ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

このブログは 「ワイン遍歴の終着点はブルゴーニュである」と
密かに確信しつつあるワイン好きのひとりごとである。

高名な評論家が何を言おうが 権威ある本に何と書かれてあろうが
そんなことは知ったことではございません。
信じるのは自分の五感のみ。
これは 長年音楽を聴いてきた経験からの自負である。

売らんがための美辞麗句はどこにでも存在する。
わたしは誰にも媚を売る必要がないから 駄目なものは駄目とはっきり書ける。
ただ 自分の未熟さを反省する謙虚さだけは失いたくない。

読者を増やす努力は一切しない。
ランキングにはまるで無関心。
読者のためのバイヤーズガイドを目指さない。

音楽を語ると敵が増えるが、酒を語ると友が増える。
今日もひとりでブルゴーニュを開栓して ひとりごとを語り始めよう。
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だんだんワインのブログから乖離しているようにも思えるが、それはまあよい。

ワインの記事は書きたくても書けなくなっているのだ。

価格はともかく希少なワインを買い漁っているので、ここに書いてしまうと

自分が買えなくなってしまうのである。

 

というか、今では普段飲みのシャンパーニュなどくらいしかワインは購入していない。

10年前に買っていたワインが暴騰して2〜3倍になり買えなくなっているのだ。

20年前に買っていたワインは下手したら5〜10倍になり、論外である。

フランスのトップレベルのワインは、もはや庶民の飲み物ではない。

 

しかし食は違う。

フレンチというジャンルだけでも、時代とともに流れがあり、シェフの世代により料理内容はまったく異なる。

和の世界も同じで、料理人により展開される世界はまったく違う。

 

今週は贅沢な週で、家内とともに一昨日はもめん、今日はつか本を訪れた。

今日はO夫妻とご一緒したが、知ることの不幸とも言うべき夢のような時間であった。

 

 

イタリアのBABBIというウェハースを新年のご挨拶に頂いた。

 

 

こんな上品なスイーツは初めて知ったが、1口サイズで口に運ぶと止まらない。

つか本の料理もこれ以上無いほど上品で清潔感あふれるものだったが、

その食後感を邪魔しない、いや余韻を盛り上げる軽やかさである。

 

癖になりそうだが、気をつけないと食べすぎてしまいそうだ。

これでまたスイーツのレパートリーが1つ増えた。

O先生、ありがとうございました。

 

 

 

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ワインを飲んでいないわけではないが、仕事と自宅の片付けと新築のための雑務に

追われていて、ワインの記事を書く時間が削がれている。

 

しかも最近日本酒を飲む比率が増えている。

日本酒は飲むたびに客観性を捉えるのに難渋するので、ワインよりずっと難しいと思う。

しかも好みに合うものがものすごく少ない。

 

ただいまリフォーム中  ワイン庫を造っている最中

 

今年の当初から、義父の診療所のリフォームが本格開始になった。

この建物は築53年のコンクリート製で、12年前まで40年間診療所として

使用していたもので、薬局に当たるスペースにワイン庫ができる予定である。

 

昨年の2月末にセキスイハウスのモデルハウスをふらりと訪れてから1年弱、

ハウスメーカーをエス・バイ・エルに決めて半年、

ゆっくりだがようやく新しい家の形が見えてきた。

 

現在頻回に打ち合わせをしているエス・バイ・エルには、

リフォーム部門の営業担当者や設計担当・現場監督の女性がいるが、

新築部門と違ってものすごく仕事の進捗が早いのに驚かされる。

 

新築に向けて古家のガレージの解体も年末から始まった。

新築部門には最初からの営業のMさん、設計のKさんに加えて

女性インテリアデザイナーのKさんなどその道のプロが揃っていて、

細かい内装など逐一決めていく作業に入っている。

 

システムキッチンを選ぶにしてもものすごい情報量で、ショールームに行って

向こうのコンサルタントと話をするのにも、プロのアドバイスをもらわないと路頭に迷う。

 

どこのメーカーでも同じような対応だと思うが、28年ぶりに改めて家を建てるという

貴重な経験ができて面白い。

ああなるほど、家を建てるのにはこういう作業があるのだなと思うのだが、

今の家を建てる際にはこんなに詳細に物事を決めた覚えはない。


 

この3日間ほどずっと一緒だった友人が近くに同時並行で自宅を三井ホームで建築中だが、

そちらはもう来月中に引き渡し予定である。

すでに家の形が見えてきている。

 

しかしここに来て改めて思うが、ハウスメーカーを決める最重要ポイントとは何だろう。

メーカーの信頼性? 耐震性? 設計力? 価格? 

 

今住んでいる築27年の自宅は地元工務店の建築だが、何も分からない若い頃に

建てたせいもあって、あらゆる点で問題点・欠陥点満載である。

それがきっかけで「次に家を建てるなら大手メーカーで」と強く決意したわけだが、

時代も変わっているから単純に今の家の問題点をあげつらっても得るところがない。

 

ド素人の状態でモデルハウスに行ったら、各社とも筆頭に自社の優位性と耐震性などを

アピールしてくるのはセールスの常道であろう。

 

引き続いてそこには、素人の度肝を抜くような人目を引く派手な吹き抜けのデザイン、

若い主婦を引きつけるアイランド型でスタイリッシュなシステムキッチン等々、

予備知識なくやって来た顧客をトラップする仕掛けが用意されている。

 

住宅建築には、近い将来に来るべき現実より、決して来ることのない夢があって、

家を建てようとする人の前に美しいイメージとして現れるのである。

家族で過ごす休日のバルコニーでのバーベキュー、

テラスに面した浴室の窓から見渡す新緑の木々、

友人を招いての広いリビングでのホームパーティ等々。

 

果たして日々の生活の中でそれらがどれだけ現実化されるのか考えてしまう年になった。

予算と格闘しながら、夢をどこまで排除して落とし所を見つけるか、

つまるところその点が住宅建築のツボではないか。

 

現実的にはあり得ないが、もし予算無制限なら一体どうするのかと思うこともある。

夢をふんだんに盛り込んだ施主さんが、うちと同じ設計士さんに仕事をオーダーされている

という話を聞いているし、現実の完成住宅を見せてもらったこともある。

 

どこまで自分の感性を信じたらいいのか、夢と現実とのすり合わせに悩むことが、

住宅建築の楽しみ方なのかも知れない。

 

 

 

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1月3日 中央環状線島熊山交差点の歩道橋から

 

豊中不動寺(不動尊)に徒歩で初詣に行った際の写真。

短時間だけ小雨がぱらついたあと、北の空に虹がかかった。

ここは豊中市の最高地点、島熊山の山頂から南に続く尾根線にあたる。

北に向けて少し上ると豊中不動寺(不動尊)があり、その少し北側が島熊山山頂である。

 

千里ニュータウンができる50年ほど前までは、阪急電車豊中駅からのバスの終点は

「豊中不動尊前」であった。

現在は豊中ー千里中央間の通過点になっているが、現在でも豊中市・吹田市のバス停では最も標高が高いはずである。

 

 

すでに先週から診療を開始したが、本格的には今週から仕事が始動した。

年末年始は8連休にしたが、そのすべてを仕事場と自宅と解体予定の家内の実家の

整理にあてた。

いずれからも大量のゴミが出てきた。

 

仕事場は普段の整理をサボっている結果、医学雑誌や資料などが溜まってしまうので

自業自得ではあるが、家内の実家は50年以上、自宅は27年経っているので

それなりに物が溜まっている。

 

実家の敷地には12年使用されていない築53年のコンクリート製の診療所の建物がある。

雨漏りもしており、現在居住空間として使用できる状態にないので、取り壊すか

リフォームするしかない状況になっている。

 

結局そこをリフォームして倉庫とワイン庫を造ることにしたのだが、

ようやく今年になって工事が開始された。

業者はもちろん実家の母屋の新築を依頼したエス・バイ・エルである。

 

パナソニックやLIXILなどリフォーム関係のショールームは大阪駅付近に集中しており、

交通至便の場所に広大な面積を持って営業している。

家内と何度も足を運んでいるが、休日などではものすごい盛況ぶりで、

デパートの地下食料品売り場並みの混みようである。

この状況からも、リフォーム業界がいかに盛業であるかが実感できる。

 

そこで初めて知ったが、リフォームと言ってもコストのかけ具合で随分レベルが

違うのである。

床材1つ取っても、坪1万円以下から10万円まである。

1坪10万円の床材となると、ほとんど安い土地の値段と変わらない。

 

実家の建物のリフォームにどの程度のお金をかけるか家内とかなり揉めたのだが、

結局居間にあたる部分とワイン庫以外は最小限の内装にすることに落ち着いた。

それでも電気関係の再引き込み、天井と壁の張替え、床の張替え、サッシの取り替え、

トイレや洗面など水回りのやり直しなどが含まれるので、相当な費用を要する。

住宅部材など山ほど種類があるので、凝りだすときりがない。

 

リフォームは新築より時間がかからないようで、何と今月末には新しいワイン庫が完成する予定である。

一昨日設計士さんたちと打ち合わせをして、既製品のスチール製のワインラックを入れることも決まった。

 

これが完成したら、現在自宅に雑然と積まれているワインを移動させて整理できるので嬉しい。

とにかくどこにどんなワインがあるのか、自分でもよく分からない状態になっているので、

これで気持ちの上でも整理がつくというものだ。

 

CD整理中

 

同時におそらく3000枚くらいあるCDの整理にも取り掛かった。

整理して分かるが、ジャンルは非常に偏っている。

ルネサンス期からバロックに至る、いわゆる古楽のものと古典派以降のオーケストラものが多い。

 

20世紀の音楽も結構あるが、総量では明らかに個人で聴ける分量を超えている。

場所を取るLPレコードも2000枚くらいはあるので、

この際ある程度処分したほうがいいと思っている。

 

ものを集めるというのは、結果的には虚しさが残るということが、年を取って分かってきた。

元旦に年賀状を送ってきた大学の親しい同期生が、1月4日に急死した。

仕事始めの1月6日に通夜に駆けつけたが、同期生や同業の医師たちが多く訪れていた。

わたしも自分が居なくなったあとのことを、考えて行かなければならない、と思った。

 

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今年も毎年恒例のわが家の自家製おせちから

 

直心のおせち

 

自家製の白味噌の雑煮 味噌が絶品

 

直心のおせちは例年大晦日に取りに行くことになっている。

一昨年は7:25に取りに行って呆れられたので、昨年は8:40くらいに着いたところ
やっぱり一番乗りだった。

今年も8:40に着いたところ、3番目だったそうだ。


大西さんご夫妻お疲れさまでした。今年もよろしくお願いします。

今年も元気で過ごせますように。

 

 

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大晦日なので紅白歌合戦を見ながら家族でカニ鍋をつつきながら、

昨晩開けた鍋には決して合わないワインを飲んでいる。

 

紅白などまったく見なかった時期が長く続いた。

これまで大晦日に病院で当直していたことは10回くらいはある。

ついでに元旦に当直していたことは15回以上もある。

 

自宅に居てもこんな歌番組など見ることは無かった。

しかしここ10年くらいは流し見をするようになった。

これを見なければその年の歌の流れを掴むことが難しくなった、とうのもあるが

その後紅白自体が歌番組では無くなり、流行歌からは遠ざかり、

ファンであるNHKが悪戦苦闘しているのを応援したい、いや冷笑したい、

という理由で抵抗なく見るようになった。

 

フィリップ・パカレ ポマール 2012
購入日    2014年6月
開栓日    2016年12月
購入先    湘南ワインセラー
インポーター テラヴェール
購入価格   6000円
 

昨晩開けたパカレのポマール2012だが、今年最後に開けたワインとして実に悲しい、

憤りを感じる代物であった。

10年近く前に一大ブーム?ローカルに?盛り上がっただけ?で話題になったパカレだが、

バカみたいに高い値付でありながら、リリース後にあっという間に枯れ果ててしまう

ヘタレワインの造り手として記憶に強く残っている。

 

2002と2003で10本くらい開けて、こんなに高いのに将来性がないワインなど2度と買うもんかと心に強く誓った。

未だに市場にあるのが不思議ではあるが、その後どうなっているのかが知りたくて、

ポチポチ購入している。

 

さすがに一部からは熱狂的に?評価されている造り手だけあって

「信頼できる店からリリース後すぐ購入・1年以内に開栓」

というパターンでは馬脚は現さない。

だが2年置いたらやっぱりダメだ、というのは相変わらずだった。

 

すでに下降線、枯れ香がしてイガイガする。

翌日には少し丸くなってピノ・ノワールの美点が顔を出すが、そんなもののために

6000円も払う価値などあるのだろうか。

 

先週開けたグロフィエのACブルゴーニュ 2012が香りたった美酒であったのに比べると

天と地の相違がある。

好みの問題に優劣を持ち込むのは良しとしないが、同じ2012でグロフィエと

パカレの間にはピノ・ノワールとして明らかにレベルの違いが存在する。

 

このワインの発売時にリアルワインガイド誌で相変わらずは91点を付けているが、

この雑誌のテイスターは、2〜3年後のこのワインのこの姿を本当に思い描けて

こんな点数を付けているのだろうか。

本当に消費者の側に立っているのだったら、2年〜10年後にこのワインの

実際の有様を正直にレポートするくらいやったらどうか。

「最初だけ高得点を与えてあとは知りません」というのだったら、

所詮は業界内の馴れ合いではないかと思われても仕方が無いだろう。

 

この造り手のワインはこれまでわたしは20本弱しか開けていないけれど、

まったく長熟しない、若開けでしか魅力を味わえないワインであると評価している。

そこに価値を見出す物好きな飲み手なら、この対価を払って買われたらいいと思うが、

コサールやビゾーなどの方がよっぽど良い仕事をしているだろう。

 

ただ1点言い訳をしておくと、自宅のセラーは年間通じて確実に14℃以下になっているとは言い難い。

真夏の昼間には短時間だが18℃くらいになっていることもある。

それがこのワインの長期熟成を妨げている可能性はある。

だったら最初から「絶対12℃以下でしか品質保証ができない」と表示してもらいたい

と思うが、このワインの脆弱さは私の保管以前の問題だと信じる。

 

まあ実際には質は悪くないが造り手の力だけではどうしようもないワインである、

ということだろう。

そもそも畑のレベルが高くない。

自分の畑を持たない造り手の悲しさなのか、造りのポリシーがそもそも長熟に向かないのかも知れないが。

 

新しい造り手がブルゴーニュのヒエラルキーをひっくり返すのは並大抵ではない。

それを痛いほど感じさせたワインであった。

ある意味、今年最後に開けたワインとして相応しかったのかも知れない。

 

 

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年賀状を出し終わり、昨日でようやく今年の診療が終了して休み期間に入った。

診療は午前で終わりで、例年通り最終日は患者数も少なく、平穏に診療を終えた。

 

10月は阪大から、11月後半は地元の市民病院から、12月はまた阪大から

3人の卒後2年目の研修医が来ていたが、3人とも優秀だった。

出身大学は川崎医大、広島大、阪大と3人とも異なるのだが、個性が豊かで将来の志望科も違うので、受け入れたわたしとしても面白かった。

2日ずつお世話になった内科の先生も同じように感じられたようだ。

 

今月は本業以外にイベントが多く、忙しかった。

東京にも2回行ったが、学会絡みで特に師走だからというのではない。

 

まず12月3日に例年のワークステーション主催のワインセミナーで講演し、

テイスティングセミナーを行った。

例年通り循環器内科の大先生とのコラボレーションである。

 

 

今年の参加者は40数人で、例年通り最初のドン・ペリニョン以外はブラインドで供して

どちらがシャンパーニュか、どちらがブルゴーニュか(白・赤とも)、どれがイタリアワインか

というのを解答用紙に記入してもらうという趣向である。

 

今年の結果は最悪で、何と全問正解者なしで4問中3問正解者が3名という結果であった。

出題者のわたしだけが全問正解だったが、これは当たり前だ。

自分で出題して自分で外してどうする。

 

昨年全問正解だった循環器内科の先生の奥さんも今年は微妙に外し、

門前の小僧おばさんの家内も泡からして外していたが、

自宅と最も状況の違うのはグラスである。

 

普段からロブマイヤーを使っているのが当たり前になっているので

ありがたみを感じないのだが、グラスによってこんなにもワインの印象を捉えるのが

難しくなることを実感した。

 

しかし今年の会は例年以上に盛り上がり、大盛況のうちに会を終えることができた。

せこせことワインを買い集め、会場に送り、プレゼンを作成した甲斐があったというものだ。

 

 

 

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ロベール・グロフィエ ブルゴーニュ・ルージュ  2013
購入日    2016年9月
開栓日    2016年12月
購入先    割田屋
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4980円

ほぼ毎年パイロット的に購入している定番ワインである。

早飲みできるので、その年のブルゴーニュのピノ・ノワールの出来を占うのに丁度よいと思っている。

 

ネット記事によると、畑の場所は

「グロフィエのブルゴーニュ・ルージュは、お膝元のモレ・サン・ドニと

 クロ・ド・ヴージョの下という面白い組み合わせ」

ということらしい。

 

2012の記事はこちら
昨年も書いたとおり、2007までは数年置いたらヘタっていたし、

ボトル差も相当あったのだけれど、2009以降は外れボトルが減っていて
明らかに品質は向上している。


購入価格は昨年も書いたとおりもはやACブルゴーニュの価格ではないレベルで、
税抜き価格で下記のとおりである。

2002 2880円

2007 3380円

2011 4500円

2012 4980円
2013 5280円

2014 4980円

10年で約2倍になっているが、今年はちょっと下がって2012と同じになった。

 

このワインから、その年のブドウの出来をばえを推し量るのは面白い。

当たり年には香り高くエレガントに仕上がり、外れ年にはガメイっぽくなるからである。

わたしはガメイが大嫌いなので、ちょっとでもガメイ香がするととたんに杯が進まなくなる。

 

あまり正確には覚えていないが、大雑把な印象では2011は線が細くて弱々しく、

2012はこの数年で最も良くできた年で、2013年が最悪のガメイもどきであった。

この数年間で2013が最も土臭くて優雅ではない出来栄えであったのは間違いない。

 

今回の2014は2013年よりずっと美酒で、すでに開いていて最初から香る。

しかし翌日になると少しガメイ香が顔を出し、洗練度では2012に劣るのではと

感じられた。

 

何だかあまり高くないレベルでの評価を書いている気になってきた。

今さら昔は5000円も出せばもうちょっと良いワインが飲めた、とは言うまい。

日常にグロフィエの1級ものが飲めたら幸せだが、

2014で2万円となるともはや叶わぬ夢である。

 

 

 

 

 

 

 

 

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クリスマス協奏曲集

マクシミウク&ポーランド室内管弦楽団

ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

先日バロック期の合奏協奏曲の記事を書いた。

その際にフランチェスコ・マンフレディーニのクリスマス協奏曲について記載したが、

その後2種の演奏を入手したので追記しておく。

 

マンフレディーニのクリスマス協奏曲は冒頭の旋律がとても印象的だが、

緻密な作品というわけではないと思う。

しかしこの曲は名曲だ。

あのカラヤン大先生がわざわざ録音していることからも分かる。

 

余談だが、大昔からわたしはカラヤンが嫌いだ。大嫌いと言ってもいい。

その理由は書くと長くなるので省略するが、

この人の演奏する管弦楽の大曲の多くが凡演の域を出ず、才気をまったく感じさせない。

見栄えは抜群で、芸術家もやっぱり外見と世渡りの上手さがものを言うという典型例だろう。

 

昔ほど反発は覚えなくなってきたけれども、ベートーヴェンやブラームスは許容範囲として、

モーツアルトのシンフォニーは聴いていて不快だし、

ブルックナーを演奏させるとこの指揮者がいかにちまちました小物音楽家であるかが分かる。

 

しかししかし、金にあかせてそんな大嫌いなカラヤンの演奏の集大成を全部購入した。

オペラ録音以外はほとんど網羅されているようである。

我ながら異常であるが、昔ほど毛嫌いしなくなっているし、懐かしいという思いが先立つ。

 

ドイツ・グラモフォン 1960s 82CD 1970s 82CD 1980s 78CD

EMI録音(Warner) カラヤン・オフィシャル・リマスター・セット 101CD

 

全部合わせて343CDになるが、こんなもの全部聴けるわけがないのは分かっている。

批判するなら知った上で、という昔からのポリシーに従って購入したのだが、

全部合わせて10万円もしないというのも背中を押された理由だ。

初発売時の価格だったら70万円以上はしたはずである。

 

多分6回くらい録音し、得意にしていたチャイコフスキーの第6番「悲愴」のように、

同曲中最高峰の演奏も含まれるから許せるだろう。

 

このマンフレディーニの協奏曲は、1970s の1枚目のCDに収録されている。

マクシミウクの演奏も古典的であるが、カラヤンの演奏は弦楽器が少し大きな編成で、

ゆったりしたテンポを取り、滑らかで耳触りが良い。

オリジナルを無視したムードミュージックのようだが、ブルックナーを聴いた際に覚える

違和感を何故か感じない。

 

ポール・モーリアがモーツアルトを演奏してもその出来栄えに期待しないように、

カラヤンのモーツアルトやブルックナーにも期待しない。

しかしチャイコフスキーやフランクやドボルザークは様になっているし、

オッフェンバックやスッペなどの小品もお洒落に仕上げている。

 

2流の芸術家でありながら1流のように評価され、商業的に成功した稀有なる事例と言っていいと思う。

 

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ギスレーン・バルト シャンボール・ミュジニー・レ・クラ 2005

購入日    2008年10月
開栓日    2016年11月
購入先    pluswine
インポーター 中島薫商店
購入価格   13500円

 

金をドブに捨てた気分。

熱入りの保管不良ワインで、リリース後すぐに購入しているのだが、

こんなものがネット市場に出ていること自体が大いに問題である。

 

誰に責任があるのかは分からない。

造り手がまともに出荷しているとしたらという前提であるが、

フランス国内での輸送

船便での輸送

日本国内での輸送

小売店での保管状態

のどこかに問題があったということなのだ。

 

この畑のワイン以外にももう1種、しかも複数本購入しているので、被害は甚大である。

そもそもこの造り手のワインで2002以降、まともな状態に当たったことがない。

(唯一例外は2004のACブルゴーニュである)

 

もう8年も前に購入しているので、現在もこんなワインが市場にあるのか知らないが、

多分数多くあると思う。

自宅には在庫が多すぎるので、最近そもそもワインの購入を止めているし、決まった店でしか

購入していないが、まだまだうちの在庫にもあると思われる。

 

ブルゴーニュワインを日本で最上の状態で飲むことの難しさを

このワインは示していると思う。

 

解決策としては、

ブルゴーニュワインのインポーターを管理が行き届いた数社に限定する

小売店を認可制にして、管理の悪い店には販売させない

価格を2倍くらいに上げる代わりに品質を保証する

ということにして、それでもお金を出して買いたいという物好きな客にだけ売ったらいい。

 

レストランで開けたとしたら、このワインは即却下だ。

ソムリエが「それは好みの問題でございます」などと抜かしたら

即席を立って、金だけ払って二度とその店には行かない。

それだけの話だ。

 

食の世界は、それに命をかける料理人が多数おられることからして分かる通り、

大変シビアな世界なのである。

 

 

 

 

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過去の録音の時期などを検証するのは面倒なので、ただの雑文として記しておく。

最近わたしは音楽評論家を名乗って某所に文章も書いているが、資格などないから

言ったもの勝ちである。

 

多作家のヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)は多くの器楽作品を残している。

同時代人であるゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)や

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)もしかりである。

 

当時最も売れっ子であったのはテレマンであったらしく、バッハは19世紀に発掘されて

再評価されるまでは無名な作曲家であった。

この3人の中では個人的にはテレマンが好きなので、現在の録音における

冷遇ぶりにはいささか不満を覚える。

 

さて、そんなドイツのメジャーな作曲家は誰でも知っているから置いておいて、

イタリアに行くともっと面白い作曲家は多く、下記の名前はすぐ思いつく。

アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)

ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709)

トマゾ・アルビノーニ(1671-1751)

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)

 

これらのほぼ同時代の作曲家の中では、作品数は少ないもののアルビノーニは

飛び抜けて天才肌で、優美、華麗な作品を生み出している。

ヴィヴァルディは個人的にはまあどうでもいい作曲家である。

 

アルビノーニは「アダージョ」が有名だが、贋作であり実につまらない作品だ。

作品7、作品9などの弦楽で紡ぎあげる合奏協奏曲を聴いていると、この作曲家は実に貴族的で

俗離れしていたのだと感じる。

 

しかしまだまだ上記の作曲家はメジャーな部類に入る。ドイツ・オーストリアに戻るが、

下記のようなマイナーな作曲家がいる。

ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704)

ヨハン・パッヘルベル(1653-1706)

ゲオルク・ムファット(1653-1704)(意外にもフランス生まれらしい)

 

パッヘルベルはカノンが有名だが、アルビノーニのアダージョと違ってこの曲は

音楽史上でも屈指の名曲である、と言っておこう。

ただし編曲によってくだらない音楽になってしまう、壊れやすいガラスのような曲だ。

 

お勧めの演奏は言うまでもなくパイヤールの旧盤(1969年頃のアナログ録音)で、

それに次ぐのはレイモン・ルフェーブル・オーケストラによるポピュラーバージョンである。

もちろん私見である。

 

しかしながら、パッヘルベルはカノンという俗っぽい作品が無くてもいいくらいの

魅力的な作曲家である。

だが残念なことに音源が少なすぎる。

合奏協奏曲・合奏組曲の音源で入手可能なものはわずか2〜3枚しかない。

地味だから仕方がないのだろうが、1曲1曲が宝物のようなのに勿体ない。

 

ビーバーはまだ残されている作品が多いので救われる。

レクイエムなどの声楽作品もあるがけっこう平凡で、個人的に好きなのが

先ごろ亡くなったニコラウス・アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる1965年のアルヒーフ録音である。

B面冒頭の6声のソナタ『教会へ行く農民』は何度聴いても飽きない。

 

同じLP(CD化もされている)のA面はムファットの作品だが、

総じてビーバーより抑揚に乏しく退屈である。

 

ただ1曲、『音楽の花束』第2巻~『変わらぬ友情』組曲の終曲は稀なる逸品で、

たった2分しかないが、昔々にNHK FMを聴いていたオールド古楽ファンは

涙なしでは聴けないであろう。

これほど短くて洒落た音楽というのも珍しい。

 

さらに少し時代が下がって、イタリアには

フランチェスコ・マンフレディーニ(1684-1762)という作曲家がいる。

聴いたことのある曲はただ1曲、クリスマス協奏曲のみである。

 

この曲の第1楽章はこれまたオールド古楽ファンには馴染みのある旋律に違いない。

皆川達夫と服部幸三が担当していた「バロック音楽の楽しみ」というFM番組の

テーマ曲であったからだ。

 

当時すでに2種類の演奏が出ていて、テーマ曲の演奏者が変更になったことを

皆川達夫が話していたような気がするが、あまりに古い話でよく覚えていない。

少なくとも自宅にはアルヒーフのLPはあるが、それは新録音の方だ。

と言っても40年以上も前の録音だが。

それ以降にハルモニア・ムンディからコレギウム・アウレウムの録音が出ていた。

 

こちらの録音が自宅にあるのか自分でもよく分からないが、現在CDでは入手不能だ。

こんな名盤が現在手に入らないとは実に嘆かわしい。

 

しかし嬉しいことに、ダス・アルテ・ヴェルクの組物の中に、イル・ジャルディーノ・

アルモニコによるクリスマス協奏曲集の1枚がある。

1991年の新しい録音で、ドライで情緒がないと感じるのが残念だが、

きっと自分が年を取ったせいだろう。

 

アルビノーニの作品9も、イ・ムジチの有名な録音は手に入るものの、

名演であると信じて疑わない旧録音が、今ではLPでもCDでも入手不能となっていて

存在すら消えている。

 

名曲の名演奏の多くが、現在では入手困難となっている現実に直面すると

一体どうなっているのかと思うが、オーケストラ作品とバロック音楽とは

市場規模が違うのだろう。

 

多くの人たちにはこれらの音楽は何の意味もなく、この記事の内容も何のことか

わからないと思うのは百も承知だけれども、

わたしはやはりかなり個性的な聴き手なのだろう。

 

 

 

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