ゼロよ永遠に!『永遠の0(ゼロ)』百田尚樹 | e-julian let-it-be

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近頃読んだ本の中で、
私のベスト1はこれ『永遠の0(ゼロ)』。

何がよかったか。

 ・誇りに思う▶▶日本の零戦は、世界に誇る高性能の飛行機だった。
 ・かっこいい~▶▶超高度なテクニックを身につけた一流の零戦乗りたちがいた。
 ・共感できる▶▶特攻隊員・宮部久蔵は死にたくなかった。
 ・あえていうなら面白い▶▶戦争の経緯や中身が歴史の本よりよくわかる。
 ・愛は強し▶▶最後にあっと驚くしかけがある。

「本のオビにはそういう風に書くものよ」と冷ややかにみていた児玉清の言葉、
「僕は号泣するのを懸命に歯を喰いしばってこらえた。が、ダメだった。」
は、少なくとも本当だった。

確かに、文章的にはこなれてない部分がなきにしもあらずだけど、
それを補ってあまりある面白さがある。

タイトルがまたよい。

ゼロはもちろん零戦のゼロではあるけど、
死ぬ(ゼロになる)ことによって、永遠に生き続けるものがある
という意味をもあらわしてるようで、にくい。

この本読了後、
『きけわだつみのこえ』(岩波文庫)を読んだ。

実在した特攻隊員の特攻前夜の心の叫びは
この『永遠の0(ゼロ』に流れる悲哀と見事に共鳴し
フィクションを通して現実を感じることができた。

『永遠の0(ゼロ)』もう一回読んでも、泣けると思う。




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