。桜前線は南から北上するものと思っていましたが、温暖化で休眠打破が一様ではなくなり、近年は東京が先で、のち南から西へ移動するようです。ところで、参議院の懲罰委員会は、政治家女子48党(旧NHK党)のガーシー参院議員について、全会一致で「除名が妥当」と決定しました。ガーシー議員は、昨年7月の参議院選挙で当選してからもドバイなどに滞在を続け、国会への登院を拒否し続けており、「職責を果たそうとしない態度は国会議員の身分を放棄するもの」などとして懲罰の対象となり、3月8日の本会議で「陳謝」が求められていましたが、結果的にこれを拒否したため、国会議員の身分を失うことになりました。ガーシー議員は、「国会に出ないのは選挙公約」として、リモートでの議事参加などを求めていると報道されていますが、候補者としての政見が支持されて当選し、議員資格を獲得したのであれば、掲げた政見を実現するために必要となる法律や国会規則を改正するための努力を自らが実践すべきで、国会議員1人あたり、歳費や文通費、秘書給与、政党交付金など、年間1億円近いお金が議員活動に必要な経費として支払われるのはそのためです。今回の仕儀は、『身勝手な個人の理屈』が、国会議員の身分を与えられた刹那、『身勝手な論ではなくなる』ことに、政治家のみならず私たち有権者もしっかりと向き合う必要があることを示していますが、さきに報道された『比例名簿に登載された候補者の1年交代の是非』など、政治の場に『想定外の価値観』が持ち込まれてきたことには少なからず戸惑いを覚えます。

 3月7日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大型基幹ロケット「H3」の初号機打ち上げに失敗しました。極めて残念ですが、昨年10月の小型固体燃料ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げ失敗や三菱航空機の国産ジェット機開発の中止は、日本の科学技術の総合力が危機的な低落傾向にあることを如実に示しており、JAXAによる原因の徹底究明はもとより日本の産学官をあげて産業技術の再建に向けた取り組みが不可欠となってきています。当初、2020年とされた「H3」の初号機の打ち上げは、大型化と「コストダウン」が求められた新型のメインエンジン「LE-9」の開発が難航し、2度の延期を余儀なくされてきましたが、その間も国際的な競争は加速度的に進行していることは明白です。報道では、世界で去年1年間にロケットの打ち上げに成功した回数は177回で、アメリカが83回、中国が62回とのことで、アメリカの90%は民間企業が主導したとあり、また、中国は宇宙ステーションを完成させるなど、どんどん進化を見せているとあります。技術立国を掲げて世界をけん引してきた我がニッポンですが、ここにきて『円安』や『海外生産』など安直な目先の利益追求のツケが見えてきたように感じます。

 3月4日、出雲市立平田小学校(板倉宏校長)の創立150周年記念式典が行われました。平田小学校は1872年(明治5年)8月に小学校から大学校までの学校制度を定めた学制の公布から半年後の1873年3月17日に旧松江藩の郡屋敷を活用して第20中学区平田一番小学校として創立し、1890年に御茶屋町校舎、1934年に栄町校舎、1967年に蓮田校舎を建築・移転して現在に至っています。記念式典を主宰した平田小学校創立150周年記念事業実行委員会の大谷厚郎会長は「水運に恵まれ雲州木綿などの集散地として栄えた平田地域は、明治初年に日本の教育制度創設にかかわった雨森精翁や篤志家の石橋孫八らの影響もあって島根県で初めての小学校が設立され、今日まで営々と伝統を紡いできたことは大きな喜びであり誇りだ」と式辞を述べ、卒業生でもある飯塚俊之出雲市長は「100周年式典が小学校2年生だったことを覚えているが、児童、教職員で次の200年に向け、新たな歴史をつくり上げてほしい」と述べました。式典では150年の歩みが映像で紹介され、永年に亘り子供たちの通学路の安全パトロールにあたってきたボランティア団体や『魁』の大書を寄贈した吾郷佳昭さんなどに感謝状が贈られました。式典後の記念コンサートでは、平田小学校金管バンド部の演奏や平田小学校合唱部と平田中学校合唱部、混声合唱団クリスタルコールのジョイントコーラスがあり、出席者全員で校歌を合唱しました。