そりゃあイマイチな2003年産もある
最近、在庫の2003年産リースリングをちょくちょく開ける機会があるが、これが意外に悪くない。
元々ポテンシャルの高かったところに年数を経たぶんの円熟味が加わって
クリストマンのシュペートレーゼ もケラーのシュペートレーゼ も、なかなか良い感じに熟成しつつあった。
プファルツにラインヘッセンと来れば、お次はザールあたりを試してみるとするか。
シュロス・ザールシュタイン醸造所 の2003年産辛口シュペートレーゼ。6年前はイマイチだったがさてどうか。
淡黄色。香りは綺麗なペトロールが全開で、これにミントや檜のニュアンスが加わる。
酸は濃く力強いが、ここのリースリングにしては伸びとキレに欠ける。マッタリとした果実味はそこそこの厚み。
ミネラルは重量感があるが、かえって鈍重。残念ながら各要素の一体感に欠け、全体に中途半端な味わい。
液質に少々水っぽいところもある。後味に若干の雑味。んー、あまり魅力的ではないなぁ。
2日後。オレンジ皮のヒント。初日よりは纏まり感があって印象は良いが、やはりマッタリし過ぎの残糖感と
苦味が尾を引くような重いミネラル味がどうもパッとしない。
フレッシュだった6 年前ですらこれと言ったところが無くイマイチ冴えなかったが
結局これは時間が経っても上がり目無しということなんだろう。もっと枯らしたら面白くなるだろうか?83/100
2003 Schloss Saarstein Riesling Spaetlese trocken
Weingut Schloss Saarstein (Serrig/Saar)
A P Nr 3 555 014 7 04,Alc 12%vol,12.50€