嵐を起こして尾崎亜美 1978年

津波を起こして困らせたいわ
だけど助けに来て
私の涙を見て見ぬふりして
お説教はいやだわ

嵐を起こして尾崎亜美 1978年

今回の記事は前回「センセイション」の続きで
尾崎亜美の曲の連稿です。
「センセイション」と「嵐を起こして」。
僕は姉妹曲みたいだと思っています。

恋する彼女とそっけない彼。
２つの曲のシチュエーションは似ています。

"遠くを見てる少年の瞳" [センセイション]
"あなたの瞳は波を映して静かに漂ようだけ"
[嵐を起こして]

どちらの曲も
彼の瞳には彼女が映っていません(笑)。

そんな彼にゾッコンな彼女。
彼の本音を引き出そうと

もがく彼女の頭の中で
彼への想いが広がります。

"私の涙を見て見ぬふりして
お説教はいやだわ"

尾崎亜美の可愛い曲の
面目躍如といったところでしょうか。

僕が好きなフレーズです。

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「センセイション」では
"あなたの気持ちに入りこめない"
で終わっていました。
この曲でも状況は似ています。

"指先だけで感じあえたら
どんなにすてきでしょう"

そっけない態度の彼の本音を聞き出したい。
もう妄想モードに入っています。

"甘い言葉は聞きたくないの"
"津波を起こして困らせたいわ
だけど助けに来て"
"私の涙を見て見ぬふりして
お説教はいやだわ"

うわべだけの甘い言葉もイヤ。
お説教もイヤ(涙)。

もっとかまって欲しい
もっと直接的な愛情表現が欲しい

実にメンドクサイ彼女ですが、
なす術も無い彼女は

"突然あなたが嵐を起こす
ことなどあるのかしら"
(お願い嵐を起こして)

もう祈るしかない状態に
なっているようです。

そんな彼女も可愛いと思います。

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「嵐を起こして」は尾崎亜美の6thシングル。

作詞/作曲/編曲尾崎亜美

1978年6月20日リリース。

1978年7月5日にリリースされた
3rdアルバム「Stop Motion」からの

先行シングル。

「嵐を起こして」のクレジットは次の通り。
Ac.Pianoの佐藤準が、
Synthesizer 尾崎亜美に代わっただけで
「センセイション」と同じメンバーです。

E.Piano：佐藤博
E.Guitar：鈴木茂
Ac.Guitar：Ted M.Gibson
E.Bass：高水健司
Drums：林立夫
Percussions：斉藤ノブ
Alto Sax: 渕野繁雄
Synthesizer: 尾崎亜美
Strings：玉野ストリングス

シングルのジャケット写真は
アルバム「Stop Motion」と同じ。
これはアルバムレコーディングの合間に
小田原周辺の海岸で撮影されたもの。

デビューシングル「冥想」、
4thアルバム「PRISMY」と並んで
僕のお気に入りのジャケット写真です。