『易経坤為地』に「積善之家必有餘慶。積不善之家必有餘殃。臣弑其君、子弑其父、非一朝一夕之故。其所由來者漸矣。由辯之不早辯也。易曰、履霜堅冰至。蓋言順也。」とあります。その意味するところは、「善行を積み重ねた家には、その報いとしてきっと幸福が子孫にまで及び、反対に不善を積み重ねた家には、きっと災禍が子孫にまで降りかかるものである。臣下が自分の君主を殺したり、子が自分の親を殺したりするような痛ましい事件は、一朝一夕の短い期間で起こりうる性質のものではない。霜を踏んで歩く季節を経ると、やがて氷の張る季節が来るように、物事の兆候が現れれば、大事が間もなくやってくる。それは、早い段階にその事態を理解し、適切な措置を施さなかった結果なのである。」とするものです。

多くの場合は、前半の「積善の家には必ず餘慶あり」のくだりが引用され、「善行を続けると子々孫々まで幸いがある」と説かれますが、為政者や指導者に必要なことは『物事の兆候を見逃さずに、適切な準備を怠らない』ということで、少子高齢化や食料、エネルギーの自給、医療・年金の肥大化など、いま生じている問題のほとんどは永年に亘って積み重なった『アカの集積』であり、目先の利益や有権者の歓心を得るがための所作を優先させた結果であることは紛れもない事実です。

敗戦後の日本を復興させてきた先人の善行、努力が日本の繁栄となったことに思いをいたし、足許をしっかりと見据え、仮に一時の批判を受けるとしても、国家の大計を示す憲法の見直しをはじめ教育、福祉、医療の改革や持続可能な農林水産業の構築などに対してしっかりとした政見を述べ、次代を見据えた意見具申をすることが必要であり、自らは齢六十六を重ねた政治家の役割を果たす年にしたいと考える年初です。

 12月22日は「冬至」。『暦便覧』に「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」とあるように1年でいちばん日照時間が短い日で、松江気象台によると、島根県の日の出の時刻(めやす)は7時16分で日の入りは17時04分とのことで、昼の時間はわずか10時間ほどとなります。天気予報では、今日は雪模様の曇天で、日没はもっと早いと感じられますので、夜長を冬至の定番の『かぼちゃ料理』や『湯豆腐』を楽しみ、『ゆず湯』のお風呂で温まる面々も多かろうと思います。ところで、国土交通省中国地方整備局松江国道事務所は、昨年8月に大規模地すべり災害が発生し、現在まで終日片側交互通行の交通規制が実施されている国道9号の出雲市多伎町小田地内の災害復旧工事が完了し、12月23日の午後3時30分に2車線開放をすると発表しました。当初は、開放に先立って出雲市多伎コミュニティセンターで「地すべり災害復旧報告会」が開催予定でしたが、今季いちばんの大型寒気による警報級の大雪が予想されるため中止となりました。ともあれ、15カ月におよぶ困難な復旧工事にあたっていただきました関係各位のご尽力を労い、深甚なる感謝と敬意を表します。

12月19日、東京都内のホテルで自民党島根県連(細田重雄会長)の選挙対策委員会(14人)が開催され、令和5年4月に予定されている島根県知事選挙および島根県議会議員選挙の公認または推薦候補者を決定しました。知事の候補者については、現職の丸山達也さんを推薦することを全会一致で決定し、県議会議員の候補者については、県内の地域支部からの申請に基づいて現職18人と新人5人を公認とし、現職2人と新人2人を推薦することを決定しました。なお、2、3の選挙区で追加の公認申請等が予定されており、今後については適宜持ち回りの選挙対策委員会で対応することを確認しました。知事選の候補者として自民党の推薦を受けたことについて丸山知事は「人口減少に立ち向かい、県民が笑顔で暮らせる『島根創生』を果たすため、渾身の努力を傾ける」と謝辞を述べ、出席した国会議員等から「意思の疎通を密にし、相協力して、島根県の課題解決にあたりましょう」とするコメントがありました。4年前に知事選の候補擁立で2分された組織は、2度の参議院選挙と衆議院選挙を経て修復され、来春の知事選で名実ともに1本化となり、島根県のために力を結集できる態勢が整いました。