10月24日、島根県議会は全員協議会が開催され、物価高騰対策にかかる緊急要望と令和8年度の国の予算編成等にかかる島根県の重点要望について説明を受け、各常任委員会で質疑を行いました。物価高騰対策は、エネルギー価格高騰への対応や円安の是正、最低賃金の引き上げに伴う中小・小規模事業者の支援、医療・介護・福祉現場の殊遇改善など6項目、平成8年度の重点施策は、概算要求時の要望項目に高校授業料無償化の実施に伴う懸念や国立大学法人運営費交付金の確保が追加され、少子化対策や都市と地方の格差是正、地方財政への支援、竹島の領土権確立など57項目で、知事および議長が11月4日と5日に関係省庁を訪れる予定としています。重点要望の協議終了後には、決算特別委員会が開催され、全体会では、監査委員から令和6年度の財務監査報告が行われ、事務処理について「概ね適正」とされたものの補助金申請や受信料の過怠など事務処理のケアレスミスが指摘されました。分科会では所管部局から提出された事務事業の報告資料について質疑が行われ、第3分科会(農林水産部、商工労働部、労働委員会)では、補助金支給に関わる事務委託事業者選定の透明化を図るよう主査報告に盛り込むことを決めました。
11月21,22日、島根県議会森林・林業活性化促進議員連盟(「林活議連」会長;絲原德康議員)による木材の販路開拓と鳥獣被害対策とりわけサル、シカ、イノシシの被害対策に関わる調査活動が行われました。木材の販路開拓に関わる調査では、島根県産木材製品の常設展示が行われている大阪市のアジア太平洋トレードセンターを視察した後、三重県伊賀市の西垣林業㈱三重事業所を訪問しました。西垣林業㈱は木材総合事業会社として奈良県おはじめ京都府、三重県、愛知県、岐阜県、山形県、静岡県、茨城県および高知県で、1,000万haの山林経営をはじめ木材の市売や製材、チップ製造、建築まで一体的な取り組みを行っており、伊賀市の原木市場「マルタピア」ではスギ、ヒノキを中心に年間60,000㎥の木材取り扱い量を確保するため、出荷者に徹底した市況の情報提供を行うことで着実な集荷を図っていると聞きました。鳥獣被害対策の調査では、ICTによる捕獲システムと集落防護柵により広域のサル群管理に成果をあげている一般社団法人獣害対策先進技術管理組合理事の山端直人兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授から伊賀市での取り組み事例を聴取し、特定非営利活動法人里地里山問題研究所の鈴木克哉代表理事(博士)から過疎高齢化で地域の担い手が減少する中で、野生鳥獣と地域住民が共生するため、丹波篠山地域では、域外の人と関係人口を構築し、物心両面の支援を受けている取り組み事例が紹介されました。今回の視察はサル、シカ、イノシシなどの獣害が深刻化している島根県内での取り組みの参考となると感じました。
自由民主党と日本維新の会との政権協議がまとまり、衆参両院において高市早苗自由民主党総裁が第104代内閣総理大臣に指名されることが確実になりました。ジェンダーギャップの解消が課題とされるわが国において女性宰相の誕生は、女性の地位向上はもとより、若い世代や働く女性の励みとなるばかりでなく、停滞してきた社会の空気を変える可能性に期待をしています。新首相には年金や医療制度の改革をはじめ遅れているデジタルインフラの整備や安全保障、経済、エネルギー政策などの見直しを進めるとともに、美しい日本の山野や地域社会、伝統文化など、瑞穂の国と形容される日本の国柄の継承に欠かせない地方の振興・発展に力を尽くしていただきたいものです。ところで、今週、県内各地で首長、議員の選挙が行われ、楫野弘和大田市長、下森博之津和野町長、岩本一巳吉賀町長がそれぞれ再選、浜田市長には久保田章市氏の後継に三浦大紀氏が初当選され、安来市、浜田市、吉賀町では新しい議会の顔ぶれが決まりました。当選された皆さんには、地域の活力創出と生活機能確保などの地域課題解決にご奮闘いただきたいと願っています。