つい出来心で抜栓 | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

つい出来心で抜栓

先日、来阪したシュロス・ザールシュタイン醸造所 夫人とのやり取りやらお土産に貰ったワインの事やらをここに

紹介したところ、是非それを飲ませろという嬉しいお言葉をいくつか頂戴した。こちらとしても是非そういう機会に

この素晴らしい造り手のリースリングを名うての愛飲家の方々に紹介したいと思う。だが人様にお勧めする前に

一応どんな出来なのか中身を確認しておくのが礼儀ではなかろうか。いや、本当は飲みたいのを我慢するのが

辛くなって来ただけのことで、理由は何とでもこじつけられよう。とにかく1本ずつしかないのでワイン会が決まった

時のために既に先月、お土産のアイテムを含めた2008年産の一通りのラインナップを追加で発注しておいた。

どうせすぐ飲んでしまうから大丈夫だろう、暑くなるこの時期にワインを空輸するリスクにはこの際目をつむって。


そのアンドレアさんからワインより一足先に今日、醸造所を紹介するいろんな写真の詰まったCDと、”Trunken

muessen wir alle sein”と題されたワイン賛歌集の音楽CDが届いた。既にワインを発送する旨の連絡も貰って

ある。こうシチュエーションが整ってしまうと...やはり開けない訳にはいかないだろう、開けてしまいましたとも。

2008年産シュロス・ザールシュタイン・シュペートレーゼ・トロッケン。griotteさんラブワインさん 、お許しを。


新・緑家のリースリング日記

淡黄緑色。香りはフレッシュな青リンゴ、ライム。シャープで伸びの良い溌剌とした酸。これがあくまでも主役で

果実味はこの酸を見事に下支えしてそれほど前に出ない。グレープフルーツや夏みかんのフレーヴァーと

これらの後味にも似た苦く、やや平板ながらもボリューム感のあるミネラル。時間とともに白い花や白桃の香りが

開く。ザールシュタインらしい比類なき酸に満ち溢れ、しかもクリーンでひたすら爽やか。最初のうちは「これって

食事用ワイン?」などと感じるほど軽めだったが、時間が経つにつれて各要素の凝縮感が増して来て、酒躯は

意外にしっかりとしている。フッと塩味を感じさせる一瞬もある。そして瓶詰め間なしのこの時期すでにバランスが

良く飲み易い。それにしても酸が胃に堪えてシクシク痛む。こりゃ相当強烈な酸で、この先どう熟成していくのか

末恐ろしい。88/100


2008 Serriger Schloss Saarstein Riesling Spaetlese trocken -aus alten Reben-

Weingut Schloss Saarstein (Serrig/Saar)

A P Nr 3 555 014 07 09,Alc 12%vol,ein Geschenk von Frau Ebert