EQ-LAB、3ヶ月ワークショップ。
今期は、7月〜9月の「通常クラス」とは別に、すでに通ってくださっている受講生を対象にした2ヶ月間(7・8月)の「特別クラス」を実施していました。
この、特別クラス。
一つの作品をみんなで作り上げ、最終日には発表会で上演するというカリキュラム。
その発表会が、8/31に行われました。
……凄かったです!!
会場は、江戸川橋の小劇場「絵空箱」をレンタル。
ちゃんと照明も吊り込んで、客席も組んでの上演となりました。
(※観覧は、EQ-LAB受講生と関係者のみ。観覧の一般公募はありませんでした)
▲場当たり稽古〜!
演目は、映画『グッド・ウィル・ハンティング』からシーンを抜粋し、1時間程度の短縮版として上演したのですが……。
これが、ホントに凄かった!!
受講生の皆さんの演技は、とてもワークショップの発表会とは思えない程、ハイレベルで素晴らしいものでした!!
猛暑の中、自分自身の演技と向き合い続けた夏の日々は、大変だったと思います。
最後まで諦めずに頑張ってくださって……その努力がステージの上で花開くのを見ていて、心から感動しました。
みなさん、本当にお疲れ様でした!!
▲悪ガキ4人組〜!!
▲みんな、楽しそう♪
役を見つめていく作業。
葛藤、状況、超課題……。
役の人生を取り込んでいくプレパレーション……。
演技の精度を上げていく訓練。
身体と心の関係、身体的行動、スコア……。
細かなモメントの実行、内面の移行……。
生き生きした会話と瞬間を紡ぎ出す、インプロビゼーション(アドリブ演技)。
小道具や身体行動を利用したアクティビティ、フィジカルライフ。
こうしたことを、最後の最後まで、丁寧に、徹底的に。
劇場に入ってからも、本番直前までブラッシュアップの作業は続きました……。
▲繊細なところまで、こだわり抜いて…。
▲小道具のスタンバイもOKです!!
そんな中で、今回。
本番に向けて、受講生にお伝えしていたことがあります。
それは……
「本番は、稽古の通過点。」
本番だからといって、完成させようとしないこと。
稽古の通過点に、たまたま「本番」という機会があるに過ぎない。
これ、僕も師匠に幾度となく言われていたことなんですね。
はじめのうちは、この意味がよく分からなかったのですが。
自分もコーチングや演出をするようになってからは、ものすごくよく分かってきました。
実際、過去に僕が演出をしていた作品で、本番で急に俳優が「完成」に向かってしまったために、「(表面的には)やってることは変わらないのに、なんか全然違う……」ということが起きたことがありました。
日々の稽古では、役の人生を、発見とともに新鮮に生きてきたものが。
完成を意識した途端、発見することをやめ、「固め」に入ってしまう。
その結果、演技の新鮮味は一気に失われ。
ただ「なぞる、安全に『置き』にいく」というように、俳優のメンタルが稽古中とは全く違う状態になってしまうんです。
本番は、あくまでも、延々と続く稽古の通過点。
決して、完成させようとしてはならない。
だからこそ、「劇場に入ったら、もうおしまい」ではなく、最後の最後まで稽古と同じように「トライ」を続けました。
そうして、最後までみんなでこだわり抜いて出来上がったステージは、もはや、"ワークショップの発表会" の域をはるかに超えていました。
あらためて……
受講生の皆さん、最後まで信じて頑張り抜いてくださって、本当にありがとう。
演技の学びは、これからも続きます。
僕は、全力を懸けて、僕が持っているものを皆さんに伝えていこうと思います。
▲今回の「特別クラス」のメンバー。
これからも続けていきますので、我こそは! と思う方は、ぜひご参加くださいね!!
(「特別クラス」は、すでに3ヶ月ワークショップを受講された方のみ参加できます。10月からの3ヶ月ワークショップは、まもなく募集開始です!!)
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