【赤血球という細胞は約26兆個ある】
人の細胞は約37兆個あるという2013年にイタリアの生物学者エヴァ・ビアンコニらによる論文で発表がありました。
その発表によると37兆個のうち約26兆個(70%)が赤血球です。
つまり、
人の体は約11兆個の細胞で構成されていて、その倍以上にあたる26兆個(70%)が赤血球なのです。
そうです、
赤血球が私たちの体の中で最も多い”ヒト”の細胞なのです。
私がこれを最初に知ったとき、驚きました。
細胞の中でいちばん多いものが赤血球だなんて…
他にも、赤血球が細胞の部類だった、
ということを知ったときも、自分の無知を恥ずかしく思いました。
中学、高校とかで、習ったかな??w
血液ドロドロになっている、
という状態はほんとうに体が悲鳴をあげている状態なのです。
では、白血球はというと、約110億個です。
赤血球と比べると約2000倍以上も数が違います。
そういった細胞の数から考えてみると、
それだけ多くの赤血球(細胞)が少なくなっている「貧血」というのは、体が不調になるのは当然だと考えられますね。
体内の全細胞の70%、つまり、
全細胞の3分の2が「酸素の運搬」を役目とする赤血球で構成されているということです。
細胞のエネルギーである、アデノシン三リン酸(ATP)の生成量は酸素量が大きく関係してきます。
酸素運搬を役目とする赤血球が人体細胞の3分の2を占めるということは、ヒトは酸素を、しいてはATP(エネルギー)を必要としていると推察します。
少し、専門的にいうと…
わかりやすくすると…
エネルギーを生成できている人は、しっかり酸素を運べている人。
しっかり酸素を運べている人は、赤血球が整っている人。
赤血球が整っている人は、腸管造血がしっかりなされている人。
腸管造血がしっかりなされている人は、腸内環境が整っている人。
腸内環境が整っている人は、食習慣が整っている人。
食習慣が整っている人は、不調になりにくく、健康寿命も長い人。
ということに、繋がってくるかと思います。
逆に言うと、
食習慣(生活習慣)が整っていなくて、便秘がちな人は、
不調に陥りやすい、半健康状態が続いているということも言えます。
半健康状態とは、病院へ行くほどでもないけど、不調の人。
片頭痛であったり、冷え性であったり、疲れやすかったり、という具合です。
半健康を越えてしまうと、病院にかかる、薬を飲む、というのが以前の私であり、現代人のほとんどが、そのようなアクションになることでしょう。
また、病院に行くと、不調であればまず、血液検査をします。
血液検査データからは『健康状態がわかる』というのはご存知の通りですが、さまざまなことがわかります。
《血液検査で把握できる部分》
全身状態、炎症、貧血、出血、肝臓、腎臓、免疫細胞、胆管、心臓、筋肉、肺、溶血、筋肉、脳、骨、腸、副甲状腺、膵臓、中毒、神経、細胞核、痛風、糖尿病、ホルモン、血管、抗動脈硬化など。
血液検査は、西洋医療では主に、病気探しのような扱われ方になってしまっていますが、分子栄養学では、栄養状態も血液検査結果で、ある程度、推測できます。
人の身体、全細胞の3分の2が赤血球、血液で出来ているので、いかに血液をきれいに、そして、血流をよくするかが大切ですね。
分子栄養ファスティングは、細胞をキレイにすることにも繋がりますから、血液をキレイにすることにも繋がってくる、ということです。
拙著『人生が好転するファスティング 』でも書きましたが、
ファスティングマイスター初級講座で、総合的に学べます。
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