使いこなさない、使えるCAEのブログ -53ページ目

限界ギリギリ設計をコンピュータで実施するのは定番ですが

限界いうのがあり これが非常に明瞭&確定的な場合 でなく怪しい場合 色々あります
限界ギリギリの線を狙う=技術計算でよく行なわれます
限界の設定・線引きは、かなり難しい問題です
専門家が設定した限界を 無責任に逸脱して⇒事故 よくある残念な失敗ですが

そもそも、限界って 間違ってんじゃない?
そんな事もあります それは、常識を破る 独創の道であります
携帯は、ボタンなし&タッチパネル スマートフォンに変遷 PCはタブレット…
必要とされていたものを 取っ払った 限界突破です

オーディオスピーカは、ウーファーなしが増えました
ネオジム磁石で、小型で強力な音が出る! その要因も若干あるようですが…
中音高音充実で十分いう 価値転換が大きいみたいです
自動車エンジンは 圧縮比が昔の限界を突破 最高は圧縮比14と驚異的
かつての限界もそれは妥当線で 今は制御や設計で、昔の限界を突破しているようです

長年守って来た限界が 改良で不要化したり
新たな限界が発覚したり 色々あります 良く判ってない事が多いので…
判っていれば、どこか 他の会社が作ってしまう訳ですが
 限界設定してCAEにて(パラメータ)最適化設計 
   ⇒ 競合は限界超える より高性能なものを出してきた! 

そんな事もあるかも知れません

限界枠内に収める事より、限界突破に関心高い そんなケースは割とあります
それが役員だったりして 「堅実にヒット狙い」 だと怒られたり 
前職は、実はそんな社風  それはそれで設計案評価でCAE出番は多いですが…

『大きな限界突破!』 
それを競合に実施されるとかなり応えます

何年も技術者をやってますと、たまに遭遇する思いますが


私個人は、流行りの設計パラメータ(限界内での)最適化は、あまり好きでないですが、それは
前職の影響を、多分に受けているのが理由ですが…
安易に限界を設定するのでなく、
解析結果を入念に確認 & 従来ある限界の妥当性や背景を精査 & 設計改善策を探す
それで解析が生きるケースは多いと感じます
結果を殆ど観察せず、(流行りの)設計パラメータ最適化を実施しよう そう見えるケースすらあります
(折角計算したのに)解析結果の観察不足・考察不足・示唆的部分の見落とし  随分多いです。
解析結果に自信がない・観察不足・計算で手一杯&結果分析おざなり
等の要因が、その事態を招きます




専門家やベテランは、限界を良く把握、そこが技術屋としての価値ですが、
『もう 限界 ノウハウ出尽くして何やっても一緒 』 

そんな達観にいち早く到達するのは優秀技術者 ⇒ だから使えない!?
それは長所であり 短所でもあります まぁ技術者の読みも外れます

IPS細胞 青色発光ダイオード 質量分析器(ノーベル賞) 
極端かもしれませんが 理論外れの非常識がもたらした革新技術です 
前2つの技術者は、勉強やら理論やら教科書やら=随分怪しい 
そんな趣旨を講演で述べてます  昨今主流の
フラッシュメモリーは 動作電圧高いのか、当初その分野のプロは実用無理と見切ってたとか
次代を担う燃料電池は、用途はまだ限定的 
液晶は、「有機ELに置換わる」 なんて話もありましたが、今の所そうなってません
最新高微細液晶は 液晶は専門外 そんな技術者が発明したのは知られた話です
旧技術が限界を打破ったり、次代の技術の筈が、限界突破できず実用限定等 
予想外だらけ 勉強ガリガリやっても、そうは当たらない現実に注意です

出世人は要領良く 無駄な事しない人が多く 故に勉強は適当

インプット アウトプット メカ屋の場合 
バランス良い人は見ない気がします (前職体験 社風=気合派 採用は学卒重視?)
『CAEで解析しましょう』 てな対象品は、世界市場でトップ 技術もトップ
そんな事も多いですが 全然判ってない人がエース設計者だったり 唖然とします
判る所まで勉学積むと アウトプット時間がなくなるパラドクス(恵まれた大手を除…)



アウトプットしか眼中にない
理論はあてにならない 理論が判ってからでは遅い
多忙で勉強時間がない 開発期間短縮で 昨今益々忙しいいう話
製品高度化で、特定の人に業務殺到 ⇒ エース級は益々多忙
益々 数学物理が不得意に…
生産性を上げるには、インプット削減しかないッ!


エース技術者は暇なし 勉強苦手 試験は落第点
多忙で、研修とか全然受講できていない   幹部昇格は裏口コース
そんな人もいます    昨今は、語学はじめ勉学重視&裏口廃止の方向でしょうか

耐久に拘わる仕事していて 応力が6成分ある事を知らず 1成分思ってるアチャ~
そんな人が、卓越した商品を設計したり そこがメカ分野の面白いところです

最低限しかしない⇒速い&効率良い=学卒に多い
院卒は一通り勉強するので手堅く無難  ヒット商品は学卒?

CAEで面白いのは、(無茶する)エース級の支援・協業 と思います
製造部門もで エース級の独創的な設計に応えてこそ、勝つ商品
実際は 『その設計では 作れません』 即返事来ます 
それでも作る必要性…それをCAEで示したり、色々あります。
黒子&エース引立役が解析業  細かい&神経消耗は設計も解析も一緒
全般に、CAEで成果を出すのは大変、設計への重点化を推奨する事が多いですが

勉強は役立たないケースも多く注意

理論の限界(不備)などもあり、勉強で克服できない事柄が多いですが
そこはCAEの罠とも言えます
メカ屋は割と判ってて エレキ系や材料屋等 部外者は割と勉学派になる印象
今はそうでもないようですが かつては機械系は、理系の経済学部みたいな、
チャランポラ… それでいて、必須単位多く 卒業まで難儀したりします
私周辺では 卒業後活躍しているのは、留年したチャランポラン人

某会の資料見ますに、職場ぐるみで勉強=エレキメーカーが多い印象
理論通り行かないメカ分野 電流電圧等 明確なものを相手にするエレキとの差異でしょうか


若い頃は 勉強コツコツ そこからアウトプット人間になれるか?
そこが CAE技術者にとって問題ですが

メモリーやCPUで処理できる事を 勉強する無駄にも注意。ググって判る事を
暗記する意義は希薄。 CAEに限らず、勉学そのものを、IT時代に対応させる必要あり
また、会社は アウトプット人間しか評価しない そこも注意です