A-6~A-9は国際通信に関する問題です。 解き方は↓のようになります。

  • Step1:設問と解答を解析する
  • Step2:本文を解析する
  • Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

Step1:設問と解答を解析する

まずは設問を区切って訳していきます。


【設問】

When / 

must a report of arrival /

be made / 

by a flight /

that has submitted a flight plan / 

if there are no other means / 

prescribed by appropriate ATS authority?

 

いつ / 

到着通報(到着報告)が /

なされなければならないか / 

航空機によって /

飛行計画書を提出した /

もし他に手段がない場合 / 

適切なATS当局によって規定された

 

要旨と解説:

適切なATS当局によって別に定められた手段がない場合、飛行計画書を提出したフライトはいつ到着通報を行わなければなりませんか?


【選択肢1】

At the earliest possible moment / 

after landing, / 

unless specified differently / 

by the appropriate ATS authority

 

できるだけ早い段階で / 

着陸後 / 

別途に指定されていない限り / 

適切なATS当局によって

 

意訳: ATS当局から別途指定がない限り、着陸後の可能な限り速やかな時点。

 


【選択肢2】

Only /

after all passengers have disembarked / 

and /

the flight crew has completed / 

all post-landing checks and paperwork

 

に限る /

すべての乗客が降りた後にのみ / 

そして /

運航乗務員が完了した後に / 

すべての着陸後点検と書類手続きを

 

意訳: 全乗客が降機し、乗務員が着陸後の点検と書類作業をすべて終えた後のみ

 

💡 ポイント:

  • only、のような極端な単語が含まれている場合は、多分違うな・・・と予想するのが肝です。

 


【選択肢3】

At a certain time / 

after landing, / 

regardless of /

whether the aircraft has reached its parking position / 

or /

is still on the runway

 

特定の時間に / 

着陸後 / 

かかわらず /

航空機が駐機位置に到着したかどうか / 

または /

まだ滑走路上にいるかどうか

 

意訳: 駐機位置に着いたか滑走路上にいるかにかかわらず、着陸後の決まった時間。

Step2:本文を解析する

Unless otherwise prescribed / 

by the appropriate ATS authority, / 

a report of arrival shall be made / 

in person, / 

by radiotelephony or via data link / 

at the earliest possible moment / 

after landing, / 

to the appropriate air traffic services unit / 

at the arrival aerodrome, / 

by any flight / 

for which a flight plan has been submitted / 

covering the entire flight / 

or /

the remaining portion of a flight / 

to the destination aerodrome.

 

別に規定されていない限り / 

適切なATS当局によって / 

到着通報は行われなければならない / 

直接本人によって / 

無線電話によってまたはデータリンク経由で / 

できるだけ早い時点(速やか)に / 

着陸後 / 

適切な航空交通業務機関へ / 

到着飛行場にある / 

いかなる便によっても / 

飛行計画書が提出されている / 

飛行全般をカバーする / 

または飛行の残りの部分をカバーする / 

目的地飛行場までの。


要旨と解説:

適切なATS当局によって別段の定めがない限り、全経路または目的地までの残りの経路について飛行計画書を提出した航空機は、着陸後できるだけ速やかに、直接・無線電話・データリンクのいずれかで、到着飛行場の担当航空交通業務機関へ到着通報を行わなければなりません。

 

💡 文構造のポイント:

  • 文頭の Unless otherwise prescribed (= specified)... は「〜により別段の定めがない限り」という定番表現です。主語は a report of arrival(到着通報)、動詞は shall be made(行われるものとする)で、at the earliest possible moment after landing(着陸後できるだけ早く)がタイミングを表しています。
  • aerodrome、という単語は航空業界に精通していないとすぐに意味が出てこない単語でしょう。(私も分かりませんでしたが、小さな飛行場のようです)ここで真っ白にならずに、直前のarrival/destinationという単語と、aero-で始まる単語なので、「航空に関して到着と発着に関係する何らかのもの」というレベルでふんわり把握しておきます。

 


Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

本文:当局による別段の指定がない限り、飛行計画を出した便は着陸後できるだけ速やかに到着通報を行わなければならない。

設問:当局により別に定められた手段がない場合、飛行計画を出したフライトはいつ到着通報を行わなければなりませんか?

 

1. 当局から別途指定がない限り、着陸後の可能な限り速やかな時点

2. 全乗客が降機し、乗務員が着陸後の点検と書類作業をすべて終えた後のみ

3. 駐機位置に着いたか滑走路上にいるかにかかわらず、着陸後の決まった時間。


これらのことから、正解は1 であることが分かります。

 


Pickup Words and Idioms

英語 日本語
disembark 降機する、下船する(⇔embark)
unless otherwise~ 特に~でない場合
aerodrome (小規模の)飛行場
prescribe 定める、規定する
※英検2級レベルでは「処方する」がよく使われますが、意味が通じません。
 英語の構造から、pre(前もって)+scribe(書く)の意味を読み取ります。
 なお「処方する」は「薬局に行く前に前もって医者が書く」というニュアンスから
 来ていると考えてよいでしょう。

A-6~A-9は国際通信に関する問題です。 解き方は↓のようになります。

  • Step1:設問と解答を解析する
  • Step2:本文を解析する
  • Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

Step1:設問と解答を解析する

まずは設問を区切って訳していきます。


【設問】

What /

must an aircraft station do /

after changing frequencies /

as required /

by the appropriate ATS Authority?

 

何を /

航空機局はしなければならないか /

周波数を変更した後に /

求められた通りに /

適切な航空交通業務(ATS)当局によって

 

要旨と解説:

適切なATS(航空交通業務)当局の要求に従って周波数を変更した後、航空機局は何をしなければなりませんか?


【選択肢1】

Wait /

for a predetermined /

period of time /

before confirming /

whether /

the new frequency /

is functioning properly

 

待つこと /

あらかじめ決められた /

時間だけ /

確認する前に /

かどうかを /

新しい周波数が /

正常に機能している

 

意訳: 新しい周波数が正しく機能しているか確認する前に、あらかじめ決められた時間待つこと。

 

 

💡 ポイント:

  • 法規の面で考えると見ただけで不正解っぽいですよね…

【選択肢2】

Notify /

the relevant aeronautical station /

that communications watch /

has been established /

on the newly selected frequency

 

通知すること /

関係する航空局へ /

通信聴取(受信待ち)が /

確立されたことを /

新しく選択された周波数で

 

意訳: 新しい周波数で通信の聴取(見張り)が開始されたことを、関係する航空局に知らせること。

 


【選択肢3】

Request permission / 

from the appropriate aeronautical station / 

before changing /

the watch frequency / 

to an alternative one

 

許可を求めること / 

適切な航空局から / 

聴取周波数を変更する前に / 

代替の周波数へ

 

意訳: 別の周波数に変更する前に、適切な航空局へ許可を申請すること。

 

💡 ポイント:

  • 英文は同じ単語を繰り返すことを嫌います。alternative oneはfrequencyを指し示します。

Step2:本文を解析する

An aircraft station / 

which has transferred communications watch / 

from one radio frequency to another / 

in the HF bands / 

shall, / 

when so required by the appropriate ATS Authority, / 

inform the aeronautical station concerned / 

that communications watch has been established / 

on the new frequency.

 

航空機局は / 

通信聴取(見張り)を変更した / 

ある無線周波数から別の周波数へ / 

短波(HF)帯において / 

しなければならない /

適切なATS当局からそう要求されたとき / 

関係する航空局に知らせる / 

通信聴取が確立されたことを / 

新しい周波数で。


要旨と解説:

HF帯において通信聴取(見張り)周波数を変更した航空機局は、適切なATS当局から求められた場合、新しい周波数で通信聴取が確立された(つながる状態になった)ことを関係航空局に通知しなければなりません。

 

💡 文構造のポイント:

  • 主語 An aircraft station に対する動詞が遠く離れた shall inform(通知しなければならない)になっています。inform [人] that... で「[人]に〜ということを通知する」という意味です。
  • which has transferred...のwhich は、aeronautical stationを指し示す関係詞です。
  • concernedは動詞ではなく過去分詞です。通常、分詞一つの場合は、[分詞]+名詞を取ることがありますが、法令などお堅い文章では、分詞が名詞の後に来ることがあります。(the concerned aeronautical stationと同じ)

 


Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

本文:周波数を変更した航空機局は、ATS当局の求めに応じ、新しい周波数で聴取を確立したことを関係航空局に通知しなければならない。 

設問:ATS当局の要求に従って周波数を変更した後、航空機局は何をしなければなりませんか?

 

 

1. 新しい周波数が正しく機能しているか確認する前に、あらかじめ決められた時間待つこと。

2. 新しい周波数で通信の聴取(見張り)が開始されたことを、関係する航空局に知らせること。

3. 別の周波数に変更する前に、適切な航空局へ許可を申請すること。


これらのことから、正解は 2 であることが分かります。

(設問と選択肢で、極端な状況を表す単語を含む選択肢を除外して絞り込む作戦も効果的でしょう)

 


Pickup Words and Idioms

英語 日本語
communications watch 通信の聴取
concerned 関係する(+名詞)
ATS(Air Traffic Service)  航空交通業務

A-6~A-9は国際通信に関する問題です。 解き方は↓のようになります。

  • Step1:設問と解答を解析する
  • Step2:本文を解析する
  • Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

Step1:設問と解答を解析する

まずは設問を区切って訳していきます。


【設問】

What /

are aircraft earth stations/

permitted /

to do /

according to this rule?

 

何を / 

航空機地球局は /

許可されているか /

行うことを / 

このルールによれば

 

要旨と解説:

このルールによると、航空機地球局は何をすることが許可されていますか?

  •  be permitted to do で「〜することを許可されている」という意味になります。
  • according to ~ は頻出熟語で、「~によると」という意味です。

【選択肢1】

Communicate directly / 

with public telegraph and telephone networks /

without using any kind of satellite station


直接通信すること / 

一般の電報や電話のネットワークと /

いかなる種類の衛星局も使うことなく

 

意訳: いかなる衛星局も使わずに、一般の電報・電話網と直接通信すること。

 

 

💡 ポイント:

  • 法規の面で考えると見ただけで不正解っぽいですよね…

【選択肢2】

Operate exclusively /

on frequencies /

reserved for aviation services / 

when communicating with/ 

ground-based communication systems

 

専ら(専用で)運用すること /

周波数で /

航空業務のために確保された / 

通信するときに / 

地上の通信システムと


意訳: 地上の通信システムと通信する際、航空専用の周波数だけで運用すること。

 

💡 ポイント:

  • 条件を極端に狭めるような副詞(この場合はexclusively)がある場合は、不正解を疑ってもいいですね。
  • exclusively(副詞) - exclusive(形容詞) - exclude(動詞)の形で覚えましょう
    • in <-> ex の関係なので、ついでに inclusive(ly), includeもおぼえちゃいましょう。オールインクルーシブ=すべて含まれるという意味から想像できますね。

【選択肢3】

Use frequencies / 

in the maritime mobile-satellite service bands / 

to connect / 

with public telegraph and telephone networks / 

through that service's stations

 

周波数を使用すること / 

海上移動衛星業務の周波数帯にある / 

接続するために / 

一般の電報や電話のネットワークと / 

その業務の無線局を経由して
 

意訳: 海上移動衛星業務の無線局を経由して一般の電報・電話網と接続するために、その衛星業務帯の周波数を使用すること。

 

Step2:本文を解析する

Aircraft earth stations / 

are authorized / 

to use frequencies /

in the bands /

allocated to the maritime mobile-satellite service /

for the purpose of communicating, / 

via the stations of that service, / 

with the public telegraph and telephone networks.

 

航空機地球局は / 

許可されている / 

周波数を使用することを / 

周波数帯の /

海上移動衛星業務に割り当てられた / 

通信する目的のために / 

その業務の無線局を経由して / 

一般の電報や電話のネットワークと


要旨と解説:

航空機地球局は、海上移動衛星業務の無線局を経由して一般の電報・電話網と通信する目的で、その海上移動衛星業務に割り当てられた帯域の周波数を使用することが認められています。

 

💡 文構造のポイント:

 

 be authorized to V(〜することを許可されている)、for the purpose of -ing(〜する目的で)、via...(〜経由で)という接続の形を把握するのがポイントです。

 

 


Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

本文:航空機地球局は、海上移動衛星業務の局を経由して一般電話網等と通信するため、その海上移動衛星業務帯の周波数を使うことが許可されている。 

設問:このルールによると、航空機地球局は何をすることが許可されていますか?

 

 

1. 衛星局を使わずに一般電話網と直接通信すること  

2. 地上システムとの通信時に航空専用周波数のみで運用すること

3. 海上移動衛星業務の局を経由して一般電話網等に接続するため、その業務帯の周波数を使うこと


これらのことから、正解は 3 であることが分かります。

(設問と選択肢で、極端な状況を表す単語を含む選択肢を除外してしまえば、正解できちゃったりします)

 


Pickup Words and Idioms

英語 日本語
aircraft earth station 航空機地球局
allocate 割り当てる
maritime mobile-satellite service 海上移動衛星業務
exclusively もっぱら、排他的に、独占的に(形容詞:exclusive)

A-6~A-9は国際通信に関する問題です。 解き方は↓のようになります。

  • Step1:設問と解答を解析する
  • Step2:本文を解析する
  • Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

Step1:設問と解答を解析する

まずは設問を区切って訳していきます。


【設問】

Who /

issues /

the special license /

mentioned in the rule?

 

要素 日本語訳
Who だれが
issues 発行(発給)するか
the special license 特別な免許を
mentioned in the rule

そのルールで触れられている

 

要旨と解説:
ルールの中で触れられている「特別の免許」を発給するのはだれですか?を問う問題です。

  •  `Who`(だれが)が主語で、`issues`(発給する)が動詞です。`mentioned...` は直前の `special license` を後ろから説明する過去分詞です。

【選択肢1】

The international /

aviation authorities

 

要素 日本語訳
The international 国際的な
aviation authorities 航空当局

 

意訳: 国際航空機関・当局。

 

 

💡 ポイント:

  • authority:当局。(権限をもった何らかのもの、というニュアンスです)

【選択肢2】

The airline company /

that authorizes flight crew members

 

要素 日本語訳
The airline company 航空会社
that authorizes flight crew members

運航乗務員を許可する

意訳: 乗組員を許可・認証する航空会社。

 

💡 ポイント:

  • authorize:認可する、許可する。(権限を与える、という意味)

【選択肢3】

The authorities of the State /

where the aircraft is registered

 

要素 日本語訳
The authorities of the State 州の当局

where the aircraft is registered

その航空機が登録されている

意訳: その航空機が登録されている国の当局。

 

💡 ポイント:

  • whereはStateを指し示す関係詞で、「the aircraft is registered in the State」の意味合いです。

 

Step2:本文を解析する

Radio transmitting apparatus /

may be used /

only by members of the flight crew /

who are provided with a special license /

for the purpose, /

issued /

by the appropriate authorities of the State /

in which the aircraft is registered.

 

無線送信装置は /

使用できる /

運航乗務員(パイロットなど)のメンバーによってのみ /

特別の免許を与えられている /

その目的のための /

発給された /

適切な国の当局によって /

その航空機が登録されている


要旨と解説:

無線送信装置は、その航空機が登録されている国の適切な当局によって発給された特別免許を持つ運航乗務員のみが使用できます。

 

💡 文構造のポイント:

 

 `issued by...` の部分が「〜によって発給された」という意味で、免許を発給する主体が「航空機が登録されている国の当局(`authorities of the State in which the aircraft is registered`)」であることを説明しています。

 

 


Step3:解析した本文に近い解答を選ぶ

本文:無線送信装置は、航空機が登録されている国の適切な当局が発給した特別免許を持つ乗務員のみ使用できる。

設問:ルールの中で触れられている「特別の免許」を発給するのはだれですか?

 

 

1. 国際的な航空当局

2. 乗務員を許可する航空会社

3. 航空機が登録されている国の当局


これらのことから、正解は 3 であることが分かります。

(設問と選択肢を読めば、本文読まなくても法規の常識で解けちゃったりします…)

 


Pickup Words and Idioms

英語 日本語
authority 当局
authorize 許可する、認可する
appropriate 適切な
apparatus 装置
A is provided with B

A には B が提供されている(S provides A with B)

今回の問題は、試験半年前のAP通信社の記事から出題されました。
著作権の関係上、全文翻訳や解説は公開しているプロンプトを利用ください。

 

 

今回の問題は、複雑な文法や難単語も少なく(注釈も少ないですね)、設問も極端なものを除外していけば判断しやすいので、解きやすかったのではないでしょうか。
 


設問の翻訳・解答・解説


A-1

シンガポールの航空会社に対する新しい課税について、正しいものはどれか?

# 選択肢(英語→日本語) 判定
1

The surcharge will be shown on air tickets and cargo contracts.

→追加料金は航空券および貨物契約書に表示されます。

第1段落最終文「To ensure transparency, the tax will be shown on tickets and air cargo contracts.(透明性を確保するため、この税金は航空券および航空貨物契約書に表示されます)」と一致します。
2

Premium cabin passengers will not need to absorb higher costs for long-haul flights.

→ プレミアムキャビンの乗客は長距離フライトでより高いコストを負担する必要はありません。

第1段落本文では、長距離(アメリカ行き)の上位クラス乗客が最も高い金額($32)を支払うと書かれているため不適切です。
3

Singapore has forced neighboring nations to introduce higher levies to prevent rerouting to cheaper hubs.

→シンガポールは、より安いハブ空港への経路変更を防ぐため、近隣諸国に高い課税を導入するよう強制しました。

近隣諸国に課税を強制したという事実は本文にありません。

正解:1


A-2

東南アジアの農業および林業分野に関するどのような前提が、この地域の拡張可能なSAF生産の可能性を示しているか?

# 選択肢(英語→日本語) 判定
1

Governments in the region have mandated that all agricultural and forest waste be reserved for SAF.

→この地域の政府は、すべての農業および森林廃棄物をSAF用に確保することを義務付けています。

すべての廃棄物をSAF用に確保する命令(mandate)が出されたという記述はありません。
2

These sectors generate abundant organic waste materials that can be converted into sustainable aviation fuel.

→これらの分野は、持続可能な航空燃料に変換できる豊富な有機廃棄物を生み出します。

第2段落「With Southeast Asia's abundant access to fuel ingredients, like agricultural and forest waste...(農業や森林の廃棄物といった燃料原料への東南アジアの豊富なアクセスにより...)」と合致するため正解です。
3

These industries have already transitioned to renewable energy and their waste is available for alternative uses.

→これらの産業はすでに再生可能エネルギーへと移行しており、その廃棄物は代替用途に利用可能です。

産業自体が再生可能エネルギーへ移行したという話は文中にありません。

正解:2


A-3

SAF生産の勢いを維持するための政府支援の必要性に関するケルビン・リー氏の発言から、推測できるものはどれか?

# 選択肢(英語→日本語) 判定
1

Although the industry has already committed sufficient capital, the government approvals are the bottleneck.

→業界はすでに十分な資本を投入していますが、政府の承認がボトルネック(障害)となっています。

政府の「承認手続きが遅れている」という意味での言及はありません。

2

Governments will not be asked to fund any associated expenses to motivate industries to scale up production.

→業界の生産拡大を促進するために、政府が関連費用を資金援助するよう求められることはありません。

リー氏は政府からの資金や制度的支援(`government support`)が必要だと主張しています。

3

Market forces alone are unlikely to drive the rapid expansion of SAF production without government support.

→ 復習訓練が非常に優れており、すべてのシステム障害に完全なバックアップを提供すると説明している。

第2段落最後のリー氏の発言「...we do still need quite a bit of government support to have that momentum continue(勢いを維持するにはかなり多くの政府支援が必要)」から、市場原理だけでは不十分で政府の関与が要ることを示唆しているため正解です。

正解:3


A-4

世界の炭素排出量に対する航空分野の寄与について、IEA(国際エネルギー機関)の推計はどのようなものか?

# 選択肢(英語→日本語) 判定
1

Aviation contributes only 2.5% of the total carbon emissions, making it insignificant as a source of transportation-related pollution worldwide.

→航空は全炭素排出量の2.5%しか占めておらず、世界的な輸送関連汚染源としては重要ではありません。

本文では排出量の伸びが最も速いと警告されており、「重要ではない(insignificant)」とは見なされていません。

2

Aviation contributes approximately 2.5% of total carbon emissions, and its emissions are growing faster than those from any other transportation sector.

→航空は全炭素排出量の約2.5%を占めており、その排出量は他のどの輸送部門よりも速く増加しています。

第3段落冒頭「Aviation contributes about 2.5% of annual global carbon emissions... emissions from aviation are growing faster than those from any other transportation industry(航空は年間世界排出量の約2.5%を占め、他の輸送産業よりも速く伸びている)」という記述と完全に一致します。

3

Aviation contributes much more than 2.5% of total carbon emissions, making it the single largest source of transportation-related pollution worldwide.

→航空は全炭素排出量の2.5%よりもはるかに多くを占めており、世界で最大の輸送関連汚染源となっています。

数値が2.5%よりはるかに多いという主張は誤りです。

正解:2


A-5

高まる航空需要に鑑み、ICAOの2050年炭素排出目標を最も的確に表しているのはどれか?

# 選択肢(英語→日本語) 判定
1

The rising demand may slow down for economic reasons and reduce pressure on the aviation industry.

→高まる需要は経済的理由により減速し、航空業界への圧力を軽減する可能性があります。

需要の自然減速について触れている箇所はありません。

2

The ICAO has decided to cap global aviation demand at current levels to make the 2050 target attainable.

→ICAOは2050年の目標を達成可能にするため、世界の航空需要を現在の水準に制限(キャップ)することを決定しました。

需要自体を上限規制(cap)するという決定はされていません。

3

As increasing demand for air travel makes zero net carbon emissions harder, the use of SAF is a critical element.

→航空旅行の需要増加により炭素排出実質ゼロの達成がより困難になる中、SAFの使用が重要な要素となります。

第3段落にて、需要増大の中で2050年実質ゼロ(zero net)を目指すには、排出量の65%削減を見込めるSAFの活用が鍵(`prompted SAF mandates`)であると説明されています。

正解:3


Pickup Words and Idioms

■ 重要な単語/難単語

  • impose:~を課す
  • transparency:透明性(形容詞:transparent)
  • abundant:豊富な、たくさんの ※abandon(放棄する、あきらめる、と紛らわしいですね)
  • milestone:画期的な出来事、節目
  • momentum:勢い、はずみ
  • quite a bit:非常に多くの
    • 「a bit」自体は少ない量ですが、quiteをつけることで、「a bit がたくさんある」というニュアンスになります。
  • contribute to...:~に寄与する、~の原因となる
    • 「~に貢献する」という使い方をすることが多いですが、文脈から上記の意味になります。

B問題のポイントは2点です。

  1. 選択肢のペアを見極める(Step1)
  2. 日本語と英語を対にする(Step2)

ただし、選択肢が「9つ」なので「ペア」にならないものがあります。

Step1:選択肢のペアを見極める

まずは選択肢を見てみます。

  1. barrier

  2. distributed

  3. facility

  4. hazard

  5. meanings

  6. means

  7. personal

  8. personnel

  9. transmitted

似たような形の単語、似たような意味の単語のグループを作りましょう。

  • ペア1:2. distributed / 9. transmitted

    • ※通信・情報伝達に関する動詞過去分詞のペア。「配信された、分配された(distributed)」と「送信された、伝達された(transmitted)」です。

  • ペア2:5. meanings / 6. means

    • ※スペルが非常に酷似している名詞のペア。「意味(meanings)」と「手段(means)」です。

  • ペア3:7. personal / 8. personnel

    • ※スペルと発音が似ている語句のペア。「個人的な(personal:形容詞)」と「要員、職員(personnel:名詞)」です。

  • ペア4:1. barrier / 4. hazard

    • ※障害物・危険に関する名詞のペア。「障壁(barrier)」と「危険源(hazard)」です。

  • ソロ:3. facility

    • ※名詞。「施設、設備」を意味します。


Step2:日本語と英語を対にする

5文型を意識しながら「○○は▽▽する」「○○は××である」の小さな塊を見つけ、日本語と英語を対にしてみましょう。

非常に長いので、理解可能な単位に区切っていきます。


ノータムとは電気通信の手段を用いて配信される、航空施設、業務、手順又は危険源に係る設置、条件又は変更に関係する情報を含む通知であり、それらの情報を適時に知ることは運航にかかわる要員にとって必要不可欠である。 NOTAM is a notice (ア) by (イ) of telecommunication containing information concerning the establishment, condition or change in any aeronautical (ウ), service, procedure or (エ), the timely knowledge of which is essential to (オ) concerned with flight operations.

非常に長いので、SVを軸に、理解可能なカタマリに区切っていきます。

 

ノータムとは電気通信の手段を用いて配信される通知であり

NOTAM is a notice (ア) by (イ) of telecommunication 

(ア)(イ)の解説

日本語 英文
配信される通知 (ア)
電気通信の手段を用いて by (イ) of telecommunication
  • 空欄(ア)・(イ)の解説

    • 日本文の「電気通信の手段を用いて配信される(通知)」に対応する単語を探します。「配信された」は過去分詞の 2. distributed です。

    • 日本文の「電気通信の手段を用いて」に対応する名詞を探します。「手段」を表す熟語表現は by means of... なので、6. means が入ります。

      • by means of は、頻出熟語です!

    • a notice [distributed (by means of telecommunication)] で「(電気通信の手段により)配信される+通知」という修飾関係になります。つまり、「通知」という単語を後方から配信されるという過去分詞で修飾します。

(ア)の正解:2. distributed

(イ)の正解:6. means


航空施設、業務、手順又は危険源に係る設置、条件又は変更に関係する情報含む

containing information concerning the establishment, condition or change in any aeronautical (ウ), service, procedure or (エ)

(ウ)(エ)の解説

日本語 英文
航空施設 aeronautical (ウ),
危険源  (エ)
  • 日本文の「航空施設、業務、手順又は危険源」に対応する名詞を並べていきます。

  • 「施設」にあたる英単語は 3. facility です。

  • 「危険源」にあたる英単語は 4. hazard です。

  • これにより aeronautical facility, service, procedure or hazard(航空施設、業務、手順又は危険源)という並びが完成します。

(ウ)の正解:3. facility

(エ)の正解:4. hazard


それらの情報を適時に知ることは運航にかかわる要員にとって必要不可欠である

the timely knowledge of which is essential to (オ) concerned with flight operations.

(オ)の解説

日本語 英文
宇宙飛行士が乗船しなかったアルテミス I ミッション the (エ) Artemis I mission
シールドは 損傷していた。  shield was (オ)
  • 空欄(オ)の解説

    • この文章は、いわゆる名詞構文と呼ばれる文章で、お堅い文章を作るときに使われます。直訳すると「それらの適時の知識」というなりますが、日本語としては不自然なので設問のように動詞として理解します。

    • 日本文の「運航にかかわる要員」に対応する名詞を探します。「要員、職員」を表す名詞は 8. personnel(集合名詞)です。

    • essential to personnel concerned with flight operations で「運航に関係する要員にとって必要不可欠である」となります。

(オ)の正解:8. personnel

 


Pickup Words and Idioms

重要な単語/難単語

  • concerning:~に関する (=relate to) ※単に関係性を示すときに使います

  • concerned with:~に関わる ※直接的な関与を示すときに使います

  • distribute:~を配信する、分配する

  • by means of...:~の手段によって

  • aeronautical facility:航空用施設

  • procedure:手続き(動詞:proceed)

  • hazard:危険源、障害物

  • personnel:要員、職員、人員

B問題のポイントは2点です。

  1. 選択肢のペアを見極める(Step1)
  2. 日本語と英語を対にする(Step2)

ただし、選択肢が「9つ」なので「ペア」にならないものがあります。

Step1:選択肢のペアを見極める

まずは選択肢を見てみます。

  1. damaged

  2. glimpsed

  3. lunar

  4. solar

  5. supreme

  6. uncrewed

  7. vanished

  8. voluminous

  9. witnessed

似たような形の単語、似たような意味の単語のグループを作りましょう。

  • ペア1:3. lunar / 4. solar
    • ※天体に関する形容詞のペア。「月の(lunar)」と「太陽の(solar)」です。
  • ペア2:2. glimpsed / 9. witnessed

    • ※「見る」に関連する動詞過去形/過去分詞のペア。「ちらりと見た(glimpsed)」と「目撃した(witnessed)」です。

  • ペア3:1. damaged / 7. vanished

    • ※動詞過去形/過去分詞のペア。「損傷した(damaged)」と「消え去った(vanished)」です。

  • ペア4:5. supreme / 8. voluminous

    • ※形容詞。「膨大な、大量の」を意味します。

  • ソロ1:6. uncrewed

    • ※形容詞/過去分詞。「無人の(乗組員が乗っていない)」を意味します。


Step2:日本語と英語を対にする

5文型を意識しながら「○○は▽▽する」「○○は××である」の小さな塊を見つけ、日本語と英語を対にしてみましょう。


NASAのアルテミスIIミッションの宇宙飛行士たちは歴史的な月への接近飛行を終え、地球に帰還した

NASA's Artemis II mission astronauts have returned home, completing a historic (ア) flyby.

(ア)の解説

日本語 英文
歴史的な月への接近飛行 a historic (ア) flyby
  • 空欄(ア)の解説

    • 日本文の「歴史的な月への接近飛行」に対応する形容詞をペアから選びます。「月(の)」を表す単語は 3. lunar です。

    • a historic lunar flyby で「歴史的な月への接近飛行」となります。

      • 思わず吹き出しちゃったんだけど、solarにflybyしたら、イカロスばりに溶けちゃうよね…

(ア)の正解:3. lunar


彼らは月に関する膨大なデータ収集し日食を目撃した。 

They gathered (イ) data about the moon and (ウ) an eclipse.

(イ)(ウ)の解説

日本語 英文
膨大なデータ (イ) data
日食を目撃した  (ウ) an eclipse
  • 空欄(イ)の解説

    • 日本文の「膨大なデータ」に対応する形容詞は 8. voluminous(膨大な、大量の)です。

      • supremeは、質的優位性を示します。(例:supreme court)

      • IT分野で過ごしていると、「massive」という単語を探しちゃいます…

    • gathered voluminous data で「膨大なデータを収集した」となります。

  • 空欄(ウ)の解説

    • 日本文の「(日食を)目撃した」に対応する動詞の過去形を探します。「目撃した」は 9. witnessed です。

      • witness:証人、目撃者、という名詞の意味でも使われます。

    • witnessed an eclipse(日食を目撃した)となります(※英語では solar eclipsesolar が文脈上省略されています)。

(イ)の正解:8. voluminous

(ウ)の正解:9. witnessed


彼らはその過程において、オリオン宇宙船の生命維持システムをテストし、一部のNASA技術者の間で懸念を引き起こしていた耐熱シールドを使用して地球に帰還した。

 Along the way, they tested life support systems on the Orion spacecraft and returned to Earth using a heat shield that had raised concern among some NASA engineers.

この文は、選択肢がないので、読み飛ばします。

2022年の宇宙飛行士が乗船しなかったアルテミス I ミッションでは、オリオン宇宙船の耐熱シールドは100箇所以上で損傷していた。 

During the (エ) Artemis I mission in 2022, the Orion spacecraft's heat shield was (オ) in more than 100 locations.

(エ)(オ)の解説

日本語 英文
宇宙飛行士が乗船しなかったアルテミス I ミッション the (エ) Artemis I mission
シールドは 損傷していた。  shield was (オ)
  • 空欄(エ)の解説

    • 日本文の「宇宙飛行士が乗船しなかった(アルテミス I ミッション)」に対応する語句を探します。乗務員(crew)がいないことを意味する形容詞は 6. uncrewed(無人の)です。

      • 形容詞(または分詞)に「un-」をつけることで、〇〇がない、という意味に変化します。

      • この場合、crewed(乗船している)⇒uncrewed(乗船していない=無人の)になります。

  • 空欄(オ)の解説

    • 日本文の「(100箇所以上で)損傷していた」に対応する受動態(was + 過去分詞)の動詞を探します。「損傷した」は 1. damaged です。

      • vanishしたら宇宙のもくずと消え去ります😢

    • was damaged in more than 100 locations で「100箇所以上で損傷していた」となります。

(エ)の正解: 6. uncrewed

(オ)の正解:1. damaged

 


Pickup Words and Idioms

重要な単語/難単語

  • lunar:月の

  • voluminous:膨大な、大量の

  • witness:~を目撃する

  • uncrewed:無人の

  • damaged:損傷した

B問題のポイントは2点です。

  1. 選択肢のペアを見極める(Step1)
  2. 日本語と英語を対にする(Step2)

ただし、選択肢が「9つ」なので「ペア」にならないものがあります。

Step1:選択肢のペアを見極める

まずは選択肢を見てみます。

  1. consumption

  2. descending

  3. diminishing

  4. efficiency

  5. enhanced

  6. eventually

  7. initially

  8. insignificant

  9. insufficient

似たような形の単語、似たような意味の単語のグループを作りましょう。

  • ペア1:7. initially / 6. eventually

    ※副詞のペア。「最初は(initially)」と「最終的に(eventually)」という時間を表す対比関係です。

  • ペア2:8. insignificant / 9. insufficient

    ※「in-」で始まる形容詞のペア。「取るに足らない、些細な(insignificant)」と「不十分な(insufficient)」です。

  • ペア3:1. consumption / 4. efficiency

    ※名詞のペア。「消費(consumption)」と「効率(efficiency)」です。

  • ペア4:2. descending / 3. diminishing

    ※「di- / de-」で始まる現在分詞/形容詞のペア。「降下する(descending)」と「減少させる(diminishing)」です。

  • ソロ:5. enhanced

    ※過去分詞/形容詞。「強化された、高められた」を意味します。


Step2:日本語と英語を対にする

5文型を意識しながら「○○は▽▽する」「○○は××である」の小さな塊を見つけ、日本語と英語を対にしてみましょう。


ウィングレットとは、商用航空機の翼端に取り付けられた、上向きに湾曲した小さな伸長部分である。 

Winglets are small upward-bending extensions located at the ends of commercial aircraft wings.

この部分は、問題がないので読み飛ばします。

最初は些細なものと思われていたこれらの改良は、空気力学的効率を高め、燃料消費量削減することで、現代の航空業界を変革した。 

These improvements, which (ア) seemed (イ), transformed modern aviation by boosting aerodynamic efficiency and decreasing fuel (ウ).

(ア)(イ)の解説

日本語 英文
最初は些細なものと思われていた which (ア) seemed (イ),
燃料消費量削減する decreasing fuel (ウ).
  • 空欄(ア)・(イ)の解説

    • 日本文の「最初は」に対応する副詞は 7. initially です。

    • 日本文の「些細なもの(と思われていた)」に対応する形容詞は 8. insignificant です。形容詞に「in-」という文字をつけるとその形容詞を否定します。「significant(重大な)」→「insiginifcant(重大でない=些細な)」となるわけです。

    • 関係代名詞 which の節内「which (ア) initially seemed (イ) insignificant」は、「最初は些細なものと思われていた(これら改良)」という意味になります(seem + 形容詞 で「〜と思われる」という構造です)。

  • 空欄(ウ)の解説

    • 日本文の「燃料消費量(を削減する)」に対応する語句を探します。「燃料(fuel)」の後に続く名詞は 1. consumption(消費)です。

      • 動詞=consumeで、消費者(名詞)=consumerになります。

      • 「-sumption」という文字を動詞の後ろにくっつけると名詞になります。

        • assume(仮定する)-assumption(仮定) など

    • decreasing fuel consumption で「燃料消費量を削減すること」となります。ちなみに「空気力学的効率を高め」は boosting aerodynamic efficiency に対応しています。

(ア)の正解:7. initially

(イ)の正解:8. insignificant

(ウ)の正解:1.consumption


今日では、その機能強化された設計が温室効果ガスの排出量を減らし、航空会社の運航コストを削減することで、持続可能性を高めている。 

Today, the (エ) designs increase sustainability by (オ) greenhouse gas emissions and cutting operational costs for airlines.

(エ)(オ)の解説

日本語 英文
強化された設計 the (エ) designs
温室効果ガスの排出量を減らし by (オ) greenhouse gas emissions
  • 空欄(エ)の解説

    • 日本文の「その機能強化された設計」に対応する形容詞(過去分詞)を探します。「設計(designs)」を修飾する語として適切なのは 5. enhanced(強化された、向上した)です。

    • the enhanced designs で「その機能強化された設計」となります。

  • 空欄(オ)の解説

    • 日本文の「温室効果ガスの排出量を減らし」に対応する動詞(前置詞 by の後ろなので動名詞 -ing)を探します。

    • 「減らす」を意味する動名詞は 3. diminishing(減少させること)です。

    • by diminishing greenhouse gas emissions で「温室効果ガスの排出量を減らすことによって」となります

(エ)の正解:5. enhanced

(オ)の正解:3. diminishing


Pickup Words and Idioms

重要な単語/難単語

  • initially:最初は、初期は(形容詞:initial)

  • insignificant:些細な、取るに足らない(反対語:siginificant=重要な)

  • fuel consumption:燃料消費(量)

  • enhance:~を高める、強化する

  • diminish:~を減らす、減少させる、弱める

  • aerodynamic:空気力学的(aero+dynamicで、「空気」と「動き」というニュアンスになる)

  • consumption:消費(燃料・エネルギーなどの使用量)(動詞:consume)

  • extension:拡張、延長(この問題では、伸長と訳されている)

令和8年5月期の第二級アマチュア無線技士(2アマ)の試験に、弱冠小5の子供が奇跡的に合格することができました。そこまでの道のりを残しておきたいと思います。(導入編はこちら)(1回目はこちら

難しい無線工学をどう攻略するか

法規の合格点が取れるようになった小4の後半。とはいえ、科目合格制度はないので、無線工学もマスターさせなければなりません。特に、

  • 小数点同士の掛け算や割り算
  • 分母が異なる分数の加減乗除
  • べき乗
  • 平方根
  • 一次方程式
  • ラジアンと度数
  • 対数(dB)
  • 位相差の考え方(複素数/複素数平面)

は小5以上の学習範囲です。例えば、0.9×0.9=8.1とか、大人では絶対間違えないような計算ミスをやらかしてしまいます。このような状態で、無線工学の点数をどうゲットしていくか悩んだ結果、↓のように過去問を攻略していくことにしました。

  • 暗記問題
  • 計算問題(上ほど優先度大)
    • 足し算、引き算で解ける問題(影像周波数の計算など)
    • 整数の掛け算、割る数が整数の割り算(相互インダクタンスの計算など)
    • 分数の足し算を含む計算問題(合成抵抗の問題など)
    • 小数点を含む掛け算、割り算の問題(LC回路の周波数計算など)
       

とにもかくにも、テキストがないと始まりません。暗記+計算で計39冊になりました。

 

理屈を絵で覚える

小学生向けに、電波に関する現象を「文字で」覚えさせるのは激ムズです。ということで、基本的にすべてのテキストは絵で描いてイメージと実例で覚えさせます。

【自作テキストの抜粋(山岳回折)】

【自作テキストの抜粋(コリニアアレーアンテナ)】

 

語呂合わせ暗記

法規同様、文章の意味が不明な問題が出てくるので、語呂合わせ暗記作戦はここでも通じます。

例えば、SSB受信機で中間周波増幅器や高周波増幅器の特徴を問う問題で「近接周波数」「中間周波数」「影像(イメージ)周波数」といった言葉が出てきて、それらの周波数をどのように設定すればよいか問う問題が出てきます。

まともに理解するのは困難なので、法規同様、「きんてちゅ(近低中)のえいこう(影高)」=「近鉄の栄光!!!」(近鉄最高だぜぇ!!!阪急や名鉄の方サーセン)みたいな語呂合わせで覚えるようにするのです
 

【自作テキストの抜粋(中間周波増幅器の説明)】

 

キーワード暗記

法規同様、キーワードを押さえていく分野もあります。電子部品の特徴、コレクタ接地/エミッタ接地回路の特性といった問題です。

 

【自作テキストの抜粋(ダイオードの種類)】

2アマでは丸暗記が多い

  • 2アマでは丸暗記は少なからずあります。
    • AM送信機の送信電力を計算する問題にP = Pc  (1 + m2/2)という式があります。なぜこんな式なの?を理解するには、AM送信機の波形の式を理解し三角関数を使いこなす必要があります。(一陸技で出てくるレベルです)
  • 対数(dB)は「電力の比を表す数字」だけ教えて、数字は丸暗記です。
    • 3dB=2倍、7dB=5倍。1アマや一陸特では計算できないといけないですが、電圧比が出るわけじゃないので、2アマではこれで十分です。
    • 当日は、3dBが出てきて電力を問う問題が出てきたのですが、7dB=5倍しか覚えていませんでした。3dBは、5倍より小さな電力という理屈で、正解を導いてました。
       

試験2か月前

ようやく工学(暗記問題)の勉強が一通り終わりました。

 

暗記問題を得点源にしていくため、次のステップは、計算問題の学習ではなく過去問演習です。過去5年分2ループ+2ループ目で間違えた問題の復習を繰り返します。計算問題は、過去問題を解きながらテキスト読んで学習です。

学習の進み具合を見て、計算と復習に長時間かかる計算問題は捨てさせました(LC回路の共振周波数の計算など)

 

この段階では、60点~80点と、合格ラインを下回っていて、親だけが焦りはじめます。

 

試験1か月前

  • ようやく過去問5年分1ループ目が終わりました。幸いなことに、GWに突入し、GWの宿題もないので、みっちり練習です。また、マークシートが雑なので、丁寧に塗る練習も始めました。
  • くもん式の計算(5年生)を使って、小数点同士の掛け算に慣れさせました。
  • 科目免除がないので、法規の復習も始めます。過去問解かしたら合格点は超えていたので、工学3回やったら法規1回、というペースで、過去3年分に絞って見直しました。
  • 「合格したら誕生日にSwitch2」という約束を振りかざして、モチベーションをアップさせます。
GWの追い込みもあり、ぎりぎりではありますが、合格点+10点程度を狙えるレベルになってきました。
 

試験1週間前

  • 「令和の法改正」と呼ばれる、ここ数年の法改正に絞った予想問題と説明を作り、説明しています。
    • 免許記録(電子免許状)
    • 再免許の申請期間
  • 前回の反省(試験前日の発熱)もあるので、頑張りすぎて疲労をためないよう、遅くても9時には就寝です。
    • 試験の1週間後には運動会もあり、体育の授業が増えて疲労がたまりやすく要注意です。
  • 間違えた過去問の復習に注力します。
  • 試験を受けるときの注意を再度教え込みます。

 

【自作テキストの抜粋(免許記録の説明と予想問題)】
※説明と予想問題(B問題形式)。この予想問題がA問題(正誤選択)になって出題されました!


 

試験前日&当日

さすがに2回目なので、軽く確認です。

  • 受験票&筆記用具チェック
  • 前日はとにかく寝る
  • 電車の中で間違えた問題だけおさらい
  • 朝ごはんをしっかり食べる
  • カンニングしたり、私語は絶対ダメだよ!(学校とは違う)
  • 自分の書いた答えを問題に○をつけておく

 

試験終了後

  • 頑張ったね(ヨシヨシ)でほめてあげる
  • エビフライ🍤を食べにいく(これは約束!)
  • 合否までは試験のことを忘れ、楽しいことに注力
  • 自己採点と公開解答の正解を見ると大丈夫そうですが、マークミスとかやらかしがあるので、結果までの間はドキドキでした。。。

 

合否発表後

合格発表の朝になり無事合格の通知が届きました!

(試験会場では昼ごろと連絡を受けてたので、不意打ちです。)


【得点開示請求結果(2回目)】



マークミスはなかった!
早速写真撮影して、免許証を東海総通に送りました。従事者免許が届いたら2AM申請をします。

 

最後に

1年越しの2アマチャレンジはようやく終了です。


世の中には、小3で2アマ国試合格、9歳で2アマeラー合格、なんて話もあるようですので、他人と比べたら珍しい話ではないのかもしれません。また、大人の人にとってはここまで勉強しなくてもよいでしょう。今回のチャレンジは、科学技術や電気電子分野への興味を持ってもらう、長期的な学習習慣を身に着ける、という材料としては良い経験でした。

テキストを作るのも一苦労でした。自分が覚えて解く力と、相手の立場に立って教える力は、全く別物です。プレイヤーとマネージャーの違いですね。多くは子供自身の努力ですが、小学生ぐらいだと、モチベーション維持、体調管理、など、親のマネジメントも大事になってきます。


【学習教材一式(自作テキスト/過去問/自習ノート)】

 

分かっているつもりで分かっていないこと(正解できるけど、なぜ?の質問に答えられない)もいっぱいありました。理解が足りない部分や絵心のない部分は、生成AIに壁打ちしながらブラッシュアップです。

ちなみに、1アマは受けるかどうかはわかりません。将来やりたいこと/プロの意識もまだない年齢なので(将来理系に進むのか文系に進むのかも分からない)、ステップアップとしての1アマもイメージがなく、まずは目の前の学業や興味に寄り添っていこうかと思います。

とはいえ、受けたい!といい始めるその日に備えて、テキストは準備しておこうかと思います。(法規だけは1アマでも結構通じるんじゃないかなあ…)

駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

令和8年5月期の第二級アマチュア無線技士(2アマ)の試験に、弱冠小5の子供が奇跡的に合格することができました。そこまでの道のりを残しておきたいと思います。(導入編はこちら

まずは法規から

勉強を始めたのが小3の2学期(令和6年11月に最初のプリントの印刷歴がある)でした。小4の3学期(令和7年が始まったぐらい)ぐらいだったと思います。1年後の令和7年後半に照準を合わせて勉強を開始しました。無線工学は習っていない計算(小数点の割算とか)があるなど、難航を極めると予想されるため、比較的点の取りやすい法規から始めることにしました。法規を学んでいる間に、学校で計算を勉強できるだろう、という算段です。

教科書は、吉川先生の試験問題集をベースに、1回の学習量と単元に分けて教材を起こしなおしています。全部で22冊の分冊になりました。


 

法令の意味を、絵で描く

法規の条文は、意味を理解するのが非常に難しい文章や、読みが難しい漢字が多いです。多少ネットで難しい漢字に慣れているにしても、小学生向けに、

  • 難しそうな単語にフリガナを振る
  • 難しそうな条文には絵で説明を書く
といったことは不可欠です。理論的にあっているかどうか、よりも、イメージで伝えることが最優先。

【自作テキストの抜粋】


 

語呂合わせ暗記

漢字は読めても意味がチンプンカンプンな文章も多いです(大人でも難しいし、1アマ以上の試験でも苦労します)。こういった難解な内容は、完全語呂合わせで覚えるように仕向けました。

例えば、「周波数の許容偏差の定義」を問う問題で、「中央周波数」「基準周波数」「特性周波数」「割当周波数」といった言葉が出てきます。正直、実務についていないと分からないです。読んでも分からないので「中割特基(なかわれとっき)=突起した耳があるハチワレネコ」みたいな語呂合わせで覚えるようにするのです。
 

【自作テキストの抜粋】

 

キーワード暗記

従事者免許と局免許の違い、数字の違い、といったひっかけ問題がいっぱい出てきます。これは表に整理して、キーワードで覚えました。条文をすべて覚えるようなことはしてません。

 

【自作テキストの抜粋】
※「懲役」「禁固」→「拘禁刑」、「免許状」→「免許記録」になど、中身は古いです

 

念仏を唱える

  • 何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。
  • 電波の質は、周波数の偏差および幅、高調波の強度

これはひたすら念仏として覚えました。南無阿弥陀仏みたいなものです。

 

試験1か月半前になり

法規の学習をどうにか終え、無線工学は明らかに間に合わないので「法規の合格点を取る」というターゲットに切り替えました。アマ試験には科目免除はありませんが、一部でも合格点取れれば、成功体験を得て、次につなげられる、と思ったからです。

 

ひたすら過去問演習と復習です。さらに、人生初のマークシートになるので、マークシートの練習をします。(事前に自分が通信士の試験を受けて、余り時間で問題用紙の裏にマークシートの絵を転写し、それをExcelに起こしました)

過去問の範囲は、過去5年分2ループ+2ループ目で間違えた問題の復習です。1か月前には受験番号がメールで来るので、自分の受験番号でマークの練習もします。

【練習用マークシート(Excel方眼紙上等!)】

試験1週間前

・間違えた過去問の復習に注力します。特に自分の子供の場合は、Q符号、国際通信規則、遭難通信の定義が苦手でした。

・試験を受けるときの注意を教え込みます。
・(反省)頑張りすぎて疲労をためないよう、試験1週間前は、勉強だけでなく体調管理が重要です。

・無線工学はゼロ勉強で突入です。学校の理科(電気の授業)で学んだことと、自分の理屈や公式を自由に作っていいので、マークシートの練習もかねて楽しんでこい!とだけ言って送り出しました。

【自作テキストの抜粋(試験直前の注意)】

試験前日&当日

・受験票&筆記用具チェック

とにかく寝る(試験前日にまさかの発熱!当日の朝には平熱に戻ったので決行しましたがヒヤヒヤです…ほんとこれ、注意しないと半年の努力が水の泡になります😢)
・電車の中で間違えた問題だけおさらい
・朝ごはんをしっかり食べる(朝早かったので、試験会場近くのコメダでモーニング)
・カンニングしたり、私語は絶対ダメだよ!(学校とは違う)

・自分の書いた答えを問題に○をつけておく

とだけ言い残し、子供と離れました。

 

試験終了後

・頑張ったね(ヨシヨシ)でほめてあげる

エビフライ🍤を食べにいく(これは約束!)
・合否までは試験のことを忘れ、楽しいことに注力

合否発表後

・無線工学がゼロ勉なので当然不合格です。大事なのは「法規が合格点に達したこと」をたっぷりほめて次につなげることです。

・無線工学が合格点に達するまでに、どの程度のGAPがあるのか見極めます。

 

【得点開示請求結果(1回目)】



2回目チャレンジに続く…