真っ直ぐな酸と過熟
今夜はシュロス・ザールシュタイン醸造所の2017年産「アルテ・レーベン」シュペートレーゼ・トロッケン。
第二次世界大戦中の1943年に植えられたという、樹齢70年以上の自根リースリングから造られる辛口である。
区画の位置は、醸造所の建物のすぐ下に広がる南向き斜面のうち最も西の最良の部分。(→航空写真参照)
外観は軽く黄金色がかったイエロー。熟したアプリコットや黄桃、僅かに蜂蜜の香り。
果実味は中肉でそこそこジューシーだが、シャープで伸びの良い酸の前ではちょっと影が薄い。
ミネラル味は苦汁系で、舌の上にホロ苦い余韻が残る。
若干ペトローリーな風味があって、色もそうだがやや過熟傾向のあるのが玉に瑕。
抜栓3日目。相変わらずアタックからアフターに至るまで一直線に伸びるかの如くな酸。
果実味はやや引っ込んで、ますますシャープな酸の独壇場。やっぱりザールシュタインはこうでなくっちゃな~。
加えてザール産らしい金属的な冷たい触感のミネラル感。抜栓初日よりも辛口に感じる。86/100
(過去のヴィンテージ→2016年産、2009年産、2008年産、2007年産、2006年産、2003年産、1994年産)
2017 Schloss Saarstein Riesling Spaetlese trocken - Alte Reben -
Weingut Schloss Saarstein (Serrig/Saar)
A P Nr 3 555 014 07 18,Alc 13%vol,18.50€