6年前から続く歯痛の整体治療 (付:顔面のくすみ、咽喉のイガイガ、後鼻漏) | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

●ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院は「2年制整体学校」と「JHSC整体治療室」を運営しています。

6年前から続く歯痛の整体治療  

(付:顔面のくすみ、咽喉のイガイガ、後鼻漏)
患者Yさん=50才-女性-会社員の症例


● 歯痛、歯周病、口内炎、臭い玉(口臭)、顎関節症の総合案内はこちら

● JHSC整体院の総合治験例はこちら

 

 

 

 


①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは6年前に左の上顎の虫歯治療で某歯科医院を受診されていました。その際、右の上犬歯も虫歯がある、との事で同部の虫歯治療を受けたところ、治療後からその右の上犬歯の歯痛が一日中生じるようになったそうです。神経を抜いたり、投薬治療を受けたり、あるいは別の歯科医院を受診したり、最終的には大学病院で右の上犬歯を抜歯されても、その後もずっと歯痛は一日中続いていて、最近では次第に強くなり、鎮痛剤もほとんど効果が無いそうです。鍼灸接骨院や耳鼻科、あるいは脳神経外科なども受診されましたが歯痛の原因が分からず、最近では抗うつ剤の処方くらいで、真剣に相手にされていないそうです。

 



②    Yさんの診察
・血液検査は若干貧血傾向だそうですが、それ以外は正常で、血圧も正常範囲だそうです。
・一番痛む部位は左上顎の犬歯のあった部位だそうですが、最近では痛む範囲が広がり、右の頬部から右眼にかけても鈍痛がするそうです。若い頃から頻繁に虫歯治療をされていたそうです。
・冷たい飲食物や強く噛んだりしても、歯痛の増減は無いそうです。
・視診上、顔全体がくすんで見えました。この事を指摘すると「小学生の時から顔色が悪い」と言われていたそうです。左右の睫毛外側から上方に向けて比較的太い静脈が6~7cmほど上行していました。また、左右の外眼角の1~2cm下方に、細い静脈が1.5cmほど浮いていました。
・高校生の時に副鼻腔炎の手術をされていますが、その後も現在に至るまで慢性的に後鼻漏があり、常に鼻の奥から咽喉の奥にかけて痰が絡んで「イガイガ」としているそうです。
・幼少期から思春期にかけて、度々中耳炎に罹患していたそうです。
・若い頃から身体が常にだるく感じていたそうです。
・気管は正中にあり、甲状腺の腫脹はありませんでした。
・聴診上、胸部・頸部の血管雑音は聴取されませんでした。心音・呼吸音も特段の所見はありませんでした。
・触診上、右の頬部(鼻翼の外方)で軽度の知覚減弱(7/10)があり、右上犬歯の付近で著明な圧痛がありました。また、右頬骨部の骨叩打で、右上犬歯付近に骨叩打痛がありました。
・問診上、Yさん自身は認識されていないそうですが、奥歯に亀裂がある事から、歯医者から「歯をくいしばって寝ているのでは?」との指摘を受けているそうで、マウスピースの処方も受けたことがあるそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    右の上歯槽静脈叢~翼突筋静脈叢の静脈還流を促進し、右上顎-歯槽部(犬歯のあった部位付近)の静脈うっ血を解放する
  ⑵    頬部-前頸部のそれぞれの筋膜間に残留していると推定される炎症産物を除去する
  ⑶    上記⑴、⑵により、右上顎-歯槽部の持続性疼痛の原因と推測される歯槽部静脈のうっ血を解放する さらに鼻腔、副鼻腔および咽頭部の血流回復で、同部の局局所免疫力を上げ、咽喉のイガイガ感と後鼻漏を解消する

  ⑸    就寝時の歯ぎしりのクセを減らす
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
・カウンセリング

 





④    経過と結果・・・
・初診治療後、

「(右の歯痛が)半分くらいになっています!?」とびっくりされていました。また「鼻の奥がスッキリと通っています」とも仰っていました。触診すると「右の頬部(鼻翼の外方)で軽度の知覚減弱(7/10)」は改善されて10/10になっていました。


・2診目来院時、

初診治療日の就寝頃には痛みが元の痛さに戻っていたそうです。ただ家族の方々から「顔色が良くなったやん」と言われたそうです。2診目治療後、歯の痛みは半減していました。

 

・3診目来院時、

「(2診目治療後)帰宅する頃には歯痛は元に戻っていました」と仰っていました。また、「初診の時より2診目の後の方が、体がだるかったです」とも仰っていました。前頸部や頬部の施術に際し、当該筋肉の触感は「底なし沼」的なヌボッとした感触があり、この事を腕や背中の筋肉の緊張と比べてYさんにも確認してもらうと、Yさん自身も実感されました。そこで炎症残渣を除去する治療手技を追加して施術しました。すると「喉元がスッキリして、歯痛は1/3くらいに軽くなっています」と仰っていました。3診目時に簡単なカウンセリングも追加しておきました。
 

・4診目来院時、

歯の痛みは治療前の2/10前後で推移していたそうですが、「咽喉のイガイガ感と後鼻漏はなくなっています」と仰っていました。イガイガ感と後鼻漏は、その後も歯痛の治療が終了する6診目まで、一度も再発はしませんでした。


・6診目来院時、

ほぼ痛みは解消し、後鼻漏等も解消していましたので、今回の治療を終了することにしました。

 

 

 


⑤     今回の症例の概説、、、
・歯の神経も抜き、歯自体も抜歯しているにもかかわらず歯痛が一日中続いているのですから、主な原因は、
 1. 幻肢痛
 2. 精神的病態
 3. 歯以外の原因(例:静脈のうっ血)

等を考える必要があります。言い換えれば、神経や歯が無いのですから、歯の治療をしても無駄だと思われます。

 

・1の幻肢痛とは、例えば腕を切断した後も手や指の感触が残存する、という現象ですが、これは神経の切断面が刺激され続けて生じるものです。この神経障害性疼痛的な仮説は完全に否定できませんが、Yさんの様に6年も続く場合、その他の別の原因を考える事も同時に否定することは出来ません。
 

・2については、長年の痛みから多少はストレスが溜まり、イライラ幹-情緒不安定感は否めないものの、ヒステリーや精神障害の兆候は見当たりませんでした。
 

・そこで3の他の原因ですが、上述のごとく、一番の最右翼は歯槽部静脈のうっ血による痛みだと考えられました。その根拠として
 ⑴ 幼少期からの顔面のくすみ☚顔面の血流障害(顔面動静脈、浅側頭動静脈、顎動静脈)の可能性
 ⑵ 副鼻腔炎の手術とその後の後鼻漏☚副鼻腔領域の局所免疫力減退(顎動静脈流域の血流減退)の可能性
 ⑶ 再発性の中耳炎☚中耳(鼓室)領域の局所免疫力減退(顎動静脈流域・他の血流減退)の可能性
 ⑷ 眼の上下の静脈うっ血☚左記の静脈は涙腺静脈-頬骨側頭枝および頬骨顔面枝と考えられ、その下流である上眼静脈-海綿静脈洞-翼突筋静脈叢流域のうっ血の
可能性
 ⑸ 眼窩下神経の知覚減弱☚同神経は「うっ血の予想される上歯槽静脈叢」と並行しているが、上歯槽静脈叢のうっ血(膨張)によって同神経が絞扼されて知覚減弱が
生じている可能性
以上⑴~⑸は前頸部や頬部の筋肉群の緊張-肥厚が血流障害の要因(下記参照)と推測される。
 ⑹ 冷たいものの飲食や、強く噛んでも痛みが増強しない☚歯への直接刺激で痛覚線維は刺激されない=歯は関係ない(!?)
 ⑺ 右上犬歯部の著明な圧痛と骨叩打痛の存在

 

 

 

 

 

 

・以上の根拠から、上記③「治療目標と整体治療」を計画・施術したわけですが、3診目来院時には好転していた症状が悪化傾向になっていたため、さらなる考察を加えました。それは頬部や前頸部の筋肉緊張だけでなく、同筋肉群の筋膜と筋膜との隙間に、炎症残渣が残存している可能性です。
 

・再発性の中耳炎や、慢性の副鼻腔炎・咽頭炎(☚鼻の奥、喉の奥の痰のからみ・イガイガ感)、あるいは頻繁な虫歯既往歴などにより、顔面頭蓋から咽喉部で慢性-再発性の炎症が生じ、その際に分泌される炎症産物(膿)が頚筋膜を通じて流注膿瘍的に頚筋膜間を下行し、それが炎症残渣として頚筋膜群に蓄積している可能性です。

 

 

 

 


 

・炎症残渣などの蓄積の結果、腕や背中の筋肉の緊張と異なる、底なし沼様の感触として施術時に触感できたのでは、と思われます。それが1診と2診の施術時に、それらの炎症残渣がマクロファージ等によって貪食/溶解して軽度の炎症を起こさせ、逆に頸部の静脈還流の阻止に働き、3診目来院時の症状の悪化と、身体のだるさの原因になったのでは、と考えられます。ですから3診目に際し、施術の仕方に炎症残渣を除去する様な施術法を追加し、結果的にその事が著効を示したものと考えられます。
 

・上記⑶「治療目標と整体治療」に記した様に、顔面部と頸部前面の血流を改善して局所免疫力を回復させる整体治療で、4診目以降からずっと咽喉のイガイガ感(☚咽頭部の慢性炎症の推定)と後鼻漏(☚副鼻腔の慢性炎症を推測)が完全に消失している事からも、顔面や頸部での血流低下が同部の局所免疫力を低下させて、イガイガ感や後鼻漏を生じさせていたとの仮説を支持するものと考えます。

 


 

 

・おそらく、上記再発性/慢性の中耳炎、副鼻腔炎、咽頭炎、虫歯などの基本的原因として、「小学生の時から顔色が悪い」に象徴されるYさんの顔面のくすみ=血流障害=が横たわっていると思われます。顔面のくすみは顔面臓器の血流障害も容易に予測されますが、それによる顔面臓器群の局所免疫力の低下が、上記再発性/慢性の炎症疾患(炎症産物の流注膿瘍↗)を持続させる要因になっているものと考えられ、それがさらなる前頸部や頬部の筋肉群の肥厚と緊張を悪化させる、といった悪循環に陥っている、それがYさんの6年に及ぶ歯痛の本体だと思われます。
 

・その要因の原因が長年の「歯ぎしり」にあるのは明白だと思われます。歯ぎしりにより頸部・頬部の筋肉群の疲労と緊張-肥厚が、頸部・顔面部の動静脈の還流を阻害し、顔面臓器の局所免疫力を貶めていると思われます。それが上記③「治療目標と整体治療」の根拠になっているのですが、将来的に頸部・頬部の筋肉緊張の誘発を阻止するためにも、できるだけ就寝時の歯ぎしりの阻止を図る必要もありました。そこで整体治療と別に簡単なカウンセリングも入れたわけです。

 

 

--------------------------------------------------------------------------------

上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

● 歯痛、歯周病、口内炎、臭い玉(口臭)、顎関節症の総合案内はこちら

● 鼻の整体治療=総合案内はこちら

● 耳鳴りの整体治療-総合案内はこちら

● 緑内障の総合案内はこちら

● 寝違い、むち打ち症、腕の痛み・しびれの整体治療=総合案内

● 頭痛の整体治療=総合案内はこちら

● JHSC整体院の総合治験例はこちら

 

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、和歌県、紀の川市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県