幹糸を細くする事。

ではなぜこの様な3号・4号といった違う太さの仕掛けが売られているのか?

1つは、道糸0.8号というのは多くの人が使っていると
思うが、これより太い道糸を使っている人もそれなりに居る
という事。

 

やり込んでいる人は、0.8号は当たり前という感覚だが、
1.5号・2号といった道糸を使っている人もそれなりに居るのだ。

また、船宿のレンタルタックルも1.5号や2号といった物を貸している所がほとんど。


道糸が細く無ければ、4号。0.8号等を使っている時は3号といった選択も有りかも知れない。

 

ただし、幹糸に対する枝スの太さが太くなる事は出来れば避けた方が良いでしょう。

同じ太さで有れば、後で話題にするけど自動ハリス止めの存在で大丈夫だと考えている。


道糸を太くする事。
こちらの方が手っ取り早いのだが、あらためて道糸を細くする意味を確認したい。

自分の中で、今まで一番細い道糸を使っていたのはひとつテンヤマダイとキスの0.6号。
マルイカにもこの太さを使っている。

 

この表はゴーセンのWEBから引用している物だが、他の材質比較でのPEの伸び率の低さが目立つ。
(フロロとナイロンの差がほとんど無いのが意外だった。)

 

この様な部分で感度という所で、伸びの少なさは直接かかわってくる。

 

では細くする事の意味ってなんだろう。

 

他の材質のラインに比べてPEの良い所は、太さに対する強度が高い事。

同じ強度ならより細く出来る。

 

伸びの差以外にも、太さによる水の抵抗差は大きい。

太い糸程竿先から錘までの間での垂直方向の抵抗は大きくなる。

 

水平方向の抵抗も大きくなるが、これは直接抵抗として問題になるのではなく、潮の流れを受けた時の弛みの問題だ。

 

海底までの海の中は、必ず潮流が発生していてこの力で道糸は竿先から錘まで直線にはならず、必ず弧を描くように弛んでいる。

 

糸が太くなれば潮の流れでのこの弛みも大きくなる。

 

水の抵抗やたるみが大きいと、針先で魚がアタリを出しても伝わり難くなる。

この様な事から、道糸はなるべく細い方が良いと考えられていてマルイカの様に深い所で出るかすかなアタリや、2号3号といった軽い仕掛けを潮の流れの速い所で落とすひとつテンヤの様な釣りで求められる太さである。

 

それでは、カワハギや湾フグの様な釣りではどうだろう。

深くてもせいぜい30m、浅いと10m以下。かなりの早潮の時でなければ細糸のメリットはあまり出ないのかもしれない。

 

細くする効果は釣り人のメンタルな部分が一番大きいのかも。