釈迦がゴータマ.シッダールタとして生を享(う)ける以前、気の遠くなるような長い輪廻転生があった。前世の釈迦は、バラモン、動物、王、菩薩などさまざまな境涯を経験する........。ジャータカ(本生譚、ほんしょうたん)と呼ばれる仏教説話に描かれた膨大な前世譚を読み、そこに秘められた釈迦の伝説の意味を探る。
世界最高峰の山脈、ヒマラヤ。古代よりインド人は神々の住む霊山と
して畏敬(いけい)の念を持って接した。
◎然燈仏の予言 その1
絶妙な神通力を使えば一瞬にして直すことができたが、スメーダは自分の体だけを使って一心に修復に努めた。それが仏への供養の仕方だと信じたからである。ひたすら手で土を盛り、足で運んできては投げ入れることを繰り返した。 前回のつづきから、
しかし、道が直りきらないうちにディーパンカラ(然燈仏)の一行が見えてきた 天界の華麗な音楽が微妙に奏でられるなか、都の人々が捧げた花輪と香に飾られた仏が静かに進み出てきたのだ
仏の三十二の瑞相(ずいそう)、八十の吉相に、聖なる光を備えたまぎれもない仏の姿だった。金色(こんじき)に輝く尊い体は何ものにも勝る美しさがあった。「このままでは、聖なる仏様たちが泥に汚れてしまう。今こそ、この命を捧げるときだ
どうか、魔尼宝珠(まにほうじゅ)の橋を渡るつもりで、私の背中を踏んでいってください。私の永遠の利益と無上の安楽のために ............ 。 どうか ............. 」
スメーダは結んでいた髪をほどいて道に敷きつめ、体を橋のように伸ばして泥で汚れた場所にうつ伏せになった。「間もなく自分の命が尽きるだろうが、崇高な仏のためなら喜んでできる。ありがたい」 心を静かに定めたスメーダは、今生(こんじょう)が終わるに当たっての大いなる誓願を立てた。
「私は煩悩を焼き尽くし、あの仏様のように光輝く最高の存在となり、多くの人々を導きの船に乗せて、迷いの海から救い出すことを誓う。いつの日か、私は必ずそれをなし遂げる」
悠然と進んきた仏の一行は、、スメーダの近くまで来ると立ち止まった。仏は一瞬のうちにすべてを見通し、取り囲む大勢の民衆に天上界の豊かな微笑を浮かべながらこう予言した。
「この修行者は、いまここに、身を捨てて仏になろうとする偉大な誓願を立てた。遠い未来ではあるが、ゴータマ.シッダールタという名の尊い仏になるだろう」 そればかりか、その生涯のありさまを一つ一つ取り上げてはっきりと告げたのである
スメーダの全身全霊は無上の喜びと感動に満たされ、大勢の人々も賛辞(さんじ)を惜しまなかった
仏の一行はスメーダに礼拝し、山ほどの花を捧げたあとさ去った。だれもいなくなって初めてスメーダはゆっくりと身を起こした。言葉に尽くせない歓喜があふれるなか、積み上げられた花の上に足を結跏趺坐に組んですわった。 (釈迦の本、学研参照)
次回につづく。
追記、スメーダ(後の釈尊)の決意、覚悟は素晴らしいです それを見抜く然燈仏も凄いです 然燈仏は法華経の序品第一章に登場する、如来様です
法華経は釈尊の肉声の教え、経典です。 是非とも、
釈尊のご慈悲を体験してみてください(西洲)
↓↓
↓↓
http://www3.hp-ez.com/hp/magokoro18
真実は一つ!!
クリックよろしくお願いいたします。励みになります (^^)/
↑
このクリックをした貴方の幸せを御祈願させていただきます