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日々、徒然なるままあるがまま。




広島で1泊した後、8月7日、宮島まで足を伸ばしました。



広島駅からJRに乗って30分で宮島口駅。



宮島口港からJRフェリーに10分ほど乗ると、
宮島(厳島)のシンボル・赤い鳥居が見えてきました。



だんだん近づいてきて、わくわく。


上陸すると鹿がいた。


厳島神社までの道のりには、お店がたくさんあって楽しい!




日本三景と言われるこの場所、
山と海と朱塗り神社のハーモニーが美しいです。




時間がなかったので、入口をのぞいてとんぼ返り。
今度は、潮が引いてるときに、来ないとなぁ・・・。



暑い夏の一日でした。











8月6日、広島平和記念公園へ行きました。

四国への帰省のついでに、ちょっと新幹線を乗り越して。

娘が行きたがったのが動機だったけど、
やっぱり現地へ行くことは、67年前にあったことを実感する
最良の方法だと思いました。



朝8時から45分間の原爆死没者慰霊式と平和祈念式。

すでに日差しが強く真夏日にもかかわらず、大勢の参加者がいました。
外国人もたくさん。
野田首相のお話もありました。


市内17ヵ所から集められたという水が、死没者への献水として、
霧吹きのようにときどき頭の上にふりかかります。

目をつぶり、じっと手を合わせて祈る年配の女性の姿に
思わず目頭が熱くなりました。




ひと休みして、午後からは平和記念資料館に行きました。

学生の頃に見た展示は、
原爆は惨い酷いとひたすらそれを強調してたような気がするけど、

今回は、戦争への流れや、原爆の落とされたときの状況、核をなくすための努力など、
この反省にたって、そして、現実を知って、
これからどうしたらよいかを考えさせてくれるような気がしました。



まだ明るい夕方から、とうろう流しが始まります。
夜9時を過ぎるまで、これまた大勢の人でにぎわいました。

「おばあちゃんが帰ってきとるよ」
と子どもに話しているお母さんや
とうろうを抱えている地元の小中学生などがいて、

ここ広島には、身内に原爆の犠牲者がいる人が
たくさんたくさんいるんだなと改めて思いながら、
私たちも一つとうろうを流しました。

今回ここに来たいと言いだした娘に
一つだけ伝えました。

1945年という年を、自分の中でいつも意識すること。

戦前と戦後では日本は180度変わってしまいました。

日本でも世界でも何かの出来事を考えるときに
戦前か戦後か、そして、戦後何年のことか。

それを意識することは歴史を考える上で
日本人として大切なことなんだと。

平成生まれはそこからなのかなと思いながらも、
「次の世代に伝えます」ととうろうに書いた彼女に
心の中でよろしくねとつぶやきました。




ここに原爆が落とされたのはたった67年前











近頃読んだ本の中で、
私のベスト1はこれ『永遠の0(ゼロ)』。

何がよかったか。

 ・誇りに思う▶▶日本の零戦は、世界に誇る高性能の飛行機だった。
 ・かっこいい~▶▶超高度なテクニックを身につけた一流の零戦乗りたちがいた。
 ・共感できる▶▶特攻隊員・宮部久蔵は死にたくなかった。
 ・あえていうなら面白い▶▶戦争の経緯や中身が歴史の本よりよくわかる。
 ・愛は強し▶▶最後にあっと驚くしかけがある。

「本のオビにはそういう風に書くものよ」と冷ややかにみていた児玉清の言葉、
「僕は号泣するのを懸命に歯を喰いしばってこらえた。が、ダメだった。」
は、少なくとも本当だった。

確かに、文章的にはこなれてない部分がなきにしもあらずだけど、
それを補ってあまりある面白さがある。

タイトルがまたよい。

ゼロはもちろん零戦のゼロではあるけど、
死ぬ(ゼロになる)ことによって、永遠に生き続けるものがある
という意味をもあらわしてるようで、にくい。

この本読了後、
『きけわだつみのこえ』(岩波文庫)を読んだ。

実在した特攻隊員の特攻前夜の心の叫びは
この『永遠の0(ゼロ』に流れる悲哀と見事に共鳴し
フィクションを通して現実を感じることができた。

『永遠の0(ゼロ)』もう一回読んでも、泣けると思う。




永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹
¥920
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きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)/著者不明
¥903
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ちびっ子たちとのお絵描きワークショップでたっぶり働いた後は、
念願のBlue Moonへ行きました。

芸術祭プロモーションgirls(自称)5人+後で1人合流。



青い空、白い雲、青い海、ステキな海の家
と4拍子そろったシチュエーションで、
午後いっぱいを、飲んで食べて、おしゃべりに費やしました。




平日なので、ほどよい人。



みんなが食べたのは・・・
シンガポールチキンライス、ベジタコライス、
葉山のジャコサラダうどん、佐島の地タコ丼、葉山のシラス丼。

おいしかった。




台風で跡形もなくなっちゃったのに、
瞬く間に復活してくれて、ありがと。

こんなひとときを過ごせてほんとシアワセです。

Blue Moonおすすめ☆
→  http://www.bluemoonhayama.net/











8月2日、葉山でちびっ子たちと、お絵描きワークショップをしました。

2歳児もいる小さい自主保育の園で、どんな風になるかなぁ~
とちょっと心配ではあったけど、

何とまぁかわいらしい、
いい意味で、礼儀正しい子どもたちだった。

大人の話をよく聞いて、そして、子どもらしく遊ぶ。

この子たちは、きっと、
園の先生と1対1の関係をちゃんと築けてるんだなぁと思いました。



2、3歳児のすばらしいところは、絵の具がたっぷりついた筆を
なんのためらいもなく、真っ白い布の上にトンと置く。
そして、シャーっと横にすべらせる。

邪念のないまっすぐな心が、素直に外に現れます。

すぐに飽きるのでは・・・
などという私の浅はかな予想は見事に裏切られ、
たっぷり1時間半、絵の具とたわむれました。

最後にみんなで並んで、ちっちゃい体で
お辞儀をしながら言ってくれた
「ありがとうございました!」
には、心がこもってたな。


                                            photos by Haruno