CAE業務＝クリエイティブな仕事なのか？ 専業ＣＡＥ技術者はイバラの道

先日は、独創的ＣＡＥを実施すべきと書きましたが、これはＣＡＥソフトを作って行くような作業で、
ＣＡＥ業務の中では特殊かもしれません。　用途絞れば、かなり出来ると私は思っています。
私はそこに強いソフトを作っていますが…。

ＣＡＥ業務がクリエイティブ＆独創性あるものか？　これはかなり重要な事ですが
仮に、クリエイティブであるとして、それはＣＡＥ技術者以外には判らない　問題があります
成果が、ソフト・ハードにあまりに依存するからです

★★★ 高額なソフト　メモリーと演算力を持つハード　２つあれば誰でも出来る ★★★

普通の人はそう思います、私はメーカー勤務時代は、保険いいますか
趣味と実益と費用節減のため、プログラムも作ってましたが、それも、

★★★ それなりの、技法・手法でプログラミングすれば皆できる ★★★　

なんて、思われてしまいます。



「ＣＡＥ業務を評価できない」　これは良い面もあります、
ショボイ成果しかなくても、だらだら続けることができるのです。こりゃラッキーみたいな。

しかしこれが問題。　円熟期、他の技術者が、飛躍する時
同僚・後輩に追抜かれてしまうのです。

後輩や同僚は、幾多の製品特許を持ち、設計実績も沢山あります。
特許も製品実績もない、オペレーターとして若き日を過ごした事にオッサンになり気付くのです
私の場合ですけど。


良く評価されラッキーいう可能性もありますが、専業ＣＡＥ技術者の道は厳しいうのが実態です。

CAE専業は、お勧めでないですが・・

ＣＡＥ専任はお勧めな立場ではないです　安泰に遠く、下手すると針のムシロみたいな　＾＾）

１）　ソフトをパタパタ操作する　オペレータとみなされがち　　現に使い手では１流と言えない
２）　そうは簡単に成果が出ない
３）　ソフトが欧米製で異文化　　日本流との差異に苦慮
４）　「設計者でもできます」みたいなのが沢山出てきます
５）　（専任の）意義主張すると、「抵抗」とみなされてしまう　


とはいえ、CAEソフト＝専業でないと使えない構成、
企業として、専業ＣＡＥ技術者を置く事が多いようです

専任者でないと使えなかったりするのは。
・欧米では専業が確立している点、
・収益を支える良顧客がハイエンド層に集中している
あたりの事情によるものと予想
ハイエンドから遠い体質の企業には、厳しいかもしれません


会社は、専任を置かざるを得ない事情もあり、そこにつけ込んで
専任なら、断然に、他所にない、独創性的ＣＡＥを実施することをお勧めしますが。

独創性+理論・理屈＝画期的商品

独創性と理論・理屈　その両方を実践することが、画期的革新商品の道
例えば、京都に優良企業多いのは、「できないことをやる」
みたいな、独創に拘る経営者が多いからかと思います。無茶＆クレージーな世界です
金＝マネーの起源がそういう所でしたっけ


ＣＡＥ技術者も　独創性に拘ることが重要と思います
普通にＣＡＥやるいう、当たり前の事をやっても、評価されません
（最初は喜ばれるかも知れませんが…）

経営側にすれば、
金使ってソフトハード導入、ムニャニャやれば、出来て当然
なんて感じでしょうか

ここらの事情は若手は結構判ってますが、べテランが意外と判ってない
抵抗派が多い感じです